表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
動物怪盗やってます  作者: 灘波 翔馬
3/4

Kと言う男

巷で騒がせている殺人鬼。そいつと動物怪盗は知り合いらしく。

「はぁ……」


これ、嘘だな。


たまたま入った便利屋という看板を掲げてる店に道を聞いただけなのに。


「そもそもパパさんたち引越し多いもんね」


彼らも職業柄、自分と同じく引越しと転校が多い。


今日も招かれたのは良いが家が分からない。いつものことと言えばそうだが。


「こんな所で朝の占いが当たるとは思わなかった……」


確か今日の射手座は最下位。

物事を慎重に行い、周りの人に流されない様に。


その便利屋に入って道を教えてもらってそれを信用して『流されて』しまった。


俺、人に流されるの嫌いなんだよね。


「しょうがない」


後ろの血溜まりに話しかけた。


「君、射手座だったら今日1日気をつけた方がいいよ」


って言ってももう死んでるのか………あと俺に会ったのが運の尽きかな?


ハートの7のトランプをそこに落としてバイバイ、とその場を後にした。


**


「父さん!!!!!!Kさん来たぞ!!!」


K、Kといえばあの大量殺人鬼。


現場にトランプを1枚残しトランプの数字が減って0……ジョーカーになったら……何かが起こる…、と言われている。


「レオ、危なくないの……?」


私はKと言う人物には興味があったが(同じ犯罪者としてね)会うのはちょっとはばかられた。


「あ、お前会うの初めてか」


レオはちょっと驚いたように言った。そして少し口角を上げて面白そうに言った。


「会ってのお楽しみだ」


とりあえずユーヤ呼んできてよ、と言われたのでうんと言って階段を上がったのだった。


**


「…………」


「…………」


「…………」


ユーヤと私とKの間に走る沈黙。


レオがお茶を入れてくると言って席を立ち、パパはトイレ。(きっと下痢である)

ママは元々買い物行って家にいないし。


そんな気まずい沈黙を破ったのはKだった。


「君達、初めて?だよね?」


その問いかけにすぐ応えたのが一人いた。ユーヤである。


「僕、ユー、ヤ。二年、前、から、居候、してる、今、18歳」


普段口を開かないユーヤが話しかけた。それに続いて私も話しかける。


「えーっと、ミナ、です。私は今16です、よろしくお願いします」


それをきっかけにKも紹介を始めた。


「俺は圭二、世間様ではKって呼ばれてる。昔パパさんにお世話になった」


ふーんとミナは話半分で聞いていた。


何よりも、一番、本人に会ったら聞いてみたかった事。


「ト、トランプの数がジョーカーになったら何が起こるんですか?!」


「いや?何も?」


………え……?


「え、だって噂では………!」


「迷信迷信、何か起こす気はさらさらないよ」


2度目の問いかけをぶった切ってまで………何も起こす気ないんだ………。


その時トイレを流す音が聞こえ、パパが出てきた。


「しかもそいつは殺人鬼じゃあない、純粋な殺し屋さ」


まさか。


私達があぜんとしてる間にKとパパが話を始めた。


「そういえばさ……これ」


Kは小さな紙をパパに渡した。


『汝、孤独になりて死す時、ミナデリの秘宝の扉が開く』


こんな事が書いてあった。


「何、これ」


私の質問に何故かユーヤが答えた。


「こ、の、動物怪、盗の、真の、目的」


ユーヤの方が1年先輩なのでこういう時は言い返せない。どんなものなのか聞いてみた。


「パパさんのお父さんの形見だよ。今日持ってきたのは手がかり」


話すと長くなるのでこの話はまた別の機会にでも話そう。とにかく、これを見つけたら即動物怪盗は解散らしい。


「じゃあパパさん、またなんか見つけたら来るよ」


そう言ってK……もとい圭二は去っていった。

K……基、圭二の初登場です。


この圭二は、この後そこそこいい仕事する予定ですw


次話もよろしくお願いします!!!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