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左手で吸収したものを強化して右手で出す物語  作者: へたまろ
第2章:王都学園生活編
23/304

第10話:入学式

 学校の講堂に生徒達が集まっている。

 その正面玄関前には、今年入学する新入生たち。

 のべ298名。


 貴族科は過去最高数に匹敵する24名。

 今年はセリシオ第一王子を筆頭に、その両脇を固める幼馴染のビーチェ家からクリス、マクベス家からはディーン。

 ビーチェ、マクベスは合わせて2大侯爵家と呼ばれている。

 そして過去多くの聖女を輩出したエメリア伯爵家のソフィア。

 その幼馴染である、トリスタ辺境伯の娘エマ。


 そうそうたる顔ぶれだ。

 他にも実績と歴史ある伯爵家の子息、子女が並んでいる。

 そこに食い込んだ僅かばかりの、子爵家の面々。

 それぞれの親が何かしらの功績をもって、子供達を送り込んだのだ。

 伯爵への陞爵も、遠くないとされる家もある。

 専門分野では、発言が重用されることも多い。


 殿下や侯爵家の2人、辺境伯の娘であるエマからすれば有象無象の1人に過ぎない。

 が、伯爵家としては、子爵の子供と混じってというのは面白くないだろうというのは分かる。

 現に、7番目に並んでいるマルコに、後ろから威圧的な視線が飛んでくる。


 各学科の入試成績順で並べられており、貴族科の先頭はセリシオ……だったら良かったが、ディーンがニヤニヤとした表情を浮かべて立っている。

 そのすぐ後ろに居るのは、ヘンリー・フォン・ラーハット。

 海に面した領地を持っており、塩害からあまり農作物が育たなかった土地だったが、海水を使って麦の生育を助けられるよう試行錯誤して、薄めた海水と肥料を合わせて撒く事でその生育を手助けすることを見つけた。

 また、腐らせた海産物を使っての肥料作りなど、転生を疑うようなアイデアを次々と発見実行している。


 海産物のみならず、農作物においてもそれなり以上の収穫を担えるようになったことで、それまで足元を見られて買いたたかれたりもした魚や貝などを適正の価格に引き上げ、漁師たちの生活の向上にも繋がった。


 農作物の自給率が40%だったのが、60%を超えた事でラーハット領にもお金が集まりだした。

 ただ、その技術を独占するつもりは無いらしく、同じく海のそばで農業に苦労している他の子爵家や男爵家にも、自領のやり方を無償で教えていった。

 その行動に、他の領地の領主たちが喜びつつも苦々しい表情を浮かべたのは言うまでもない。


 自領だけが海産物の値を上げたら、内陸のものたちはよそから買えばいいだけだ。

 周りも巻き込むことで同時に価格のつり上げに取り掛かった上に、周辺の領地に大きな貸しを作ったことになる。

 ラーハットに何かあったら、手を貸さざるを得ない。

 

 ラーハットを中心に沿岸部の領主達が結束してしまったことで、海産物の値上げに内陸部の人達は文句を言えない状況になってしまったのだ。


 そのうえ、最近では優秀な魔導士達を抱え入れ、王都に魚を冷凍輸送するというところまでいっている。

 新鮮とはいかないが、海でとれたものをそれなりの状態で食べられるようになったので、内陸でも海の幸に舌鼓を打つことができる。


 干物や、一夜干しくらいしか味わえなかった内陸部の人達にとっては、ちゃんとした魚というのは衝撃を与えた。

 勿論、海の町まで行って食べた事のある人達も居る訳で、ただそれでも彼等を唸らせるほどには質が向上している。


 現在は生簀を作って運ぶことを研究している。

 試験中の段階ではあるが、王城に生きた状態での魚の配達にも成功したらしい。

 ただ、全ての生簀がという訳にはいかず、かなり数を減らした状態らしいので、まだまだ改良の余地はある。

 

 ヘンリーが若干気まずそうにディーンの後ろに立っているが、ディーンが何かと話しかけているので表情も徐々に明るくなっていっている。

 そんなヘンリーだが、マルコと不意に目が合うと笑顔になった。

 ヘンリーに向かって、軽く手をあげるマルコ。


 ヘンリーの親であるガンバトール子爵はマイケルと学園で同級生だったらしく、お互いの屋敷を年に1、2回は行き来していた。

 その際にマルコも、ヘンリーも連れて行ってもらっていたので割と仲が良い。

 ちなみに、海水と生活排水とさらに下肥を合わせた肥料の作成と、冷凍輸送はマルコがマイケルを使ってガンバトール子爵にヒントを与えたものだ。

 さらに生簀を作っての輸送についても家の池で魚を飼えるなら、池ごと輸送したら生きた状態で届かないかと子供っぽく進言したことで始まった。


 そして3番目に不機嫌な表情で立つセリシオ……ではなくエマと離れたことで若干不安げな表情を浮かべたソフィア。


 その後ろがようやくセリシオだ。

 ヘンリーが貴族科で2番になれるくらい優秀だったのは意外だが、王子が4位というのはもっと意外だ。

 首席で当然だと思っていたが。


 目の前の不機嫌な王子に、若干怯えている5番目の伯爵家の息子。

 確か、ヘミング伯爵家だったっけ?

