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左手で吸収したものを強化して右手で出す物語  作者: へたまろ
第2章:王都学園生活編
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第39話:ベントレー株上昇中

「マルコ様。ご友人の方がいらっしゃってます」

「ああ、ごめんごめん。すぐ行きます」


 メイドの人に案内された部屋には、すでにソファに座って紅茶を啜っているベントレーが。

 後ろには初めて見る男性が立っている。

 新しい護衛かな?


「おはようベントレー」

「ああおはよう、マルコ」


 こいつ性格は悪いけど、本当にいかにもな貴族の坊っちゃんだよな。

 無駄にキューティクルを発動させたブロンドのヘアが、眩しい。

 整った顔ではあるが、どこか鋭さもあってクール系のイケメンだ。

 

 自分で言うのもなんだけど、可愛らしい顔の作りをした僕からすれば羨ましい限りだ。


「なんだ?」

「いや、朝から目が眩むような爽やかさだね」

「言ってる意味が分からん。呼んだのはマルコだろ?」


 そうです。

 昨日、トトの家をあとにしてその足でベントレーの所に行ったんだった。

 用件は僕を連れ出してもらうためだ。


 今日は日曜日。

 学校が無いので朝から自由に動ける日ではあるけど、さすがに子供の1人歩きを許して貰えるような御家柄ではない。

 たぶん、大人になっても1人じゃ出して貰え無さそうだけど。


「そうそう、昨日知り合いになった獣人の孤児の子に会いに行こうと思ってさ……流石に家の人にバレるのもあれだし」

「まあ、マルコの頼みなら断る理由も無いし、でも大丈夫なのか?」

「ああ、クーデル家の御子息と護衛と一緒ならおばあさまも許してくれるよ」


 貴族でも主に伯爵以上が住む上層区から抜け出してしまえば、特に周りの目も気にする必要も無いしね。

 取りあえず一般区域にまで連れて行ってもらえれば、あとは1人でも大丈夫だし。

 帰りに転移でベントレーの家に寄って、送って貰えば問題無い。


「そうか、ならいい」

「うん、助かるよ」

「俺も……着いて行ったら駄目かな?」

「えっ?」


 ベントレーが予想外の事を言い出した。

 選民思考の塊のようなこの子が、獣人のしかも孤児に会いに行くのについてきたがるなんて。


「いや、別に良いけどさ……苛めない?」

「はは、俺がか? そんな事する訳ないだろう」


 いや、しそうだから聞いてるんだけど?

 現に、僕もヘンリーも結構な目に……いや、結構な目に合わされたのはヘンリーだけか。

 ただ、どうにも心配ではある。


「人は死ぬときにどれだけの物を持っていけるのだろうな……きっと、何も持っていけない。そこには、身分も種族もなんの価値も無いだろう。それを知った今、たとえ相手が誰だろうと対等に見られるようになったからさ」

「さいですか……」


 誰だお前。

 子爵家ってだけで、苛めてきたくせに。


「まあ、そんな事を思えるのもマルコに助けて貰ったからに他ならないけどな。それに……身分や家柄を除外して個人で見た時に、凄い奴って結構居るんだなって事も分かった。それはもう、俺なんかよりも遥かに立派な奴が多くてさ……」

「ふーん……」

「だから俺は人との出会いを大切にしようと心に決めたんだ」


 そう言って、遠い目をするベントレー。

 どこか達観したような彼は、悔しい事にかなり大人びて見えた。


「獣人で孤児……これも俺の周りには絶対に居ないタイプだ。良いじゃないか……親の力も借りられずに、子供が自分の力で生きている。それだけでも尊敬に値する相手だ」

「はあ……」

「是非会ってみたい! 本当にマルコと出会って、救ってもらってから毎日が楽しくなった。改めて有難う」

「いえ、お役に立てたみたいで何よりです……」


 本当にね……

 人って、死にそうになるとここまで変われるものなのかね?

 いや、良い事なんだけどね。

 典型的な選民主義、格下に排他的な貴族の意地悪ボンボンだったのに。

 なんか僕が成長してないみたいで、若干イラッとする。

 

 我慢、我慢。


「だから、俺の為でもあるんだからマルコも気にせずにどんどん頼ってくれ! お前と一緒だと、刺激的な事が多くて、毎日が輝いて見える」

「それは、どうも」


 今の僕は、ベントレーが輝き過ぎて陰が差してるけどね。

 自分の中の暗い何かが顔を覗かせそうで、苦笑いで応えるだけで精いっぱいだ。


「それと紹介しよう。新しい護衛のルドルフだ」

「ルドルフです」


 ベントレーの後ろに立っていた男性が、会釈をする。

 どこかぎこちない動きからして、貴族の護衛としては半人前かな?

