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君も誰かのヒーロー  作者: かなたつむぐ
【第一章 スタート】
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第一話 入学式前夜

 キラキラのカケラを集めたらステキが訪れる予感がします!

 偶然のカケラを集めたら奇跡が降ってくる予感がします!

 笑顔をたくさんつくったら楽しいと嬉しいに出会えそうな予感がします!

 当たり前を当たり前じゃないって感じることが出来たら自分も世界も変化する予感がします!

★葵


 当たり前の日常……朝起きて、ご飯を食べて学校へ行く。そして学校が終わり帰宅し、夜ご飯を食べて寝る。親がいて、友達がいて、クラスメートがいて……いつも見る人々に毎日会う。そんなデジャブのような同じようなことを繰り返す毎日。


 それが『当たり前の日常』だと思っていた…。


 ―オレは『コイ』をした。


 『当たり前の日常』だったものが、輝いて見えるようになる。朝起きるのも『コイ』の相手に会えると思うとワクワクでいっぱいの気持ちになる。もし『コイ』をする相手に出会えたことが奇跡だとすれば、今……自分がここにいることも奇跡なんじゃないかと思える。奇跡と奇跡が重なって起きた出来事だと思うから。


 当たり前の日常……それは当たり前と思っているから何の感情も持たないが、本当は奇跡が連続で起きていると思うと世界が明るくなりキラキラして見える気がする。世界は広くて何億という人が存在する。その中で今、自分はここにいて……何億と人がいる中で偶然にも自分の周りに存在する人たちがいて、また環境があって…それは当たり前じゃなくて奇跡が重なって起きたことだと思う。


 『コイ』とはいったが『恋』ではない。相手はオレにとっては『ヒーロー』だ。オレの言うコイは恋愛という意味ではなく、憧れと尊敬のカタチである。人やモノそれぞれに個性があるようにそれぞれに表現の仕方があるようにオレのコイのカタチもあるということだ。コイの相手は一目惚れから始まり、すぐにそれはヒーローに変化した。自分にはないモノをもった人。そして、その人のようになりたいと思った人。可能なら同じ場所に立ちたいと思う人。『コイ』はそうやって自分を大きく変え成長させてくれる。また夢までも与えてくれる。


 『コイ』というものはすごいと思う。その人のことを考えるだけで思うだけで、いつもの世界が変わって見えるのだから。その人がいるだけで世界は輝いて見え、少しでもその人の事を考えるだけで笑顔が自然と溢れる。いつも何とも思わなかった、道端にある木々や花の香りも感じ、鳥や虫の声も聞こえてくる、昼の空は眩しいくらい明るく、夜の空はいろんな色の星がキラキラと輝いて見える。相手のことも周りのことも考えるようになって、寛容になる。嫌なこともきっとこの後にいい事が起きるからと思えるようになる。何事もプラス、プラスに考えるようになる。『コイ』の相手のことを考えると何事も頑張れる、活力が自然と出ていつも以上の力を発揮できる。いつ見られてもいいように身だしなみも気を付け、ポケットにはハンカチを入れて、姿勢を正して、前を向いて歩く。


 『コイ』をすると世界だけでなく、心も自分自身も大きく変化する。『コイ』をすること自体も奇跡で『コイ』をする相手がいることも奇跡。自分がここ存在していることも奇跡。周りに存在する人たちも奇跡。この時間、この世界にいることも奇跡。この世界は、偶然に隣あった星と星を繋げた星座のように奇跡と奇跡が繋がり合ってできている。世界はたくさんの奇跡で溢れている。

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

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