vsセブン その5
『旋回』は槍を回して周囲を攻撃するもの。
『突撃』は槍の刃先に向かって突進する技か。
『双魚の啄み』は恐らく高速移動から2連撃を当てるスキル。当てるというか、その動きをトレースするのだろう。
アクアナイトとは距離を離されてしまったが健在。そしてそう簡単にやられるモンスターでもない。
追いついたらまた背後から攻撃しよう。卑怯と言うなかれ。作戦である。
アクアナイトがいる内に勝負を決めたい所。
「『ファイアーウェポン』」
セブンが槍に火属性を付与する。アクアナイトを先に倒すつもりか。
ガッキンガッキン音が響く。
アクアナイトがセブンの槍と凄まじく打ち合ってる音だ。
魔法だと邪魔になるか?それともフレンドリーファイアになる?
やはり武器攻撃しよう。
ワダツミを横に構え、思い切り振り抜く。
こちらに意識を割けばアクアナイトが攻めるし、アクアナイトに集中するならその間攻撃し続けるんだけど。
「『旋回』」
「『斬り払い』」
攻撃スキルには攻撃スキルを当てて弾く。手の内は大体分かったし、ダメージも蓄積してる。
なんとか勝てるか。
そう思った。
「『投擲』」
投げられた槍は正確にオレの胸に刺さり、壁にぬいとめた。