 ただし、気配に隙が無いからそこそこ腕は立つと。


「俺の専属護衛で、俺が小遣いで雇っている」

「そうなの?」

「だから、うちの親に干渉されることもないし、何より口が堅い……というか、殆ど喋らん」

「ああ……」

「マルコと俺が出掛けるにはもってこいの護衛だろ? 腕は確かだ」


 どうやら僕とのお出かけのためだけに雇った護衛らしい。

 気遣いまで出来るようになったのか。

 

「この国の人間じゃないからな……かといって、他国のスパイとかでもないぞ? 元々違法奴隷だったのを、奴隷商人から格安で仕入れたんだ」

「奴隷?」

「違法奴隷と言っただろう……」


 違法奴隷っていうと、犯罪とかを犯して奴隷落ちした人かな?

 そんな人が信用出来るのかな?


「お前……」

「えっ?」

「違法奴隷ってのは、奴隷だ」

「何を当たり前のことを……」

「奴隷ってのはこの国じゃ認められてないからな? だからこの国に持ち込まれた奴隷は全部違法な物だからな」


 そうなの?

 違法を犯した奴隷じゃなくて、奴隷自体が違法で違法奴隷?


「お前が手下にした貴族の中に、奴隷売買にも手を染めてた奴がいてな、そいつが商売から手を引いたから捌く事が出来ずに困っていた奴隷商人を脅して奪った……ちなみにルドルフとは、正式な護衛契約を結んでいる」

「そっか……そうなの?」

「ああ、本人も戻るところが無いらしく、ここで放り出されても困るという事だったからな」

「ええ……坊っちゃんのお陰で、ちゃんとした職にありつけて感謝してます」


 そっか……

 脅して奪ったあたりがどうかと思うけど、相手は犯罪者だしね。

 当人が納得してるなら、良いんじゃないかな?


「てか奴隷自体が違法なのに、よくもまあこの国でそんな事が出来たもんだね」

「ああ、奴隷の契約を魔法で施したあとは、普通の使用人や従業員として契約させていたからな。基本的には主には逆らえないから、本人が奴隷であることを認めさせなければ良い。衣食住さえまともに与えてたら、傍目には奴隷かどうかなんて分からないだろうし」


 なんだろう……思ってた奴隷と違うけど。


「奴隷が合法の国もあるからな。そういった国じゃ、犬畜生にも劣る扱いを受けるけど、この国だと奴隷を扱うという事自体になれない連中が多いから……精々貴族が盾に使う為に雇うか、商人どもが低賃金で使い潰せる絶対に不正をしない従業員として買い入れるくらいか?」

「良いんだか悪いんだかって感じだね」

「個人としての尊厳が存在しない時点で、悪いだろう」

「そだね」


 お前にだけは言われたくない。

 とは言えなかった。

 折角改心したのに、過去をほじくり返しても仕方がない。


「じゃあ、そろそろ出掛けようか。おばあさまに、一言言って来るね」

「ああ、ルドルフ外に出よう」


 おばあさまに外出の許可を貰えたので、ベントレーを連れて外壁付近の廃屋へと向かう。

 

「あんまり、遅くなるんじゃないですよ?」

「はい、おばあさま」

「安心してください、ベルモント夫人。私と護衛のルドルフが責任をもって、お孫様をお届いたします」

「おや、マルコの友達は立派ですね」

「いえ、私の方こそマルコ殿から学ぶ事が多くて、是非とも親交を深めたいと思っておりますので。本当にマルコ殿は優秀で、同じ貴族科としても鼻が高いですよ」

「ふふふ……マルコが、ちゃんとやってるようで安心しました。宜しくお願いしますね。ルドルフさんも」

「はっ! 主からも何かあったら、自分よりもマルコ殿の安全を優先するようにと言い付かせられておりますので。全力でお守り致します」

「頼もしいですね。それは、いってらっしゃい」

「……行ってきます」


 おばあさまから送り出されて、下層の一般区域に向かう。

 出がけにちょっとモヤっとしたけど、まあこれから会う友人の事を思えばどうでも良いか。


 下層までは、クーデル家の馬車で向かう。

 馬車の中でもベントレーがワクワクしている様子が伝わってくる。


「トトは僕の友達だからね?」

「分かってるよ。絶対に手を出したりしないから、安心してくれないか?」


 いや、そういう意味じゃないだけどね。

 今更、ベントレーが何かしでかすとは思えないけど。


 そして下層の門で馬車を送り返すと、トトの住んでいる廃屋へ。


「凄いな、こんなところでも人って生活出来るんだな」

「そうだね、不便だとは思うけど」


 廃屋に住んでいるのはトトだけではない。

 他にも人の気配のする廃屋がチラホラ。


 目的の場所に辿りついたので、扉をノックする。


「あっ、待ちなクコ!」

「だれー?」


 中からバタバタと走って来る音が聞こえる。

 それを制止しようとするトトの声。

 そして、無邪気な声で扉を少し開けてこちらを覗いてくる、可愛らしい瞳。


「僕だよ、昨日来たマルコ」

「ああ! 鳥のお兄ちゃん!」

「あんたっ!」


 僕の声を聞いて、扉を一気に開け放って笑顔を向けてくるクコ。

 そして、その後ろから驚いたような声をあげるトト。

 てか、鳥のお兄ちゃんって……

 獣人の子にそう言われると、僕が鳥の獣人みたいだ。

 

