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ワイの戦い

めちゃくちゃ更新が遅くなったわりには内容がありません。ホントすいません


「ぷはー♪おいしー♪」


「異世界でビールが飲めるとは思わんかったわ…」


「わたしも大きくなったら飲んでみたいれす!」


ワイたちはミルを助けたあと、酒場で

フリジアとワイはビール、ミルは水を飲んでいた。

まさかこの世界でビールが飲めることになるとは思わんかったが……


「なんでこっちの世界にビールがあるんや?」


「んー?それはねータカシのおじぃちゃんがこの世界にビールを伝えたからだよ~」


フリジアはワイの質問にそう答えた。

まさかのまさかでワイのじぃちゃんがでてくるとは思わんかったのでワイは少し驚いてしまった


「タカシのおじぃちゃんがこっちの人に作り方を教えて、それが段々広まっていって今やメジャーな嗜好品だよ~」


「じぃさんが伝えたんか……なかなか凄いことしてたんやなぁあのじぃさん」


とワイがじぃさんの偉業に感服しているとなぜか自慢げにフリジアが言う


「そーだよー。凄い人だよ~タカシのおじぃちゃんは」


「だからってワイが凄いってわけじゃあらへんけどな……」」


ミルそっちのけで話をしてしまっていたことに気づき、ミルの方を見るとミルは頭の上に疑問符がみえそうな顔で


「たかししゃんは別の世界からきたんれすかぁ??」


と問うたので、ワイはそれに答える


「ああ、そういえば言ってなかったんやな。そうやで、ワイは別の世界から来たんや。だからどうってわけじゃあらへんがな」


それを聞いて、ミルは目を輝かせてこう言った


「すごいれすタカシさん!わたしも別の世界に行ってみたいれす!」


正直ワイはあんまり来たくなかったんやが……


「う~ん……そうでもないと思うんやけどな……」


ワイはそう言ったがミルは別段気にしている様子もなくまだ目を輝かせている


「ガキってのはわからんもんやな」


ワイはそう一言こそっと呟いた


「もー!今度は私が仲間はずれぇ~?」


いつの間にか酔っていたフリジアが酒臭い息を撒き散らしながらそう言った


「おわっ!?酒くさ!お前どんだけ酔ってんねん!?」


「むー!酔ってないもーん!」


どうやらかなり酔っているようやな……

と思いながらワイが言う


「やかましいわ!素直に認めろや!」


「認めないもーん♪にゃはは♪」


なにがにゃははだこのたこすけっ!と言いたくなったが耐えることにした


「仲間集めるんじゃなかったんかいな……こんなに酔ってちゃ元も子もないやろ……」


ホンマにやれやれやわ…こいつ……


「だいじょーぶだいじょーぶ!!店の人に言ってこの『王国打倒の仲間募集!』

の貼り紙を貼ってもらえばいっぱつだって~!」


「アホちゃうかお前は!なんつーもん持ってきとんねん!?そんなもん貼ったら一発で牢屋に逆戻りやろが!!」


「あのータカシさんフリジアさん。皆見てるんれすけど……」


ミルの一言でハッとして周りを見回すと確かに酒場中の視線が集まっていた


「あちゃーやってもうたな……」


「ふぇ?なにー?」


このバカはまだこの状況を理解していないようやな……

と思いながらヒソヒソとフリジアに状況を伝える


「お前のせいで一気に計画が台無しになるかもしれんのや!このタコすけ!