 そして前に居るのが、エマ・フォン・トリスタ。

 離れてしまって、どこかソワソワしている幼馴染を楽し気に観察している。

 で、マルコなのだが。

 魔法適性の試験は、機器の故障という事で再試験を受けた事になっている。

 魔法適性だけで大幅な加点が行われ、普通に新入生首席になるだろうことでチャド学園長の配慮がなされた。


 もう1人の王子側仕えは、14番目というなんとも微妙な位置で、歯噛みしながら王子を見ていた。

 武力と体力ではトップクラスだったくせに、この順位とは。

 まあ、お察しだが。


 セリシオに対して、勝ち誇った視線を浮かべているディーンとは仲良くなれそうな気がする。


 そうこうしているうちに正面の扉が開いて、先導の教師に誘導されて中に入っていく。


「それでは、新入生入場」


 中に入ると、在学生達が衣擦れの音すらさせずにジッと立って、笑顔で出迎えてくれる。

 後ろの親族席を見れば、まあ新入生の両親が来ている訳だから相当数の人達が並んでいる。

 さすがにエヴァン陛下は来賓の席に座っていたが。

 

 親族席に目をやればテトラを抱いたマリアと、マイケルがにこやかな表情で他の父母と一緒に拍手をしている。

 テトラも一生懸命だ。

 可愛い。


 マイケルとテトラは昨日、王都入りした。

 4日間ほど滞在し、マリアと一緒に帰る。

 今日はマリアはテトラと寝るらしく、ようやく1人でゆっくりできる。


「新入生代表挨拶」

「はいっ!」


 例年通り、入試首席の生徒が壇上に上がって挨拶をするのだが、壇上に上がったのはディーンだった。

 まあ、珍しくもないが、必ずしも貴族科の生徒がトップとは限らない。

 稀有な事だが、総合一般科に入ったどこかの農村の送り込んだ子供だった事もある。

 まあ、貴族の子供達からのやっかみがありそうだったが、それだけ優秀な子だ。

 周囲の子供の親たちは将来有望な子供なのだから、仲良くするように言い含めていた。

 

 それでもちょっかいをかける馬鹿な子は居たが、その農村の子供の有用性を理解する子供も多かった。

 まあ結局それぞれの思惑とは別に、普通に恋仲に落ちた令嬢の子爵家に召し抱えられていったらしいが。

 身分を超えた愛を成就させるために、その子は才能をフルに活用して出世街道を駈け上がっていったとか。


 それが、召し抱えた子爵とその子爵令嬢の謀略かもしれないが、結果として入り婿になったのだから身分を超えたロマンスとしておこう。


 王子が一緒に入学するというのに、容赦ないディーンに苦笑いをしつつ会場を見れば、挨拶を終えたディーンがマルコをチラッと見ていた。

 なんとも反応しづらい。

 まあ当のマルコは、気付いた様子も無いけど。


――――――

「えー、私が貴方達の担任のマークです。これから4年間宜しくお願いします」

 

 どうやら、初等科卒業まで同じ担任らしい。

 目の前に居るのは、クルクルの癖毛が特徴の30代後半くらいの男性。

 背も高く、中々にがっしりとした体つきをしている。

 

 雰囲気からそこそこできるというのが見て取れる。

 まあ、それもそうか。

 貴族の大事な子供を預かる役柄だから、何かあったときに護衛としても腕が立つのだろう。

 

 マーク・フォン・エストリア。

 エストリア侯爵家の次男だ。

 癖のある伯爵家の子供達を相手取るには、教師の家柄も問われるらしい。


 代々、貴族科の教師を専属で受け持っている家系で、シビリア公爵家の派閥でもある。

 流石に自分の親よりも上の立場の人間に、偉そうな態度は取れない。

 マークの話にジッと耳を澄ませて、みな静かに良い子にしている。


 どうやら、学級崩壊の心配は無さそうだ。

 

 とはいっても、入学式では割とキョロキョロしたり、親に手を振る子供達の多いこと。

 マルコ自身が早熟なことと、セリシオや、クリスといった特殊な教育を受けた子供としかあって無かったので忘れていたが、よくよく考えれば8歳児の集団。


 貴族の子供達はなるほどよく教育がされているようだったが、それでも式の終盤には集中力を切らしていた。

 居眠りする子も居たが、ある意味豪胆な気がしないでもない。

 いや、仕方ない。

 

