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その果実、毒入り

作者: 市原 琉稀

一口噛んで、奇妙な味


噛んでかんで。果汁が溢れ


そして、毒に気づかず


倒れて僕は死ぬのです。




生まれ変わって襲うのは。


猛烈な、高揚感


新しいおもちゃを買ってもらって


楽しくて、騒いで。そしてまた


ちいさな手であの果実を持つのです




一口含んで、懐かしい味


噛んでかんで、果汁がしたたり


また、毒に気づかずに


ですが今度は死にません。



毒に触れて襲うのは


猛烈な、寂しさ


大好きな人に置いていかれて


悲しくて。追いかけて。


振り向いて欲しくて


その果実を食べたくて


一口含んで、愛しさが


噛んでかんで。まだ足りないの


毒が体を駆け巡って


脳まで溶かしてどろどろで、




もう君でいっぱいです。


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