グレンのダンジョンの最下層
総合評価が100ptとなりました。本日お気に入りしてくださった方誰ですか。とにかくありがとうございます。
やってきました最下層。
まず灯りは無い。
更に火の粉が舞い散っている。
あとは第一階層に比べて暑い。
「まず全体通して、だけど。火の粉は少量ずつHPを削る罠。暑いのは少量ずつSPを削る罠ね」
あ、罠の一部なのか。
「この階層は一本道になってて、全部で3フロアしかない。一番最後は俺な訳だが」
「その手前の2フロアはモンスターってこと?」
「その通り。守護設定の大物との連戦」
グレンの説明にルリが疑問をぶつけるとイイ笑顔で答えやがった。
「さて、まずは第一の守護者『赤鬼』」
「『長か、何用か』」
「お客さんの案内してるだけだよ」
のほほんと会話してるけど、え?
「会話、できるの?」
「『客人よ。我を下等な魔物と一緒にするなよ』」
「高ランクのモンスターとかダンジョンで成長させるとAIも成長して会話とか出来るようになるんだよ」
「それはまた・・・・」
これからは会話出来るモンスターに気を付けよう。
「名称・赤鬼。属性は火。ミノタウロスと同じく巨人系統だけど、強さは次元が違う」
「『ミノタウロスごときと同じとはな』」
外見は本当に、ザ・鬼!って感じ。筋肉がたっぷりとついた大きな体。身長は3メートル近いのではないだろうか。ギョロ目にざんばらの髪。手に持つのは大きな金棒。
グレンはこんなのをどうやって倒したのだろうか…………。
「次行くけど、平気か?」
「あ、うん。大丈夫」
「大丈夫だが、いきなりあんなの出てくるのか」
「次も似たような感じだけどな」
そうして赤鬼のいたフロアから出ていく。フロア自体は学校とかの体育館くらいあった。
「続きまして、同じく火属性の巨人。その名もずばり火の巨人」
「ウトガルドっていうと、北欧神話の?」
「モデルはそうだろうね。俺はよくわかんないけど」
「ロキとかヘイムダルとか、オーディンあたりが出てこないことを祈るわ」
北欧神話を知っているらしいルリ。ゲームとかでそういう名前のボスがいたなぁ、なんて考えていた。次の部屋のドアを開けるまでは。
ぎぃぃぃぃぃぃ!
『がぁぁぁぁぁぁぁ!』
「「……………!!!!!」」
「はい、これで一撃くらうからな」
「いやいやいやいや。何あの怪獣!?」
「ウトガルドだって。今のはスキルの『雄叫び』だな。相手にスタンを、自分は攻撃力を上げるを得られる」
なんともえげつないスキルですこと。
ドアを開けてすぐにこれじゃ一撃は確定だろう。
見た目としては先の赤鬼よりも大きな体躯に革鎧を纏っている。武器は槍のようだ。
「巨人には珍しく魔法も使えるぞ」
絶望感がハンパない。
で、最後の部屋。
「ここで俺が待ち構える訳だな」
いわばダンジョンマスターの間。しかし、そこはまるで
「玉座の間、みたい」
赤い絨毯が敷いてあり、左右には柱が列を作る。奥は一段高くなっており、そこに豪華な椅子があった。
「趣味もあるけど、ゲームを続けてればこういうセットも出来るのだよ」
久しぶりに書きましたが、楽しいです。色んな設定を文章にするのはなかなか難しいですが、辞めたくない。