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第一話:牛輔
ここ天水には、張済以外にも官軍として牛輔が駐屯している。
その牛輔は私設軍として数千もの兵士を持っている。
通常はそのようなことは許されないのだが董卓の娘婿という肩書きのゆえ
張済も処罰することも出来ない。
そして、私設集団があるということはまた反乱工作の懸念の一つになりうると言う事だ。
たとえ張済の持つ数万で破る事は容易いがその後からしてここで兵を減らしたくない。
そこで賈クは簡単、かつ安易な策を提示してきた。
「暗殺してしまえばいいんですよ。」
と言う事である。
作戦も至って短絡的であった。
協力者馬騰が進軍してくると同時に偵察を提示。
彼を私設集団から離れたところで一気に暗殺すると言う事であった。