リアルとゲームと
なんかジワジワとブックマークしていただいてる方が増えている....!!
移籍街の仕事人もブックマークしていただいた方、ありがとうございます!
PVとブックマークの上昇が力になるのです!!
翌日の放課後ーーー
「昨日はありがとな!早速やってみてどうだったよ?今の所手伝うこととかあるか?武器は何にした?それとも魔法か?ダンジョンどこにあるんだよ?なー??」
「落ち着け」
また友人といつものカフェでまったりしようとしていた。
昨日ゲームでゲスト紹介の特典をもらったらしくご満悦だった。若干うざいくらいに。
「手伝ってっていうか、聞きたいことも色々ある。でもそんなグイグイネチネチされたらしゃべれん」
「わりわり.....え、ねちねち?」
「昨日やってみて、まぁ色々あったけども、モンスターの配置が今の所は問題だな」
「あー、それな。確かにはじめは置けるのが少ないよな。ゴブリンとかウルフとかか?」
「昨日知り合った人はポイズンビー配置してたな。あとはマタンゴとかトレント?スライムじゃなぁ」
「スライムはやめとけ。どうしても強くならんしポイントが無駄になる」
話し始めれば共通の話題があるので早い。
「んー....モンスターの不足ってことなら誰かとパーティー組んで強いのに挑んでみるか?」
「パーティー?」
「そう、パーティー」
プレイヤー同士とはダンジョンを攻略され、攻略しての間柄だけになるかと思ったが、それだけじゃないのか。
「あ、武器か?魔法か?」
「武器。短剣にした」
「短剣かぁ.....」
なんかがっかりされた?
「短剣ってあんまり良くないのか?」
「いや、使いやすいって人は多いよ。ただなぁ、攻撃力足らないって剣に代えたり、もっと早くなる籠手にしたりする人が多いんだよ」
いや、ちゃんと長く続けますよ?
「まぁいいや。どうする?今晩にでも待ち合わせるか?プレイヤーネームが分かれば個人対個人チャットできるし」
「今晩はちょっと約束してるから...あぁいや、そっちにも話してみるか。一応会えそうなら会って、フレンド登録はしちまおう」
「おーよ。こっちは『グレン』って名前だから」
「こっちは『ショウ』」
そうして短剣人口が薄いというか飽きられやすいとか、ナントカの魔法がカッコいいとか、雑談をして日が暮れる頃には家に帰ってきた。
母さんも父さんも、今はいない。仕事で遅くなることも多いし忙しい時にタイミングが悪ければ1、2週間くらい顔を見ない場合もあるし。
おかげで夕飯は作れるようになった。今日は冷蔵庫に残ってる食材を使い切りたいので中華丼もどき。イカとしいたけとほうれん草と玉ねぎちょびっと。しいたけの出汁が決めてです。
お腹が膨れ、風呂も入れば自由だ。
洗濯物は朝回して学校に行く前に干してるから問題ない。
というわけで、
「『ダイブ・スタート』」
さぁ、ルリとパーティーを組んでモンスター狩かな?
その前にメールを2件.....
ショウ『ルリー?暇ならちょっと頼みがあるんだけどー』
ショウ『グレン?今ダイブしたんだけどいるか?』
ルリ『はーい。今カフェにいるから来てー』
グレン『おう。今アイテムの買い出ししてるんだわ。待ち合わせるか?』
ショウ『じゃあカフェで。ゆっくりでいいぞ』
グレン『あいよー』
ゲームの中だがカフェはある。フルダイブ故に味覚に『これを食べた』という信号が送れれば満足感が味わえるということで、特に甘いもの好きには『0カロリーでスイーツ食べられる』と好評なのだそうだ。
さぁ、ルリと友人、化学反応起きなきゃいいな。