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<第十五章>物言わぬ半身

<第十五章>物言わぬ半身



「ということは、管理室にはやはり感染者や感染生物がいる可能性が高いみたいですね。私たちは皆少なからず消耗しています。何か策を考えましょう。痛い目に遭っては遅いですから」

 隣の部屋から戻ってきた友と悠樹の話を聞いた西川は、考え込むような素振りを見せそう言った。

「そんな悠長なこと言ってる場合かよ。念入りに作戦なんか練ってったら、敏はその間に死んじまう。今すぐ行くぞ!」

「悠樹さん。お気持ちは分かりますが、いきなり感染体と出会うことがどれほど危険か、さっき身をもって知ったばかりでしょう? 既にあの阿修羅の所為で何人もの仲間を失ってしまいました。私はこれ以上、犠牲者を出したくはないんです」

「はっ、随分な言いわけだな。この島中の人間を犠牲にしておいて、今更よくそんなセリフを吐けるぜ」

 頭に血が上っている所為か、明らかな敵意を宿した目を西川へと向ける。

「悠樹」

 二人の間に入り込むと、友はその無表情な顔を悠樹に向けた。

「言い過ぎだ。西川さんはここの職員でもないし、研究員でもない。それに、言っておくがイミュニティーの戦闘員の多くは、今のお前のように現地や軍からスカウトされた人間だ。彼女の立場はお前と何も変わらない。イライラするのは当然だが、彼女に当たるな」

「別に当たってなんかねえだろ。俺はたださっさと敏を助けに行こうって言っているだけだ」

「だったら黙ってろ。お前が喚く度にその行動が遅れることになる」

 鋭く切り捨てると、友は西川に向き直った。

「あ、ありがとうございます。私――」

「……西川さん。何か妙な感じがしませんか?」

「へ……?」

「上手く行き過ぎているんだ。まるで誰かに誘導されているような……」

「何を言っているんです?」

「ここでバイオハザードが発生し、それが事故にしろ、テロにしろ、イミュニティーが呼ばれた。そこまでは分かります。いつも通りの仕事だ。だけど、俺たちが中に踏み込んでからは状況が人為的過ぎる。島内の全出入り口は完全封鎖さされ、船着場も得体の知れない故障によってシャッターを開けることが出来なかった。まるでルートが一本しかない迷路を歩いている気分だ」

「……気にしすぎじゃないんですか? 私は偶然外に出る方法が他に無かっただけだと思いますけど……」

「だったらいいんですが……とにかく、用心するに越したことはない。気をつけておくんだ。感染者にも、生存者にも」

「生存者にも?」

 なぜ生存者にも気をつける必要があるのだろうか。西川はその理由を聞こうとしたが、その前に友は目の前から離れて行ってしまった。まるで今の話を誰にも聞かれたくないように。






 部屋の前にある階段を昇ると、吹き抜けになりホールを一望することの出来る廊下へと出る。そこを壁に沿って真っすぐに歩きつつ、西川は背後をちらっと振り返った。

 窪田、佐伯、佳代子、友、悠樹、金島、負傷した同僚、そして自分。果たしてこの八人の中で何人が生き残ることが出来るのだろうか。何が管理室で待っているにしろ、全員が無事に外に出るなんてことはかなり難しいはずだ。ロックを解除すれば助けが来る。分かりきっていることなのに、得体の知れない不安感が治まらない。先ほどの友のセリフも引っ掛かる。脱出まで目と鼻の先だというのにも関わらず、これ以上進んではいけないような気がして、西川の足は重かった。

「開けるぞ」

 管理室への扉の前に来るなり、友はすかさずそのノブを掴んだ。

「お前、もう少しくらい躊躇するべきだぞ」

 その迷いの無さに金島が呆れた表情を浮かべる。友はその場に居た全員の顔を見渡し、静かにその扉を引いた。

 一気に強烈な血と腐敗臭が鼻孔の中へわんさかと飛び込んでくる。

「酷い臭いね……」

 佳代子は震えながら手を口の前に移動させた。佐伯と窪田も手を強く握り合いながら恐る恐る中を覗く。

 周囲を素早く見回し、感染者の姿が何処にも見えないことを確かめると、友は警戒態勢を維持したまま中へと踏み込んだ。

「……やはり、ここに居た職員も、私たちが送った仲間も全滅したようですね」

 周囲に散乱している死体を眺めながら、悲しそうに西川が呟く。それを聞いた友は表情を崩すことなく仕事に取り掛かった。

「西川さん。すぐにロックの解除を。俺と金島は一応死体を調べます」

「――……ロックが解除されれば、外から感染者が飛び込んでくる可能性もあります。そのことにも気をつけておいて下さい」

 仲間の死に何も感じないのかと疑いたくなるような友の態度に、少し複雑な気持ちを抱きながら、西川はそれでも冷静に指示を送った。友は頷くと、言葉の通りに真下に転がっている血まみれの死体に手を触れ始める。彼にとっては同僚の亡骸と言うより、それはこの惨状を作り出した犯人の正体を特定するための参考資料であり、ただの肉と骨の塊なのかもしれない。異常なほど無感情な行動だと西川は感じざる終えなかった。

