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傍観者の異世界転生 〜エピローグ〜
異世界転生の醍醐味はなんだろうか。
主人公がチート能力で敵を蹴散らしたり、
復讐のために異世界で奮闘したり、
悪役令嬢になって国を傾けたり、
そんな物語こそ、異世界転生の魅力だと私は思っている。
——けれど。
もし、その主人公たちと一緒に転生した、
何の特別さもない人間がいたとしたら?
それが私、月宮楓菜だ。
復讐する理由もなければ、
チート能力もない。
美貌も高い地位もない。
あるのは、平凡すぎる人生の記憶だけ。
ただの、どこにでもいる学生だった。
でも、私の最期はよくあるトラック事故でもなければ、ありふれた最期でもなかった。
乗っていたバスが突然、ジャックされたのだ。
不運にも、私はバスジャックに巻き込まれて死んだ。
あのバスには、私以外にもたくさん人が乗っていた。
そしてどうやら、
あの時死んだ人たちは——
揃いも揃って、異世界転生の主人公になったらしい。
みんな、それぞれの物語が与えられていた。
……私以外。
これは主人公になれなかった私が、主人公たちと巡り会い、成長していく物語だ。
初投稿です。
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