「えー!それまずいじゃん!」


そんなことをヒソヒソと話していると奥の席に座っていたスキンヘッドの男が近づいてきてこう言った


「やぁ君たち、今面白いことを言っていたな。王国打倒……ふむ!実に面白そうじゃないか!」


「は?」


男があまりにも予想外のことを言うので思わず間抜けな声を出してしまった


「いや、名前も言わずにこんなことを言うのは失礼だな。俺の名はクラル・デニージ、元王国剣士団員だ」


「元王国剣士団員!?まさか団長んとこに連れてく気かいな!?」


男の一言に思わず声を荒げてしまった。フリジアも今の状況を理解したらしく、今にも襲いかかりそうな目で男を睨んでいた


「いやいや、そうではないんだ。俺を君たちの仲間にしてもらいたい」


男は焦っているワイらを尻目に涼しげな顔でそう言ったので、ワイはポカーンとした顔をしてしまった


「仲間……?元王国剣士団員様がこんなことに加担する理由あるんか?」


「ちょっと団長さんとは因縁があってね……一発殴らないと気が済まないんだ」


ワイは一発でこいつは同士だと確信した。経緯はどうあれ自分と同じ目的の人間には親近感を感じるものだ


「それだけ聞けば十分や!今日からあんたは誇り高き王国打倒軍や!ミルとフリジアもそれでええやろ?」


「うん、いいんじゃない?タカシが言うならね~」


「よくわかりませんれすけど……いいと思います」


「では、よろしく」


「よろしく頼むで!」


ミルとフリジアの承諾を得て、ワイとクラルは固く握手を交わす。

こうして王国打倒軍(仮)に頼もしい仲間が加わった


「ここを出たほうがいいんじゃないか?

俺の家がすぐ近くにあるからそこで色々と話をしよう」


ワイらはクラルの提案を承諾し、そそくさと逃げるように酒場を後にした……


~~~~~

      ~~~~~


「ここが俺の家だ。ちっとばかし狭いがな」


「ホンマにすぐやな……徒歩3分ぐらいやったで多分」


酒場から歩くこと3分、ありがちな中世ヨーロッパ風の石畳の街の一角にこぢんまりとしたクラルの家が存在した


「まぁ入ってくれ。自分で言うのもなんだが、中は悪くないと思うぞ」


「じゃあお邪魔するで」


「お邪魔しまーす♪」


「お邪魔しますれす」


そう言ってワイらはクラルの家に入る


「ああ…なんちゅーか……」


「質素………だねぇ」


ドアを開け中に入ったワイらが見たのは箪笥とベッドぐらいしかない質素というより貧相な部屋だった


「独り暮らしだからな、あまり家具は必要としないんだ」


「そういう問題かいな。生活に支障でると思うんやけどなぁ」


「とりあえず座りたまえ。床なのは申し訳ないが」


クラルの指示に従いワイらは小綺麗な床に円になって座った


「なんか友達の家に来た感じや……」


ワイはそう呟いたが、フリジアがそれを無視して話を始めた


「えっとぉ……まず私たちが王国を倒そうとしてるのはさっき言ったよね~?」


「ああ、だから俺も仲間に加わったんだ」


どうやらフリジアはクラルに全てを教えるらしい


「それで~、この私たちのリーダーみたいなのがタカシっていうんだけど~」


クラルはミルの話を相槌を打ちながら聞いている


「実はこの人、異世界から来たんだよね~」


ワイはクラルが驚くと思ったが、特にそんな様子はなく、というかむしろ予想通りという顔で


「やはりな。大方そのせいで追われているんだろう?あの団長はそういうやつだ……自分以外を決して認めない…」


と言うのでフリジアは少し驚いた顔をする


「勘がいいね。そう、その通り。

でも……絶対に逃げるのは無理だから」


「仲間集めてぶっ倒そうっちゅーわけや」


フリジアの話を遮ってワイが言うと、クラルが顔をしかめて言う


「ぶっ倒す…ね。面白いがそう簡単にはいかんな…国家転覆ともなるとそれ相応の準備が必要だ。それに……」


クラルがミルを見る。あっダジャレやないで


「こんな小さな女の子も連れて行くのか?正直に言えば……」


「あの~」


まさかのフリジアがクラルの話を遮る


「この子ね、ついさっきまで奴隷だったんだよー。それをタカシが助けたの。簡単に言っちゃえばもう家族みたいなものだから、連れていかないわけにもいかないんだ~」


フリジアの話でミルは少し涙ぐんでいる。家族といってもらったことがよっぽど嬉しかったのだろう


「心配してくれてるんれすよね……クラルさん。でも…わたしは大丈夫れす。

もうついていくって決めましたから」


ミルの覚悟のこもった一言を聞いて、ワイも少し泣きそうになったが、どうにか耐えた


「そうか…強い子だな君は。俺も弱気になっている場合じゃないな」


クラルも渋々…という顔をしているが、

どうにか認めてくれたらしいので、空気を変えるためにワイが声を張り上げる


「おっしゃ!じゃあ作戦たてるで!」


「ああ!」


「うん!」


「はいれす!」


三人の賛同を得て、ようやく作戦会議を始める。

ワイたちの戦いはここからや!!



To be continued

次も更新が遅くなるかもしれません。

読んでくださった方はありがとうございます。

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