 友と金島がしばらく探索を行い、安全確認を終えると、生存者たちはそれぞれ自由行動を始めた。といっても西川たちから遠くまで離れる人間など殆どいないが。

「ん?」

 金島は悠樹が一つの死体の前で立ち尽くすのを見た。

「何してる?」

 声をかけながら近付いていくと、その死体は若い男だということが分かった。白のノースリーブシャツと、黒いロングTシャツを重ね着している。どこかで見たことのある格好だ。目の前まで来ると、なぜ見たことがあるのかすぐに理解できた。

 それは沖田敏の死体だった。

 悠樹は手を振るわせるまでも、怒りや悲しみに顔を歪めるまでも無く、ただ無表情で、ずっと敏の死に顔を眺めていた。

 長年イミュニティーに努めている金島にとって、こういう場面はよく目にする。見るなりに、悠樹の心が不味いことになりつつあることを悟った。

 ――精神に相当な負荷がかかっているな。まあ無理も無いが。

 こんな状態の人間に慰めの言葉を当てても何の意味もない。今話しかけられるのは邪魔なだけだ。周囲に危険が無いことを再確認すると、金島は制御盤の方にいる西川の下へと戻ろうとした。

 ――一応このことを報告しておくか。何やら珍しくあの友が気に掛けている兄弟だったし。

 重く圧し掛かる陰鬱な気持ちに耐えながら、一歩一歩来た道を戻っていく。またも犠牲者を出してしまったことを悔いながら。

 ズズ……――

 その後ろのデスクの影から、緑色の腕が静かに伸びた。速く、かつ無音で蛇のように金島の背後へと進んでいく。

「……む?」

 やっと何かの気配に気がついたのか、金島は背後を振り返った。

 だがそれは、彼の人生の全てが幕を閉じた瞬間になった。







 死んでからあまり時間が経っていない所為か、敏の顔色はまだそれほど悪くはなかった。まるでただ寝ているだけのように、穏やかにまぶたを閉じている。

 悠樹は死んだ魚のような目をその下に向けた。敏の細い首は一度骨が真っ二つに折れたことを示す、真っ赤な内出血が痛々しく浮かんでいる。

 一体誰がこれをやったのか、何でこうなったのか、なぜ敏は殺されなくてはならなかったのか。そんなことはどうでもいい。あとでいくらでも考えることが出来る。今悠樹の心を支配している感情はただ一つだ。

 圧倒的な喪失感。

 お気に入りの宝石が無くなったとき、高いローンを組んで買った車がその日のうちに盗まれたとき、それの数百倍の喪失感が、全身の神経を駆け回り、そこら中の温度を奪っていった。

 自分の手が、体が、急激に冷たくなっていくの感じる。人間は大きなショックを受けると血の気が引くというが、こういうことなんだと一瞬思う。

 喉が動かない。

 声をかけたいのに、話しかけたいのに、答えて欲しいのに、声帯が凍りついたように停止している。

 離れていても、姿が見えなくても、いつも感じていた、生まれたときから常に感じていた敏の存在が今は無い。

 頭では分かっている。

 彼は死んだ。

 あの時、自分が阿修羅に飛び掛った直後に感じた強烈な痛み。あれは彼の死のサインだと。

 分かっている。

 分かっている。

 分かっている。

 分かっているのに、どうしても、何故かそれを認めることが出来ない。認めたくない。認識したくない。

「うっ……!?」

 悠樹は突然胃から何かが逆流するのを感じ、身を屈めるとその場で思いっきり吐いた。足元に朝食べたものが泥状に広がる。

 胸が苦しくなり、頭の奥がガンガンと痛む。今にも景色が飛びそうだ。

 ――敏……――!

