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左手で吸収したものを強化して右手で出す物語  作者: へたまろ
第2章:王都学園生活編
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第76話:マサキはしゃぐ

「そろそろ朝食に向かおうか」

「そうだね」


 朝食の時間になったので、ヘンリーと一緒に部屋を出る。

 何故ヘンリーが居るかというと……


 早朝にラーハットの馬車に迎えに来てもらい、フロントクラークの人に起こして貰うとそれに乗ってラーハット家に向かった。


 ガンバトールさんに、早朝訓練を付けて貰うためだ。

 ラーハットの庭もかなり広く、一部は海辺に繋がっている。

 まずは走りにくい砂浜で、走り込みからやらされた。


「体力は何よりも大事だからな? 絶対に技術で勝てない相手でも、スタミナと敏捷が勝っていれば逃げ切れるし」

「……はいっ」

 

 ガンバトールさんの言っていることは良く分かる。

 戦闘技術と違って、多少のフォームやコツで違いは出るとはいえ、走るだけならそこまでの技術差は出にくい。

 まあ、足の長さとかも関係してくるけど……


 それは戦いにおいてのリーチと差が無い。

 だから、速く長く走れることは生存率を大幅にあげてくれる。


「もし、相手が執拗に追いかけてきて……先にスタミナ切れを起こしたら、反撃のチャンスも生まれるしな」

「はいっ!」

「ふっ、マルコ……待って……お父様……」


 ヘンリーが遅れ始める。

 王都でもきちんと訓練はしていたみたいだけど、僕と違ってきちんとした指導者がいるわけでも無かったらしい。

 雇われの指南役くらいは居たらしいけど。


 これでも、毎朝おじいさまと乱取りだけはしっかりとやってきたし、休日にはマサキが割と身体を酷使していたから体力にも筋力にも自信はあったり。


「ベルモントではなかなか頑張ったとあいつは言っていたが……いまのあいつに、苦戦しそうか?」

「はあ、はあ……まあ、ベルモントで手をっ合わせた時よりは、楽に勝てっそうっですね」

「そうだ! スタミナは重要な勝因になりえるということだよ!」

 

 それから芝生のある庭に戻って、乱取りを始める。

 取りあえず、休む間もなくヘンリーと一本。


「はぁ……はぁ……うっ」

「ガンバトールさん?」

「うん、駄目だな……ヘンリーは暫く休ませるか」


 開始直後に軽く振った剣を上段で受けたヘンリーは、そのまま後ろに倒れ込みしりもちをついて座り込んでしまった。

 息を整えるのにも苦労しているようだ。


 そんなヘンリーの様子を見て苦笑いをしていたガンバトールさんが剣を持って近づいて来る。

 

「というわけで、マルコ君のいまの実力を見せて貰えるかな?」

「はいっ!」


 剣を構えてガンバトールさんと対峙する。

 全くもって隙がない。


 ヘンリーも守り主体だったが、ガンバトールさんはまるで巨大な岩のように見える。

 守備の固い相手を要塞のようだと例えることがあるが……


 ガンバトールさんは、要塞というよりも巨大で固い岩。

 それも完全な球体に近い岩。

 どこを打っても、いなされ、捌かれ、そして押しつぶされる。

 そんなイメージだ。


「ふうっ」

「シッ!」


 取りあえず少しでも体力を戻すために、肩の力を抜いて手を下げると、そこに鋭い突きが飛んできた。

 慌てて後ろに飛び退く。

 巨大な鉄球から、いきなり棘が飛び出してきた。

 そんな印象だ。


 ヘンリーと違って、こっちが隙を見せると容赦なく攻撃が飛んでくる。

 しかも呼吸を合わせたかのように、一番力を抜いた瞬間に。


 じりじりと照り付けてくる太陽に、ジッとしていても汗が流れる。

 浜辺の方から、海鳥たちの鳴き声が聞こえてくる。

 ガンバトールさんの動きに集中したいのにそれを邪魔する、雑音……


 それでも気を張る。

 ビシビシとぶつけられる殺気。

 こっちは身体が少しゆらゆらと動いているのを感じるが、ビシッと剣を構えたまま身じろぎどころかゆらぎすらないガンバトールさん。

 どこを打ったら良いのか、さっぱり見当もつかない。

 ギリギリまで張り詰められた緊張。

 

 ふらりとガンバトールさんの身体が揺れる。


 あっ……


 気付いた時には遅かった。

 そのガンバトールさんの急な変化に、張り詰められた気がプツリと切れて何も考えずに突きを放っていた。


 そして……


「ぐっ」

「まだまだ、甘いな」

 

 その突きを剣先で簡単に逸らされると、そのまま僕の攻撃を弾いた剣で顔をペシリと撫でられる。


「もう一回お願いします」

「うむ、良いぞ!」


 そして、見つめ合う!


