ついに始ま・・・らない
どーん!どどーん!
花火のように気軽に上がっているのは各属性のボールやストームなどの魔法だそうだ。
もちろんそれらとは別に運営が用意したのであろうスライム型の花火やドラゴンを模した炎が踊り、光の粒が待っている光景は幻想的だった。
このあと行われるのは決闘大会。武闘大会である。
ファンタジーな要素はあるのかないのか分からない所だ。
一応説明しておくと、各サーバー毎に順位を決め、順位に応じて賞品がもらえる。それはポイントだったり、期間限定の魂結晶が出やすくなるチケットだったり、レアな武器だったりするそうな。
で、気になるのは本選への道筋だが・・・・いかんせん参加者が多い。なんたってサーバーのほぼ全員が参戦しているのだ。よって、各ランクの予選を同時並行で進めて2日。更に本選はトーナメント方式で各ランク3日 (ランク0〜4まで)。合計5日の強行軍だが、それでもシステムのインスタントエリアを使って時間を加速させているらしい(なんでも体感時間を加速させることで全体を短縮しているとか??)。ちょっと疲れそうだが、参加者の皆様はとってもやる気。すでに野良ファイトや賭けをしている集団もあるほどだ。
「とりあえずここで分かれて、それぞれの健闘を祈るか」
「そうだな。本選のトーナメントまでいけば会場の中でならどこでも観戦できるし」
「じゃあがんばって予選通過しないとね」
「お互いに頑張りましょう!」
「「「「おー!」」」」