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第3821157回目①

「こんな世界書いてみてちょ」というのがありましたら、感想に書いていただければ。

とびっきりのしんどみを込めて書きます。

***




 ふはは。

 そう腐した顔をするな。


 私も同じさ。

 すぐにデータ通信量を制限されたよ。


 身体から脳への信号が途絶え、


 精神から心への接続が切れた。


 何百、何千、何万。

 いつ終わるかも分からない転生のループが延々と続いたよ。

 私の心がいつ死んだのか、それすらも分からない。

 ただただ、延々と死を繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して……。




 ……ふと気づくとね。

 私は、森の中にいた。 




 全身に刷り込まれた苦痛の感覚がちかちか蘇っていて、気付くまでぶ随分かかった。

 いつぶりか分からない新鮮な空気を、胸いっぱいに吸い込んでいた。

 目の焦点が合い、頭に血が巡っていた。

 空気に匂いがあり、湿り気があった。

 むわりとした濃い熱気を肌に感じた。


 あの時の、足の底から頭の先を、突き抜けるような感覚は……。



 何物にも代えがたい、「生きてる」っていう奇跡、そのものだったんだな。




***

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