水中戦闘とは
お久しぶりです。また読む方にはまってしまいました。やはり他の作者さんはすごい!
水中での戦闘はコツがいることがわかった。
例えば陸上ほどの移動速度が出ないこと。
当たり前だが水中抵抗があり、また地面のような足場もないために『敵に近づく』ということが難しいのだ。
更に近付いたとしても踏ん張ることが出来ないし、近付いて斬りかかろうとした頃には相手も武器やモンスターならば牙や爪を構えて待ち受けていることが多かった。
つまり、水中においてはスピードやパワーはほとんど活かすことは出来ない。
どちらかと言えば『確実に相手に当てる』という技術の方が必要であるし重要だった。
あとは水中ならではというか、前後左右だけでなく上下からも攻撃は可能であること。
陸上でもモグラみたいなモンスターは地下から攻撃することがあるそうだが、今まで出会ったことないし。
ちなみにスクエア系については、ルリには必須だった。
スクエアの上では波や水流などの影響を受けなくなる。これは弓を主武器とするルリには必要なことで、足場なし水流ありの状態では矢は全く狙いを定めることが出来なかった。
スクエアの上で放たれた矢は陸上と同じく狙いをきちんとつけられる。矢にも水流の影響がないため、矢にもスクエアの効果があるのではと考えられる。
ついでに、スクエアの上ではその属性のボーナスが付くそうだ。水魔法をウォータースクエアの上から撃てば若干だがダメージは増えた。水属性のモンスターには水魔法はあまり効果が良くないらしいが、スクエアの上でならばそれなりにまともなダメージとなるようだ。
そんな諸々を確認し、プールでの練習は最終段階へ。
えぇ、これまでは練習です。一応この最終段階『水中戦闘・免許皆伝』を達成すればアイテムがもらえるから、ちょっとしたクエスト扱いなのだろうが…。
そうして相対するは2体のモンスター。
『プラクティス・ウォーターサーペント』と『プラクティス・ウォーターナイト』である。
『サーペント』の方は名前の通り蛇のような長い体をし、大きな牙による噛みつきは恐ろしい。
『ナイト』の方は巻き貝の槍や貝殻の盾を持つ人型モンスターだ。遠距離攻撃はないもののバランスのいい装備は普通に手強いだろう。
『プラクティス』と付いてるのはこのプール内限定の練習用モンスターだから。負けてもペナルティはないし、すぐに再挑戦はできる。
「そんな訳で準備はいいか?」
編成上、前衛役となるグレン。
「スクエアよろしくね。いつでも大丈夫!」
スクエアの上で固定砲台の遠距離攻撃及び牽制役のルリ。
「魔法で戦うの初めてだし、不備があったら言ってくれ」
今回は魔法がメインになるであろう、遊撃役…という名の何でも屋、ショウ。
いざ、本格的な水中戦闘(の練習)!
次回!水魔法なのにショウの魔法が火を吹くぜ!!詠唱もあるよ!
そのうち更新です!!!