「わっ!」

「うわっ!」


 いきなりガンバトールさんが叫んだので、思わず反応してまた攻撃をしてしまった。

 そして、同じ展開。


 今度こそ、何があっても動かない!

 絶対にガンバトールさんの隙を見抜く。


 ガンバトールさんの腕がふっと動きを見せる。

 まだだ!


「いたっ!」

「狙い過ぎだ」


 誘われたと思って静観していたら、そのまま額を小突かれた。

 そうだ……ガンバトールさんも、僕に隙があったら打ってくるのは当然だ。


 しばらくそういったやり取りを続けたあと、その後何度か打ち合って貰った。

 今度は実戦形式ではなく、僕がひたすらガンバトールさんの防御を崩す為に一方的に攻撃をする。

 

 どこを打っても当たる気がしない。

 というよりも、ガンバトールさんの持っている剣に向かって勝手に攻撃している感じ。

 不思議だ。


 様々な角度から剣を振るが、その先にはすでにガンバトールさんの剣がある。

 途中で攻撃の軌道を変えても、その先にはガンバトールさんの持つ剣。

 まだまだ、先は長そうだ。


 マサキがあっちでワクワクしているのが伝わってくる。


『最終日にはちょっと俺にやらせてくれよ』


 そんな事まで言ってきた。

 いつの間に、彼は戦闘民族に生まれ変わったのだろうか?


『ちょっと、面白い事を考えたから』


 違った。

 また、くだらないことを思いついたらしい。

 いや、もしかしたら本格的な攻略法かも?

 マサキの場合、遊び半分、効率半分みたいなところがあるし。

 真面目に効率を上げた戦い方は参考になるけど、相手を食ったような戦い方はどうも真似する気になれない。

 凄いことは分かるけど。


「マルコは凄いね! お父様が汗かいてたよ」

「夏だし、暑かったからじゃない?」

「そうかも……」


 ガンバトールさんとの乱取りが終わったあと、ヘンリーがキラキラとした目で褒めてくれたけど、ガンバトールさんに疲れた様子は見えないし。

 なんだろう、取りあえず完敗としか言いようがない。


 それからラーハットの屋敷でシャワーを借りると、汗を流して着替えてホテルに戻る。

 ヘンリーと一緒に。


 どうやら、朝食は一緒にここで食べるらしい。

 それから、少しホテル館内をウロウロする。


 本館が6階建てで、別館もある大きなリゾートホテル。

 2階には買い物をするスペースや、マッサージを受けられる施設もある。

 それに南側の一部に桟橋のように海に向かって通路が作られており、その通路の入り口にレンタルの釣り具屋さんまである。


 ここで釣った魚を、調理して出してくれる場所も。

 勿論、針に餌を付けるのも、魚を針から外すのまで手伝ってくれるアドバイザーの人が常時2人ほどいる。


 部屋の外に出ると、絨毯の敷かれた通路をヘンリーと一緒に歩く。

 階段は建物の両端と真ん中の3カ所にあるが、食堂は中央の階段付近にあるのでそこから降りる。

 階段に差し掛かると、ちょうどベントレーとジョシュアも降りて来ていた。


 他にも朝食会場に向かう人たちがチラホラ。

 どの人達も、それなりに身分の良さそうな雰囲気だ。

 ただ、ホテル貸し出しの部屋着を着ている人が割と多いので、良く分からないけど。


「これは中々に楽だな」

「そうでしょ。外に出る訳じゃない時は、そんなに服に気を遣わなくてもいいしね」


 僕は朝から出かけていたから、着替えていたけど。


 朝食は4種類のパンがおかわり自由。

 それから、卵やハム、ベーコンに数種類のサラダ、焼き魚やマリネ、地元の料理や色とりどりのフルーツがテーブルに並べられていた。

 バイキング形式。


 色々とこの国でも最新の試みをしているこのホテルは、全てにおいて評価が高い。

 ただ、普通のバイキングと違うのは、頼めば適当に盛り合わせを見繕ってくれる人が数人待機していることくらいかな?


 遅れてやってきたエマやソフィア、セリシオ達とわいわい言いながら食事を頂く。

 貴族らしく上品に?


 その最たるセリシオが変なテンションで、騒いでいるから問題ない。

 セリシオは貴族じゃないとかって理屈は通用しない。

 もっと、そういった事に厳しい立場……自由に振る舞ってもいいだろう?

 そんな事は為政者は決して口にしない。


 セリシオに優秀な弟でも生まれないかな?


