盗む日々
あなたの隣にも
いるかもしれないよ。
怪盗が……ね。
「こちら突撃隊。準備完了、狙いの物はOK。応答お願いします。」
うん、突撃隊が準備出来てるって事はレオ...別名うさぎの言ってた通りだったら警備が薄くなる。
「レオ、もう入っていい?」
私はおそらく無線の向こうにいるレオに声をかけた。
「OK。気をつけろよ」
彼の陽気な声が向こうから聞こえた。
「一応無線入れといたままにするね。」
無線の電源そのままに私は目の前の建物に目配せした。
「よし、行くか」
**
「........あった」
ここは大展示場。今日の獲物はここのメインとなっている壺だ。
大展示場に展示するくらいだから大きい壺かと思いきや、
「ちっさ........」
でもこの壺は歴史的に価値があるらしくパパもママも結構前から目をつけてたらしい。
「レオ?ちょっとユーヤに代わってくれない?」
無線の電源を入れて出たレオに言った。
「なんだ?俺じゃ出来ないやつ?ならユーヤだな」
よろしく、と言ってしばらく待った後ユーヤ...これまた別名猫が出てきた。
「はい、ユーヤ。なに」
ユーヤ特有のゆっくりとした喋りに私は少しイライラしながら答えた。
「ここの監視カメラ全部止めてくれない?表も裏も」
ユーヤはしばらく考えてあぁ、と私の考えてる事が分かったらしい。
「了、解。そうい、う事、ね」
実は今までにあまりにもトラップが少なかったので監視カメラかと思い連絡したしだいだ。
「ビ、ンゴ、ミナ、の、言ってた通、り」
予想どうりトラップより監視カメラが多かった。
「ありがと、助かったわ」
私は無線の電源を切った。
**
壺をとってしばらく歩くと出口がすぐ近くにあるのがわかった。
何故かなのかは、大方ここの美術館の構造は頭に叩き込んであるから。
だから、いかなる監視カメラやトラップもかわせると思ってた。
「発砲許可!!!!!!」
やばい。
今の状況は10丁くらいの銃口が、全部こちらに向いている。
「あー、逃げ場無しじゃん………」
円形に囲まれているので簡単にホイホイとは逃げ出せない。
「………いける、かな?」
私達秘伝のあの技!!!!!!
...……とか言いながらパパとママの受け売りだけどね。
地面を掴むように踏み込んで、跳ぶ。
体が浮いて相手が一瞬油断をついた隙に・・・
懐から銃(一応ゴム弾)を取り出して一気に打つ。
私が空を舞っている間に突撃隊がバタバタ倒れていく。
「よし……任務完了」
**
私達、レオ、ユーヤ、ママ、パパ。
そして私、ミナは
怪盗である。
どうでしたでしょうか!!!!!!
僕の初めての作品楽しんでいただけたでしょうか?
僕は個人的にユーヤが好きです(唐突)
またみんなの本名も判明します!!!!!!
これからもよろしくお願いします!!!!!!