杖のBアクアナイト 3
先に倒すのは剣持ちか、杖持ちか。
杖持ちに走れば後ろから剣持ちが攻撃してくる?
それともバインドかけておけば時間稼ぎ出来るのか?
魔法に注意しながら剣持ちと戦うのは神経を削る。集中を切らしたらそれこそ終わりだろう。
逃げるか。これはなしだ。せっかく出会った獲物。時間を掛けても倒す価値がある。
現実的なのは魔法に気をつけつつ剣持ちから倒す事だろう。ようはその場から離れれば魔法は当たらないのだし。剣持ちから距離を取って仕切り直すタイミングと考えれば、メリットにはなる。ついでにシールドを使えば多分防げるから実験しよう。
というわけで、剣持ちにかかっていく。
双剣で剣を抑えて胴に一薙。怯んだ所をら両手の剣で斬る。があああ。うるさい。更に追撃しようとした所でウォーターアローが飛んでくる。
「『ウォーターシールド』」
バシャっと音がしてアローが消える。
魔法防御はこれでなんとかなりそうだ。
再度研究持ちに向き直り剣戟戦を仕掛ける。「『加速』」を更に使い、ズバズバ斬り裂いていく。
剣持ちも剣の腹で防御態勢をとっているが、肩や膝など守れていない部分を斬りつけていく。
それがいけなかった。
突然足が動かなくなり、転倒する。
なにこれ?と思い足を見れば水の縄。
「ウォーターバインドか!」
剣持ちが急接近し、杖持ちからもウォーターボールが放たれた。