「来ちゃった」

「来ちゃったって……」

「昨日はありがとう!」


 取りあえずお決まりのセリフを言うと、トトが呆れたように繰り返す。

 その下でクコが笑顔でお礼を言ってくれる。

 うんうん、可愛い。


「うふふ」


 思わず頭を撫でてしまった。

 その際に耳に触れてしまったのはご愛敬だろう。

 耳もモフモフしてて気持ちいい。


「いつまで撫でてるんだい!」

「ああ、ごめんごめん。あまりに可愛くて」

「なっ!」

「可愛い? クコ、可愛い?」

「うん、すっごく可愛いよ! 食べちゃいたいくらい」

「えっ?」

「うふふ、嬉しい!」


 僕の発言にトトが若干引いていたが、頭を撫でられたままクコは嬉しそうに目を細める。


「鳥のお兄ちゃん?」

「マコ!」

「そうだよ、鳥のお兄ちゃんだよ」

「美味しい鳥をありがとう! 久しぶりにお腹いっぱいになって、気持ちよく眠れたよ!」


 そして遅れてやってきたマコが、こちらにこれまた花が開いたような笑顔を向けてくる。

 思わず「良かったね」と言って抱き上げてしまった。


「あー! マコだけズルい!」

「おいっ、服が汚れるぞ!」

「わあ」


 クコが羨ましそうにこちらを見て、トトがおかしな気遣いをして、マコが嬉しそうに声を上げる。

 うわあ……なにこの子達。

 マジで、可愛いんだけど。


「ん、んんっ、ごほん」

「あっ……」

「誰?」


 クコとマコに夢中になってたら、ベントレーから早く紹介しろとせかされた。

 すっかりこの子の事、忘れてた。


「中にどうぞと言いたいところだが、貴族様を座らせるような椅子はあいにくとないもんでね」

「いや、気にしなくていい。突然訪れた非礼を侘びよう」

「えっ?」


 お客様を歓待する場所が無い事を謝るトトに、逆に頭を下げるベントレー。

 あまりに予想外だったのか、トトが固まってしまった。

 もしかして、これはチャンスなのでは?


「はっ!」

「チッ」


 そっと頭の耳に触れようとしたら、一瞬早く正気に戻ったトトに手を払い落とされた。

 残念。


「貴族の舌打ちとか、マジしゃれにならないからやめてくれ」

「ごめん」


 しかも違う事でトトに怒られた。

 この子も、出会ったばかりなのに遠慮が無い。

 嫌いじゃないし、気にもならないけど。


「で、今日は何の用?」

「えっ? 友達に会いに来ただけだけど?」

「友達?」

「うん」

「誰が?」

「トトが」

「はっ?」

「えっ?」


 いや、昨日鳥をおすそ分けして仲良くなったじゃん。

 もう友達だよね?


「えっと……同情とか興味本位とかなら帰ってくれるかな?」

「酷い!」

「えっ?」

「僕は、君たちと友達になりたいの!」

「マルコ?」


 僕の言葉に、ベントレーが聞いていたのと違うっていう表情を浮かべている。

 確かに友達に会いに行くって言ったけどさ。

 僕は、もう友達になれたと思ってたんだけど。


「私も鳥のお兄ちゃんとお友達になりたーい!」

「僕も! 僕も!」

「だよね? うーん、本当にクコとマコは可愛い! 持って帰りたいくらい」

「駄目だぞ?」


 思わず2人とも抱きしめてしまったら、すぐにトトに奪い返された。

 ケチ。


「ああ、どうやら私の友人が色々と迷惑を掛けているっぽいな……すまんな。こいつは、なんというか他人に対して遠慮が無いところがあってだな」

「ああ……なんとなく分かってたけど、昨日鳥を押し付けられた時点で……いや、それ自体は凄く有難かったし、恩に着せるつもりが無いのも分かっているが……というか貴方は?」