 なんせ、入学式が長すぎた。

 王子の入学という事もあって、祝辞の多い事。

 他国の王族からも届いており、さすがにそれを以下略で済ますわけにはいかない。

 全文きっちりと良い声のおっさん教師が読み上げていたが、お陰で子供達には良い子守歌になったに違いない。


 内容も似たりよったりだし、仕方ない。

 見ればマイケルも、船を漕いでいたし。


 簡単に入学後のカリキュラムを聞きつつ、学園生活について軽く触れて解散になった。


 オリエンテーションが終わりいよいよ始まる学園生活に、ワクワクしている様子のマルコを見てほっこり。


「マルコ!」

「ヘンリー!」


 教室から出ると、ヘンリーが話しかけてくる。

 数少ない子爵家の子供で、幼馴染となれば嬉しい再会である。


「凄いじゃん、学年4位だって?」

「ああ……」


 総合で4位の成績を収めたヘンリーを褒めれば、微妙な表情を浮かべる。


「どうしよう……まさか、殿下より上だなんて」

 

 どうやら、セリシオより良い順位だったことを気にしているらしい。

 でも安心して良いと思う。

 なんせ側仕えの1人のディーンが首席だからね。


「良いんじゃない? 首席なんか、殿下の側仕えの1人だし」

「そうだよね……ディーン様が色々と慰めてくれたから少し気が楽になったけど、マルコに改めて言われてとんでも無い事をしたかもっていう実感が」

「ああ、悪い事を言ったね。そんなつもりじゃ」

「分かってるよ。実際好成績だったの嬉しいけどさ……ただ、複雑だよね」


 タイミングが悪かったとしか言いようが無いけどね。

 

「本当に気にする必要無いよ。だってヘンリーとディーンの間に2人も居る訳だし、殿下より成績の良い男爵家の子供か、商家の子供……下手したら普通の子かもしれない子が9人も。ヘンリーより戦々恐々としてるんじゃないかな?」

「かもしれないけど、同じ貴族科所属としては顔を合わせる機会も多い分……ね」


 そんな暗い苦笑いをされたら、マルコでは掛ける言葉も見つからないだろう。

 手を抜いて総合21位に甘んじてる身としては、他人事でしか無いが。

 

 実際50位以下になっている同級生も多く、青い顔をした子も結構居る。

 50位以内に入る事が当然の貴族科所属だからね。

 多分帰ったら、しこたま怒られそうだな。


 まあ、俺には関係無いけど。


「マルコ!」


 なんてことを思っていたら背後から声が掛けられる。

 あまり良い予感のしない、ここ数日で忘れられなくなった声だ。


 ヘンリーが俺の肩越しに声を掛けてきた子供を認識し、慌てて顔を伏せている。


「どうだ、俺の方が上だったぞ!」


 いきなり地雷をブッ混んできた。

 俺に誇らしげに自慢するセリシオ。

 そして俺の後ろに隠れているのは、セリシオより優秀な成績を収めたヘンリー。

 顔を向けるまでもなく、表情がうかがい知れる。


「さすがですね。御見それしました」

「ふふん……っていっても、お前は手を抜きまくっていたみたいだけどな」


 得意気な表情から一転、口を尖らせて冷たい視線を浴びせてくる。

 というか、気安くマルコに話しかけるな。

 周囲が若干ざわついているぞ。


「殿下!」


 そして慌てて追いかけてきただろうクリスが、俺を見つけて睨み付けてくる。


「クリス殿もこれから宜しくお願いします」

「ああ……宜しく頼む」


 途端に不機嫌になったクリスに、マルコが挨拶する。

 返ってきたのはそっけない返事だったが、今更気にしても仕方ない。

 セリシオに気安く話しかけられるよりはマシだ。


「殿下もクリスもいきなりなんですか。マルコ殿とヘンリー殿が、困ってるじゃないですか」


 そしてさらに後ろからゆっくりと歩いてくるディーン。

 サラサラの青髪に、碧眼。

 無駄にデカいクリスと違って、背はマルコと大差ないだろう。

 子供のくせにさわやかな甘いマスクではあるが、落ち着きのある声がこの2人のブレーキ役かと思い頭を下げる。


「これはこれは、ディーン殿。こうして言葉を交わすのは初めてですね」

「ふふ、本当に噂通りですね。同級生なんで、ディーンで良いですよ。僕もマルコと呼びますので」

「そうですか?」

「それと、敬語は癖みたいなものなので、普通に話しかけてもらって大丈夫ですから」

「それはさすがに、難しいですよ」

「まあ、どうせこれから一緒に過ごすのですし、そのうち慣れますよ」

「そうですね、是非親しくさせてもらえればと」

「ヘンリーも、改めて宜しくお願いしますね」

「ひゃっ、ひゃい!」


 ヘンリー……

 でも、まあ中々に好印象だ。

 大人視点から見れば、ちょっとませてはいるが礼儀正しい良い子に見えるし。


「そこに居るのはヘンリーか? はあ……俺より成績が上の奴が傍に居るのに、自慢げにお前に話しかけて俺が阿呆みたいではないか! 早く言わんか」


 ちょっ! 

