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第3821157回目①
「こんな世界書いてみてちょ」というのがありましたら、感想に書いていただければ。
とびっきりのしんどみを込めて書きます。
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ふはは。
そう腐した顔をするな。
私も同じさ。
すぐにデータ通信量を制限されたよ。
身体から脳への信号が途絶え、
精神から心への接続が切れた。
何百、何千、何万。
いつ終わるかも分からない転生のループが延々と続いたよ。
私の心がいつ死んだのか、それすらも分からない。
ただただ、延々と死を繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して……。
……ふと気づくとね。
私は、森の中にいた。
全身に刷り込まれた苦痛の感覚がちかちか蘇っていて、気付くまでぶ随分かかった。
いつぶりか分からない新鮮な空気を、胸いっぱいに吸い込んでいた。
目の焦点が合い、頭に血が巡っていた。
空気に匂いがあり、湿り気があった。
むわりとした濃い熱気を肌に感じた。
あの時の、足の底から頭の先を、突き抜けるような感覚は……。
何物にも代えがたい、「生きてる」っていう奇跡、そのものだったんだな。
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