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ー移動出来ない電車ー

世の中には、都市伝説と呼ばれる

恐怖現象がある。

その中に、"移動出来ない電車"というものが

あるのをご存知だろうか?

電車は、様々な場所へ短時間で移動できる

便利な乗り物だ。

だが一歩間違えれば、"移動出来なくなる"のだ。


ある男子高校生の話だ。

学校帰り、帰宅する為にいつも利用している

電車に乗った。

その日は授業内での実習や運動部の部活が

あり、いつも以上に疲れていた。

うっかり寝てしまい、目を覚ますと、

電車は車庫らしき暗闇に入っていた。

終点で車掌も気付かなかったのかと、

疑問に思いつつ車内から出ようとした。

すると、ドアが開かない。窓も、扉も、

車両を繋ぐ片扉も。全て開かなかった。

スマホで警察を呼ぼうとすると、

右上には"圏外"表示。

焦りつつ一度座席に座ると、車両を繋ぐ片扉に、一人の女が立っていた。

よく見ると高校の制服だが、今時珍しい、

セーラー服だった。

話しかけようと女に近づくと、

「ありがとう」

と一言、女が喋った。

どういう意味かと聞こうした瞬間、

男子高校生は駅のベンチに座っていた。

わけが分からず、その日はすぐに家に帰った。


翌日帰宅する為に電車に乗ると、

また眠くなった。

気付けばあの車庫のような暗闇で、片扉には

こないだのセーラー服の女が立っていた。

昨日のことを聞こう、そう思い話しかけるとー

「ありがとう。またね?」

そう言われた瞬間、学校の最寄り駅のベンチに座っていた。

それから数ヶ月、電車に乗ると女に

「ありがとう」と言われ、学校の最寄り駅のベンチに気付けば座っている事が続いた。

どこにいても、

どんな地方のローカル線でも、

特急列車で飛ばしていても。

電車に乗ると必ず、女に会って学校の最寄り駅に座っている。


あの女に会ってから、男子高校生は電車で

移動出来なくなってしまった。

あの女は何なのか。なぜ移動出来ないのか。

それは、あの高校での事故があったからなのだけどー

この男子高校生は、知る由もない。

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