 それから2階のお土産屋さんで、色々と見て回る。

 買わないけど。

 街に出てから、良い物が無かったり、買い忘れがあったらお世話になるつもり。

 そのための下調べ。


「広いなー!」

「ホテルから見ても思ったけど、本当に広いよね」

「凄いですわ」


 初めて海を見るベントレーとエマ、ソフィアのテンションが上がっている。

 遥か遠くまで見渡せば、水平線まで続く海。

 キラキラと日の光を反射して、輝いて見える。

 時折、魚が跳ねているのも見える。


「日焼けが心配」

「大丈夫、さっきお土産屋さんで日焼けを防ぐポーション買って来たから」


 女の子らしいソフィアの悩みに、エマが爽やかな青い色をした液体の入った瓶を渡している。

 そしてそれを……


「美味しい!」

「うん、思ったより爽やかだけど、不思議な味」


 飲むんかい!

 てっきり身体に塗る物だと思っていた。

 いや、地球の常識。


 女子の身体に日焼け止めを塗るとか、別にそういった展開を期待していたわけではない。

 異世界の日焼け止めは、飲んで使うものらしい。

 店員さんにそう説明されたらしい。


「それにしても、誰よ王都のビーラン湖を広くしたようなもんて言ってたの」

「広いどころの騒ぎじゃない」

 

 海に近づいたエマとソフィアが、さらに感動の声を上げている。

 2人は、スクール水着みたいな形の水着を着ている。

 エマが赤色で、ソフィアが水色。

 その上からシースルーのドレスのようなものを着ている。

 空気を含みやすく、水に浮きやすいらしい。


 そのドレスから透けて見えるエマの足を、ヘンリーがチラチラと見ている。

 まあ、別に良いけどさ。

 さっきからディーンがずっと見てるよ、ヘンリー?

 

「じゃあ、泳ごうか」

「……」

「私は、浅いところで水遊びでいいわ……」


 ヘンリーが海に向かって走っていこうとすると、ソフィアが無言に。

 そして、エマがそんな事を言い出した。

 どうやら2人は泳げないらしい。


「ええ? 海は湖と違って浮きやすいし、少し練習すれば大丈夫だよ?」

「うーん」

「それは……」


 ヘンリーが頑張って誘っているが、2人の反応は芳しくない。

 どうにか渋る2人に対して、セリシオが近付いて来る。


「なんだ、トリスタもエメリアも泳げないのか?」

「殿下……」

「恥ずかしながら」


 身も蓋もない言い方に、2人が顔を伏せる。

 そんな2人に向けて、大笑いするセリシオ。

 最低だこいつ。


「なんだ、俺と一緒じゃないか! 俺は、この夏の目標に泳げるようになるを入れててな、今日はヘンリーに教えて貰おうと思ってな」

「えっ?」


 露骨にヘンリーが嫌そうな顔を浮かべる。

 一応そんなんでも、次期国王になるかもしれない人だから気を付けて。


「どうだ? お前らも一緒に習わんか? 誰が最初に泳げるようになるか勝負した方が、上達も早いと思わんか?」

「殿下がそうおっしゃるなら」

「いいですわ! 私が1番になりますから」


 ところが、セリシオが挑発的に2人を誘うとソフィアは渋々、エマはやる気満々といった様子で乗っかる。

 ヘンリーの顔がぱあっと華やぐ。


「プッ……」

「分かり易いな」

「本当に……」


 その様子を離れて見ていたディーンが笑いを堪えきれずに吹き出せば、クリスがしみじみと呟く。

 そして、ジョシュアが同意をしめす。


 ディーンはラーハット領よりも、ヘンリー・フォン・ラーハットで楽しんでる感じだ。


「じゃあ、俺達は泳ぎに行くか?」

「そうだね」


 ベントレーに誘われて、海に向かって走っていく。


「えっ? マルコ?」

「うそっ、ベントレーもマルコも泳げるの?」


 僕がとっとと海に向かって行った事で、ヘンリーが驚いている。

 折角だし、自分でここは頑張ってもらいたい。

 下手な事をして、変な事になるのも嫌だし。


 エマがちょっと、失礼なことを言ってたけど。

 運動能力テストは、君たちよりも上だからね?