 震える腕を、悠樹は敏の頭へと伸ばす。


『俺……人魚って憧れるよ。本当に居るなら会って見たい。きっと可愛いんだろうな~』


『おい、いい加減にしろよ! 何で何時も父さんの所為にする? 兄さんだって本当は分かってるだろ。母さんは心の病気だった。どうしようもなかったんだ。父さんは悪くない』


『いつまで子供みたいな事言ってるんだ! 兄貴は卑怯で臆病だよ。父さんの所為にすれば自分の力の無さを正当化出来る。あの時俺たち二人の目の前で死んだ母さんの悲しみから逃れられるんだろ?』


『……元はと言えば兄貴がチッケットなんか送ってくるから、こんな変な事件に巻き込まれたんだ。こんなことなら……あのチケットを受け取るんじゃなかった……』


「敏……!」

 目元が熱くなる。悠樹は顔を歪め、涙を流した。ようやく、悲しみが、感情が心に追いついてくる。

「敏――……敏――……敏っ……!」

 そっと指の先が敏の頬に当たる。その横に、いくつもの雫が落ちてゆく。

「俺が……俺さえこんなとこに来なければ、俺がお前から離れなければ……親父も、お前も死ななかった。全部俺の所為だ。俺がお前らを殺した……」

 ――俺が、全てを台無しにした。

 

 悠樹の居所を突き止めた敏は、今日この水憐島に来る前に、何度か悠樹に手紙を送っていた。内容は今いる家に来てくれというものだった。大助が心を入れ替え、自分に謝りたい、今の自分の姿を見せたい、母の墓を作ったので墓参りをして欲しい、そういったものが長々と書かれていた。

 悠樹は最初、全く行く気は無かった。もう大助とは縁を切ったつもりでいたからだ。だが、長年会っていなかった敏のことや、二人のその後が気になり、また本当に大助が更正したのか見てみたくなり、実は一度だけこっそりと家の前まで行っていた。もし敏がまだ大助に虐待を受けていたのなら、止めなければという思いもあった。

 しかし、裏路地から二人のアパートを観察しているうちに、手紙の内容が真実であることはすぐに分かった。

 大助は髭も髪も整え、見違えるようにしっかりとした容姿になり、敏も立派な青年として大手の仕事についていた。

 嬉しかった。

 喜ばしかった。

 何よりも敏の元気な笑顔が、そして、大助のかつての凛々しい姿が見れて。

 だから悠樹は決断した。自分は二人に会うべきではない。自分は二人とは違い、過去を引きずったままだ。今二人に会っても、その幸せをぶち壊すことは目に見えている。絶対に会うべきではない。

 いくら冷静さを装っても、自分は生まれつき感情的になり易い。間違いなく、顔を会わせればその瞬間に父を侮辱する言葉を吐くだろう。二人がどんな気持ちで、どんな覚悟でこの手紙を自分に送ったかは、少し考えるだけでも予想できる。きっと怖かっただろう。心配だっただろう。また自分が返事をくれるかもしれないと楽しみだったかもしれない。

 悠樹はしばらくそのアパートを見つめると、そっとその場を後にした。

 いつか、本当の意味で自分が大助を、そして自分自身の感情を許せる日が来るまで、笑顔で二人に再会できる日になったら必ずまたここに来よう、そう心に誓って。

 数年ぶりに感じることの出来た、懐かしい、明るい気持ちでアパートを背にした。


「あの時……会っていれば良かったんだ。俺の弱さが、俺の自己中な心の壁が……全てを台無しにした」

 両手で敏の顔を挟み、涙に濡れた目を向ける。

「敏、お前の言うとおり、俺は子供だ、ガキだ……――! 何の覚悟も、意思も、自分から決めることの出来ないクズだ! 俺があの時その足でお前らに会っていれば、ここで死ぬのは俺だけで済んだ!」

 抱きかかえるように敏の頭を胸に当てると、悠樹はそのまま泣き崩れるように身を伏せた。友たちに聞こえないように、声を必死に殺して。

 そのか弱い背を眺めながら、佳代子、いや、晶子は己の怪物と化した緑色の腕を構えた。

 足元にはたった今仕留めたばかりの金島の骸が転がっている。

 ――生存者たちに気づかれずに殺すチャンスは今しかない。この一撃で、仕留めるわよ。

 悲壮感にくれているとはいえ、悠樹の超感覚なら自分の気配を察知する可能性は大いにある。なるべく自分の逸る気持ちと、感情を押さえ、一歩一歩物音を立てないように、晶子は悠樹に歩み寄って行った。

 その際、軽く周囲を見回し誰もこちらを見ていないことを確認する。友は正反対の壁際で死体を眺めており、西川は未だに制御盤と格闘している。恐らく既にロックが解除されているため、エラーが出ているのだろう。周りがデスクに囲まれているこの場所は自分にとって明らかな優位だ。佳代子の背はかなり低いし、悠樹はしゃがんでいる。運がよければ、誰一人ことに気がつかずに済むかもしれない。

 悠樹さえ死ねば、後は思うがままだ。生存者の一人としてこの水憐島を脱出し、一般市民に紛れる。佳代子としての身分偽証の準備も全て出来ている。イミュニティーの生存者監視が多少厄介にはなるだろうが、そんなものはどうにでもなる。今大事なことはただ一つ。『悠樹の死』だけだ。

 





