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Philistia  作者: 桜田文也
第一章
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閑話2 金食い虫

「ん、どうした?珍しいな。」

「ああ、見ての通り、(武器)を分解して整備してるんだよ。」

「仕組み?簡単に言うとだな、銃身(この中)で小さな爆発を起こして、その勢いで弾丸を飛ばすようになってる。」

「大丈夫なわけ無いだろ?だからこうやって整備して事故が起こらないようにしてるんだよ。」

「なに関心してるんだよ……。お前だって剣や槍を磨くだろう?それと一緒だ。」

「どうした、撃ってみたいのか?」

「ああ、飛び道具を探してる、ね。お前が使うなら弓が良いと思うがな。」

「なんだ、不満か?そんな顔しやがって……。」

「そうだな。(これ)の良いところは、弓矢や弩よりも射程が長くて、例えばうつ伏せの姿勢なんかで撃っても威力が変わらないところだな。」

「物陰に潜んで長距離で狙撃したりもできる。ただし、一発でも撃てば音で気づかれるから、そこは工夫だな。」

「欠点は、音がでかい、撃った瞬間光るから自分の位置を知られる危険性がある、金がかかる、あとはさっきお前が言ったように、手元で爆発を起こすから、ちゃんと整備していないと事故の危険性があるってところか。」

「よし、組み上がったぞ。撃ってみるか?」


「へえ、やるな。一発で的に中てるとは。……まぐれじゃないのか?」

「まあ、撃つだけなら誰にでもできる。整備も覚えれば出来るようになる。ちょっと貸してみろ。」

「同じ距離から同じ的に中てて、この威力の違いだ。」

「お前は撃っただけだが、俺は撃った瞬間に弾丸に魔力を乗せたんだ。それでこの威力だ。」

「引き金を引く瞬間、銃身に魔力を込めて、それが弾丸に乗るように調節する。」

「言うのは簡単、実はやるのも簡単だ。ちょっとやってみろ。」

「な、出来ただろ?」

「疲れた?そりゃそうだ。金属を通して弾丸に魔力を乗せるのは結構大変だからな。」

「一発二発撃つ分には問題ないだろうが、数十発、数百発撃つとなると、余裕で枯渇する。これが銃は扱いが難しいって言われる理由だ。」

「ついでに、あまりに長い時間魔力を発露してると、敵に気づかれる危険性も増す。細く、鋭く、一瞬で弾丸だけに魔力を乗せる技術が必要となる。」

「弾丸に乗せる魔力量で威力を調節したり、属性を乗せてみたり、まあこの辺は弓矢と大差ないが、直接矢に触れられる弓矢の方が魔力を通しやすい。素材の違いもあるしな。」

「金属は魔力を通しづらいって習っただろ?」

「それから、弾丸は結構高い。今撃ったやつは一発500リン。まあ、二発も撃てば昼飯ぐらい余裕で食える額だな。」

「だから普段は短剣や手斧(近接武器)で戦ってるんだ。(コイツ)はある意味切り札だからな。」

「誰かと組むときもそうだ。使った分は全体の経費として扱う。あまり撃ち過ぎると儲けが減る。」

「因みに俺は弓は使わない。狙い方が違うから、感覚が狂うと困るからな。」

「まあ、お前がどうしても(これ)を使いたいってなら止めないが、よく考えるんだな。主に維持費を。」


「さてと、飯にでも行くか。」

「は?何言ってんだ?お前が出すに決まってるだろ。」

「何発撃ったと思ってるんだ。一回の飯で許してやろうってんだから、安いもんだろ?」

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