「すまない、自己紹介が遅れた……というか、マルコに紹介してもらえるもんとばかり思っていたから。ベントレー・フォン・クーデル。クーデル伯爵家の嫡男だ」

「えっ?」


 ベントレーの自己紹介に、トトが目を丸くしている。


「伯爵家? そんな偉い人がなんでこんな小汚い所に?」

「小汚い……か、確かに綺麗とは言い難いが、ここにも生活を感じさせる輝きはあるぞ? 環境はどうあれ、そこにあるもので最善を尽くしている状況を小汚いとは俺は思わん。そして、そんな状況で逞しく生きている君たちも美しい」

「はっ? ちょっと、マルコ!」


 トトに引っ張られて、その場から離れる。


「何あいつ? 伯爵家の子供って本当? っていうか、危ない薬でもやってる? 相当変な奴ってことしか分からないんだけど」

「ああ、彼は死に直面してからおかしな方向に進んじゃって。身分や種族の拘りを捨てて、人を見るようになったのは良いんだけど……ちょっと考え方が」

「死に直面した? ああ、それでか……じゃあ、まだマルコよりは信用なるか」

「ちょっ、酷い!」


 しれっとディスられた。

 この子って、僕の事をなんだと思ってるんだろうか?

 会って二日目だというのに、全く遠慮が無い。


「まあ、お前も変な奴だから友人が変だからといって、特に不思議はないな」

「僕って、変な奴なの?」

「変だろう……獣人の孤児にいきなり鳥を持ってきたかとおもったら、翌日には友人面してくるような奴だ」

「これでも貴族の子供なんだけどね……」

「えっ? 昨日のへんきょーはくって子の付き人じゃ無かったのか?」


 どうやら、貴族とすら思われて無かったらしい。


「一応……マルコ・フォン・ベルモント、ベルモント子爵家の嫡男だよ」

「えっ? うわっ……私、死んだ?」

「いや、気にしてないけど、気にしてる。不敬とかって意味じゃなくて、1人の貴族の息子として気にしてる」

「す……すまん」


 素直に謝られると、それはそれで……


「とっ、取りあえず……用事はなんだ……ですか? マジで」

「敬語で喋れないなら、無理しなくて良いよ。というか、本当に友達面して会いに来ただけだから」

「あ……すまん。なんとなく、お前ら……貴方達が分かった気がする……ます」

「プッ」

「なんだ?」

「いや、敬語がおかしすぎる」

「私だって、相手によって言葉の使い訳くらい出来るます!」

「大体、昨日は俺だったのに……」

「あれは……舐められないようにするためで、普段から俺なんて言わないよです!」

「いや、なんでもかんでもですと、ますを付ければ良いってもんじゃないから」

「もう、分かったから取りあえず中に入る……訳にもいかんかです」

「プッ」


 トトの変な敬語がツボに入ってしまってそれどころじゃない。

 というか、本当はこの子達を管理者の空間に連れて行ってあげようと思っただけなんだけどね。

 もう1人の僕が五月蠅いし。


「それなら、気にしなくていいよ。君たちをおもてなしに来ただけだから」

「へっ?」


 ルドルフは僕の力の事は、ある程度道すがらベントレーと一緒に話したから。

 ルドルフも一緒に、移動しよう。

 

「取りあえず、家の中に入れてくれるかな? あまり、人目に付くと目立つから」

「えっ? いや、だから、こんなボロ屋に貴族様を入れるわけにわいかないです」


 抵抗するトトを無理矢理廃屋に押し込むとベントレーがクコを、ルドルフがマコを抱きかかえて着いてくる。

 いつの間に仲良くなったの君たち?

 クコとマコは僕のだからね。

 そして、全員で管理者の空間に転移する。


「えっ?」

「うわあ」

「ほえー」

「ほう」


 トトが驚きの声をあげ、クコとマコが感心したかのように放心している。

 ルドルフは興味深そうに、周囲を見渡しているが。

 意外と肝が据わっている。

 トト以外。


「ここって……天国?」

「みたいなものかな?」


 クコの言葉に、笑顔で頭を撫でて答える。

 転移した先は神殿の中。

 そこから出口の方に目を向けると、芝生の上にテーブルが置かれところ狭しと料理が並んでいる。

 何故か土蜘蛛が頭にコック帽を乗せているが。

 えっ?

 それもポイントで購入。

 それって無駄遣いじゃ……

 

 土蜘蛛がどうしてもって?

 それじゃ仕方ない。


「ようこそ、いらっしゃいました」


 執事服のマハトールが華麗にお辞儀をして、迎い入れてくれる。

 そんなことまで叩き込まれてるのか。

 こいつ、聖属性を習得する訓練の時間あるのかな?


「こっちにおいで、可愛い子達よ」

「誰?」

「僕」

「はっ?」


 そのテーブルの前で僕たちを手招きしている、もう1人の僕についてトトに訪ねられたので正直に答える。

 何言ってんだって目を向けられた。

 嘘じゃ無いのに。

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