151/247
それほどでもない敵
「ヒヒーン!」
ひとなきと共に突進がくる。
その体は既に炎に包まれていて、攻撃範囲も少し広くなっている。
「『受け流し』」
攻撃を躱して背後から一撃を加える・・・・のは悪手である。後ろ足での蹴りがあるから。
殆どのモンスターにとっての死角となる背後は攻撃範囲なのだ。よって側面から攻撃するのが確実である。
グレンにつれられて色んな所でモンスターと戦った。
中には物理無効とか魔法無効、攻撃範囲がばかのように広いのもいた。
フレイムホースはまだ与し易い。
突進と後ろ脚の蹴りしか攻撃がないからだ。
側面から確実に削っていく。
胴を脚を首を。ワダツミは大振りになるが、気合一発。
ほどなくしてフレイムホースは倒れた。
そうして三階層へと足を踏み入れたのだった