決闘大会 予選1日目 終了
すごい、としか言いようのない試合展開だった。グレンの2分で決着というのも決して遅くはないのだが、極端に短くなったり長引く対戦もあった。
決着がついたプレイヤー同士で更に試合を繰り返していく。
正々堂々。
これに尽きた。
小細工の少ないプレイヤースキルのぶつかり合い。
グレンもフルアーマーとは思えぬ俊敏さで攻撃を躱したり、逆にガードの硬い部分で攻撃を受けて突進したりと様々な戦いを見せてくれた。
試合開始から10分後。グレンのステージにはグレンと籠手と脚甲のみをつけた武闘家風のプレイヤーのみが残った。
武闘家。たしか防御面では若干劣るものの攻撃や移動に特化したスキルが多い人気のプレイスタイルだったはずだ。その多くはソロプレイヤーだが今回のような決闘大会では持ち前のスキルはかなり有用だろう、との評があったっけ。
俺のブロックにも武道家プレイヤーはいた。しかし、スキルを多用しすぎて後半まで息の続かないプレイヤーが多くを占めていたのだ。それがランクが違うだけでこの実力。
もしも本戦でぶつかったらどう戦うか、考えておいた方がいいかもしれない。
こうして短いながらも濃密な予選1日目が終了したのだった。