 セリシオ、それ禁句だから。


「申し訳ありません」

 

 可哀想に委縮しまくったヘンリーが、物凄く小さくなって頭を下げている。


「いや、ヘンリーが謝る必要ないですよ。マルコを見つけられて、一緒に居る人も確認せずに急いで話しかけに行った殿下が悪いと思います」


 さすがに即座にディーンが庇いだてしてくれる。

 うん、こいつ良い奴っぽいし、是非マルコと仲良くなるように仕向けとこう。


「ディーン! 言い過ぎではないか?」


 なんてことを考えていたら、クリスが憤慨していた。


「ほう……総合38位のクリス殿が、首席の私に説教ですか?」

「成績はいま関係ないだろう!」


 総合で38位だったのか。

 どれだけ筆記が悪かったのだろう。


「それに俺は魔力適性が低いだけだ! 騎士になるのだから、必要ない」

「学科は?」

「……これから頑張る」


 たぶん頑張らないと思う。

 なんか、本読む暇があったら剣を振ってそうだし。


「ああ嘆かわしや……殿下の傍に仕えるというのに。私は3人で上位3位を独占できると思っていたのですが」

「それは俺にも言っているのか?」

「当然でしょう? 王子なら首席を取るべきです! だからあれほど、筆記の対策もしようとお勉強会にお誘いしたのに」

「むう……」


 ディーンに苦言を呈され、思わず口を噤むセリシオ。

 クリスも言い返せずに、悔しさに顔を真っ赤にするだけだ。

 そしてディーンがこちらに目配せして、ウィンクする。

 どうやら、今のうちに逃げろと言ってくれているらしい。


「それでは迎えも来ておりますので、これで失礼します。ヘンリーも、もう帰るでしょ?」

「う……うん。殿下、ディーン殿、それとクリス殿。本日はお会いできて光栄でした。これから宜しくお願いします」

「はい、明日から宜しくお願いします。ヘンリーも、同級生になったという事に早く慣れてくださいね? いずれはディーンとお呼びください」

「はいっ! 今日は色々とお気遣いありがとうございます」

 

 そう言ってディーンに深々と頭を下げるヘンリー。

 ヘンリーが馴染むにはまだまだ時間が掛かりそうだ。

 マルコもだけど。


「まっ! 待てマルコ、ヘンリー! 逃げるのか?」


 お暇しようと声を掛けたら、セリシオが焦った様子で引き留めてくる。

 

「また、マルコにもヘンリーにも都合というものがあるのです。つい先日、明け方にベルモント家にお邪魔して迷惑を掛けたのをお忘れですか? 王族だから、なんでも優先される訳ではないのですよ」

「ま……待てディーン! 分かったから、話はあとでちゃんと聞くから!」

「それでは、失礼します」

「待て、マルコも!」


 マルコがヘンリーの手を引いて歩きだしたのを見て、セリシオがさらに焦っているがその前を塞ぐようにディーンが移動する。


「どけ、ディーン!」

「ほらっ、陛下もお待ちですから、私達も帰りますよ? クリスもいつまでも顔を強張らせていないで、行きますよ」

「むう……次の試験ではディーンに必ず勝つ」

「その意気です、意欲があるうちに勉強会も開きましょう」


 マルコはクリスが何やら決意をしているのを見て、ディーンが余裕のお誘いをしているのを尻目にスタスタとその場を立ち去る。

 後ろを何度も気にしながら振り返るヘンリーを連れて。

 マルコもセリシオに必要以上に気を使うのはやめたらしい。


 まあ、何かされてもエリーゼおばあさまに泣きつけばなんとかなるだろうということは、この間の件で学習したらしいし。


 マルコの中でいざというときは、エリーゼおばあさまに相談すればなんとかなるという事になっている。

 一緒に暮らし始めて、スレイズの評価はだだ下がりだが。

 

「良かったの?」

「大丈夫だよ、何かされたら僕に相談して。なんとかするから」

「マルコって凄いんだね」

「なんとかするのは、僕じゃないけどね……」


 そんな会話をしながら、迎えのもとに足早に向かっていくマルコとヘンリー。

 これから毎日セリシオとクリスと顔を合わせることになるのかと、溜息を吐きつつ。

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