ルリの一面
1ヶ月ぶりです!でもまだグレンのダンジョンには行かぬ!!
ボイスチャットの後、カフェや雑貨屋などでグレンへの土産を買って、ルリと合流した。
「さて、ちょっと待ってろ。『お客さんご招待』飛ぶぞ~」
「飛ぶ?」
「ジャンプするの?」
俺とルリがグレンのセリフに首を傾げる。
光に包まれ、ひゅぅぅぅ!という音。
「うわぁ!?」
「キャアァ!?」
ルリの悲鳴が可愛かった。絶叫系苦手なタイプだろうか?
「うっ......うっ......ぐすっ」
端的に状況を説明しよう。
光に包まれたと思ったら、体が浮かんで、ビューンと空を飛んだ。グレンの言ってた『飛ぶ』は文字通りのことだった。そしてルリは着地して少ししてから泣き出したのだ。
飛んでる最中は気絶...したら強制的にログアウトされるから、放心状態だったようだ。
「あー...........ルリはこれダメだったか」
「いや、俺も急すぎてビックリはしたんだが」
心構え出来てないジェットコースターはきつい。
「とりあえずあれなんだったん?」
「ダンジョンへゲスト招待する魔法」
そんなのあったのか。
「パーティーを組んで、ゲスト登録しないと使えないんだよ。パーティー魔法の中にあるの。よく見とけよ」
いや、パーティー組んだのが今日が初めてですから。
「ちなみに、移動する方法は『空を飛ぶ』『ゲートをくぐる』『瞬間移動』『地中や水中に潜る』ってのがあって設定できる」
「ルリがあーなったのお前のせいか!?」
「いや、知らなかったんだからしょうがなくね!?」
「うぅっ.....」
........ルリはいい加減泣き止んで。
「お騒がせしました.....」
顔を両手で覆って耳を真っ赤にしてるルリ。
いやまぁ、知られざる一面でしたね。
「まあ色々あったけど、ようこそマイダンジョンへ」
「「お前が言うな!!!」」