セブンを前にして
背後からのスキル攻撃。
前回、オレがやった手だ。相当根に持ってるらしい。
ポーションを飲んで回復し、次の階層へ行く。
今更だが、ポーションは現在一番下のランクの【赤ポーション】を使っている。そろそろ一段上の【紅ポーション】にしてもいいかもしれない。
ポーションのランクが違うことで、最も変わるのはやはり回復量だ。【赤ポーション】は1秒あたりHPを10回復し、10秒回復し続ける。【紅ポーション】になると1秒あたりHPを25回復となりそれが10秒続く。
更にその先には黃や白などがある。また状態異常を治す【緑ポーション】や魔力を回復する【青ポーション】もある。奥が深いものである。
玉座に槍を立て掛けて、ゆったりと座るのはセブンだ。
手の内を少しでも出してもらう。攻撃手段や魔法、スキルなど。
対してこちらは出来るだけ手の内を晒したくない。
使うのは剣形態のワダツミと水魔法。スキルも温存したいな。
「さぁ、やろうか。ここはモンスターいないし、一対一だ」
かた、と槍を手に持つ。
たん、と地面を蹴る。
「『双魚の啄み』」
見えているはずの行動に、なぜか全く反応が出来ず、槍スキルの2連撃を食らった。