「うわぁ……」

『おお!』


 取りあえず沖まで泳いで行って、ベントレーと一緒に潜ると綺麗な海の景色に思わずため息が漏れる。

 そして横から聞こえて来たのは、ベントレーではなくマサキの声。


 ゴーグルっぽい魔道具を買って来たので、とても良く見える。

 流石に、水中で息ができるような便利な道具は無かったけど。


 いや、顔をすっぽり覆う空気の層を作るような魔道具はあったけど、頭が浮くらしく泳ぎがよっぽど達者でないと扱いが難しいとか。


 目の前を色とりどりの魚が泳いでいる。

 下にはサンゴや岩が多くあり、その中を大きな魚や小さな魚、他にもイカみたいな生き物やタコみたいな生き物が出たり入ったりしている。

 

 ふっと下が暗くなったので、上を見上げると40cmほどのカレイっぽい魚が横切っていった。

 赤や緑の細いながらもゴツゴツとした枝を持つサンゴ。

 丸い形の藻を纏ったもの。

 テーブルのような形をしたもの。


 テレビの中で見たことのある、南の島の海のようだ。


 透明度が高く、上を見上げたら水面が波打っていてなお光が届いているのが良く分かる。

 

 上を指さして、一旦2人で水面に浮上する。


「凄いな」

「うん、魚……獲れないかな?」

「素手でか? 無理だろう」


 プカプカと浮かびながら、ベントレーと感動を分かち合う。

 あまり警戒心を持っていないのか、すぐそばを魚が横切っている。

 手を伸ばせば、流石に逃げられるが。


「危険な魚とかは……」

「この辺りには、あまりいないらしい。あと、海の魔物も殆どでないし、出ても食料が豊富にあるからわざわざ人を襲うようなのは居ないとか」


 なるほど、安心して海の中を楽しめると。

 ……


 浜辺に目を向けると、凄い速さでクリスが横切っていった。

 全力で泳いでいる。


 まあ、楽しそうだし良いか。


 ビーチでは、セリシオ達がバシャバシャと泳ぐ練習。

 うん、ふざけて遊んでいるようにしか見えない。


「マルコッ!」

「おーい!」

「ベントレー!」


 3人がこっちに手を振って来たので、振り返す。

 一生懸命振ってくれるので、一応心配になって後ろを振り返ってみたけど鮫は居なかった。

 マルコ後ろ! 後ろ! では無かったので、普通に笑顔で3人に応える。


 ジョシュアとディーンは……

 居ない。


「ディーンは?」

「塩水はベタベタするから入りたくないらしい。ジョシュアと釣りをするって言ってたぞ?」


 ベントレーが皆と色々な事を話しているのが分かって、ちょっとほっこり。

 積極的に話しかける友達が、僕とヘンリーだけだったらどうしようと思ったけど。


 そしてホテルの2階に視線を向ける。

 居た。

 ……


 あれで釣りをしているっていうのかな。

 男の子なのに餌を付けて貰って、針を投げて貰って、竿を手渡されていた。

 まあ、良いけど。


 ボンボンめ。


 それから、また海に潜る。


『マルコ! 塩湖買ったから、魚をどんどん捕まえて送って来い』

「えっ?」

『海と全く同じ条件の湖を買ったから、そこに魚を放流するからどんどん捕まえて送って来いって言ってるんだ』


 マサキがテンション高く騒いでいる。


『俺だって新鮮な魚が食いたい! 土蜘蛛に調理させるから、捕まえて』

「はぁ……」


 どうやら昨日、今日と僕達の様子を見ていて魚が食べたくなったらしい。

 

『色々と品種改良も楽しめそうだし』

「そう……」


 珍しく子供みたいにはしゃぐマサキに、そのくらいならと適当に魚を捕まえて送る。

 左手の秘密を知っているベントレーが一瞬ギョッとした表情を浮かべていたけど、すぐに見なかったふりを決めてくれた。


『うぉっ! おまっ! 別に配下にしなくて良いだろ! 食い辛いわ!』


 普通に制限なしで捕まえてたから、マサキになついているらしい。

 聞いたら、どれを食べようかと湖を覗くと、沢山の魚が寄って来て水面から顔を出して来たと。

 で、あの感情の籠って無い魚の目が、集団でジッと見てくるのを見て食欲が失せたらしい。


 あまりに可哀想なので、水槽を用意して貰ってそこに送った。

 普通の状態で。


 しばらく食べる気なくなったから、こいつは水槽で飼う。

 なつかない動物も、久しぶりだし……

 と力なく答えられた。


 なんか、ゴメン……マサキ。



沢山の感想有難うございますm(__)m


これで良かったと思い、このまま突っ走ろうと思います♪

本当にありがとうございます。

これからも、宜しくお願いします。


ブクマ、評価、感想、お待ちしております(`・ω・´)b

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[気になる点]  女子の身体に日焼け止めを塗るとか、別にそういった展開を期待していたわけではない。  異世界の日焼け止めは、飲んで使うものらしい。  店員さんにそう説明されたらしい。 この世界にも飲…
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