 それは一瞬だった。

 一瞬だけ、悠樹の感覚が何かに反応した。

 まるで自分がその『感覚』を知っていたかのように、ごく自然に気が付いた。

 背後に迫る、奇妙な違和感に。

 悠樹は本能的に横に転がった。直後、敏と自分の間に緑色の影が落ちる。

「何っ!?」

 地面に叩きつけようと自分が伸ばした腕がかわされ、晶子は目を大きく見開き、思わず声を漏らした。避けられるなど微塵も予想していなかった。自分の行動は完璧だったはずだ。絶対に避けられるはずはなかった。気づかれてはいなかった。

「お前っ――!?」

 背後を振り返った瞬間、背の低い老婆が鬼のような形相を浮かべ、片腕を凶器に変形させている姿を目にし、悠樹は心底ど肝を抜かした。今横に転がらなければ、一撃で死んでいたことを理解し、ぞっとする。慌てて叫ぼうとしたが、その前に横の床に落ちていた緑の腕が起き上がり、首に掴みかかった所為で、声は出せなかった。

「素直に悲しんでいればよかったものを……!」

 目を血走らせながら、晶子はそのまま悠樹の首を絞める。悠樹はその姿を見て全てを悟った。

 ――こいつが、こいつが敏を……! こいつが紛れていた奴だったのか!

「兄弟揃って同じ死に方が出来ることに感謝しなさい。亡骸は隣に添えてあげるわ」

 血管が押さえつけられ、頭に血が上る。悠樹は苦しさにそこら中のデスクや椅子を蹴飛ばしまくった。

「なっ!? この、止めなさい!」

 大きな物音を立てられ、晶子は慌てる。

 当然、その音に生存者たちは気がついた。

「友!」

 素早く西川が身構え、他の人間を背後に集める。

 友は悠樹の姿がそこに見えないことを知ると、すぐに動いた。身近なデスクに飛び乗り、ざっと周囲を眺める。

 すると一秒も経たないうちに晶子と悠樹の姿を見つけた。

「佳代子さん!? ――そういうことか――!」

 何が起きたのかを理解した友は、真っすぐに二人の下へと走り出した。

「くそ、バレたわっ! 何てことをしてくれたのよ!」

 晶子は悔しそうに冷や汗を流しながら、悠樹の体を空中に持ち上げる。そのままどこかへ投げつける気なのだ。

「させるか!」

 友は咄嗟に下に落ちていたイミュニティーの男のナイフを拾うと、それを晶子の伸びた腕に鋭く飛ばした。

 それは寸分の狂いもなく、緑色の肉を貫く。

「くぉっ!?」

 晶子は骨の間際まで刺さったナイフの痛みに、反射的に腕の力を抜いた。悠樹はそのおかげで無事に地面に落ちる。

「悠樹、離れろ!」

 空のWASPKNIFE(ワスプ・ナイフを片手に握りながら、友が叫ぶ。しかし悠樹はこれまで友が見た中で最大の憎しみを顔に浮かべながら、一直線に晶子に向って突込み出した。

「お前が、お前が敏を――!」

「悠樹、よせー!」

「ガキが、調子に乗るんじゃないわよ!」

 晶子の左腕も右腕と同じように怪物かし、迫っていた悠樹を吹き飛ばす。悠樹は友にぶち当たると、一緒に倒れ込むように背後に転がった。

「友!」

 その姿を心配そうに見ると、西川はキッと晶子を睨み付けた。

「あなたは……あなたが――」

 これまでのことを思い出し、唇が震える。

「そうよ、私が横谷晶子よ!」

 全てに開き直ったような笑みを浮かべながら、晶子は叫んだ。

「こうなったらここで全員殺してあげるわ」

 そしてそのまま己の体を変形させ始めた。

 空中にぶら下げていた両手を床に着き、四つんばいになる。すると徐々にその背から無数の緑色の腕が生え出し、あっと言う間に腕の花を咲かせた。

 ――阿修羅とは違う!?

 てっきり阿修羅と同じ姿になると思っていた西川はその様子に愕然とする。

 晶子の変化はそれだけでは終わらなかった。

 ガーゴイルのように耳を尖らせた顔は老婆の時の姿の何倍も皺だらけになり、その両手両足と同じく肥大していく。まるで犀や象の足だ。最後に背中の中央が大きく盛り上がったと思ったら、そこから緑色の皮膚をした美しい絶世の美女の上半身が飛び出した。それはデガウス・ジェイルを注入する前の、横谷晶子本人の姿だった。


挿絵(By みてみん)



「よくも私の計画を……」

 憎憎しげに生存者たちを睨み付けると、晶子は大声で鳴いた。

 美しさとはほど遠い、まさに怪物の声で。

「ビィャァァァァアアアー!」




 





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