便利なワード
春光を一人占めして始発バス
季語:春光
俳句には、使いやすい・俳句っぽくなるワードがあります。
今回の句の兼題は「春光」でした。ラジオの俳句コーナーへの投句で、最近では某お茶のコンテストの選者もされている人気のある先生です。
この句の発想は、兼題の春光からではなく、たまたまワードが思い浮かび、それと春光を結び付けました。
そのワードが「始発」です!
始発のたった三音だけで、朝早い時間帯や、まばらな人や静かさ・車や電車の響き渡る音など、沢山の情報が詰まっている超お得な便利ワードで、結果も見事入選です!
そして結果が出たとなれば、再び二匹目のドジョウ作戦をするしかないです。
右に寄る始発のバスの花見席
他の投句サイトで、兼題は「花見」でした。今回は「始発バス」の五音を「始発のバスの」と七音にして活用。
今思えば某アニメの作品タイトルのような「○○の□□の」ですか、助詞「の」を繰り返すことでの強調効果なんだなと気付きます。「始発のバスの」ではなく「始発電車の」であれば、印象が残る場所が変わってきますね。
他にも助詞の違わせることは出来るのですが、「の」は便利な助詞かなと思います。
■始発のバスは⇒いくつかの選択肢がある
■始発のバスに⇒バスがそこにある
■始発のバスも⇒他の対象があり、それと同じ
■始発のバスへ⇒移動する方向性
ちなみに俳句らしくなる言葉には、魂や終・際があるそうです。狙ってみるのも面白い試みかもしれません。




