見学
またブックマーク増えてる!!!
これからも出来るだけ更新していきますので、ご意見やアイデアなどありましたらお気軽に下さいませ!
「え、いや待て待て。モンスター倒すためのスキルだろ?それで倒してなにが悪いのさ?」
「う~ん.....まぁ確かにそうなんだけど...あ、じゃあ俺もやってみるからちょっと見てて」
ルリもやってきて、なになに?と聞いてくる。
「ん~.....あれでいいか」
グレンの視線の先にはミノタウロス。...が3体。
「『威嚇』!」
ビリビリと空気が震えるほどの大声がグレンから出た。ミノタウロスたちもグレンに気付き一斉に襲いかかってきた!!
「少し離れて見てな~」
グレンがミノタウロスの方に進んでいく。
ヴモォォ!と雄叫びをあげた先頭のミノが斧を振り上げる。
グレンは近くまで歩いたが突然走りだし、先頭のミノを通り過ぎてしまった。
当然後続のミノがそれに気付くと攻撃しようと斧を振り上げる。
グレンが急停止し、再度先頭にいたミノ....の背後から攻撃する!
グレンの攻撃は先頭ミノの右足のふくらはぎの辺りに当たった。
後ろからは後続ミノ2体が迫る。
ちらっと後続を見るが更に先頭ミノの足に攻撃!
後続ミノがグレンに斬りかかる!
グレンはそれを剣で受け吹き飛ばされる。
「『火弾』!」
グレンの火魔法!?
先頭ミノはそれを受けて倒されたらしい。
更に魔法は後続の2体にも襲いかかる!
ヴモォ!と鳴き声をあげながら突進する!
「武器に攻撃力の設定はされていない代わりに、物理的な威力の大きさによってダメージは算出される」
そう言ってカウンターのように突進してきたミノを剣で斬る。
クリティカルのエフェクトが散り、ミノが倒れた。
残り1体。
すたすたと歩いて近づくグレン。
ミノも斧を掲げて迫る!
「あとは武器とかの攻撃判定のある場所を避ければいい。モンスターに触れただけじゃダメージにはならない」
ミノの前で剣を斜めに構えるグレン。
ミノが斧を振り下ろす.....!
「『不動』」
ぎゃり、ごがっ!!
「高い防御力によって阻まれ、攻撃が失敗したモンスターは少しの間動けなくなる。いわゆる『手が痺れてる』状態だな」
ミノの今の状態のことを言っているようで、確かにミノは動いていない。グレンはジャンプしてミノの顔を×の字に斬る。
着地と同時に回転して遠心力を利用した剣の攻撃を足に当てる。
これで膝を付いたミノの顔に更に攻撃し、最後のミノも倒した。
全く危なげなく3体のミノタウロスを1人で倒した......!
「とりあえず、ゲームのダメージ判定とか高ダメージの出し方とか、そういうシステムも理解が必要そうだな」
不敵に笑うグレンだった。
グレンさん、ショウやルリとは違いそれなりに古参プレイヤーです。もちろんプレイヤースキルの方も並みじゃあない。