97/247
砂漠の社 その5
魔法による攻勢に出てしばし。
すでにシンは魔力切れでリタイアし、ルリは弓での攻撃をしてる。
オレとグレンはルリから離れて、更に挟み合うように位置取りをして挑発と威嚇をかけあっていた。
オレは魔力切れで武器攻撃のみ、グレンは魔法と武器による攻撃を混ぜて使っている。
おそらく、本当にあと少し。
頼みの綱はグレンの魔法とルリの属性ダメージ。
「完全に魔力切れた!とりついて攻撃する!」
「気をつけろ!」
「がんばって!」
「ちょっと回復したので〜『ウィンドウェポン』」
シンが風属性の付与をかけてくれた。
水と風の属性がついたってことなのか?
なんにせよ、これでダメージが期待できる。
ワダツミは双剣にし、共に逆手にして持つ。
ダイダラボッチにとりついて攻撃する。
スキルではないけど、使い慣れてきた双剣乱刃と同じ軌跡を描く。それを繰り返す。何度も。何度も何度も何度も何度も、何度でも、倒れるまで。
「『ファイヤーボール!』」
「『ウィンドショット』『直射』」
グレンの魔法とルリの風属性付与したスキル攻撃。それらがとどめになった。
ポーン♪
・ダイダラボッチを撃破しました。