ゲームを
お久しぶりです!
「がぁぁぁぁぁ!」
「うぉ!?」
突然の叫びにビビる。
「やってられっかこんなクソゲー!!」
「えーと」
「そんなチャチな剣で、なんで斧の俺をやれたんだ!ありえねーだろーが!!」
「あの、ちょ」
「チートでもしてやがったのか!?そんなもんがあるならクソゲーだろーが!!!」
「いい加減に」
「あぁ!?」
「しろ!!!!!!」
手に持っていたポーションを投げつける。
「あんたがロクに回復もしないでくるからだよ!オマケにあんたが戦ってる所はずっと観察してたの!更に俺の短剣は少しだけ良いやつを買ったから攻撃力だってあるんだよ!むしろ斧の方が怖いわ!なんだあの威力!?ウルフもゴブリンも大体2回の攻撃で倒してんじゃないか!俺がどれだけ苦労してあれら倒したと思ってんだ!!!」
ぜーはー。うん。言いたいことは大分言った!
あとは.....
「どんな武器使っても当たんなきゃ意味がない。モンスター相手に無双したかもしれないけど、それが生きてるプレイヤーに通じると思ったら大間違いだ。逆に言えば、ちゃんと準備して慎重にやれば、あんたが勝ってたんだよ」
新たに配置してた通常の矢のダメージと毒の矢によってHPは大分減った状態だったからね、この人。
短剣で、スキルでごり押ししたとはいえ、あんな攻撃回数で倒せたのは運としか言いようがない。
「クソゲー?ただ暴れただけの人がちゃんと準備した人に負けただけじゃないか」
あー、スッキリした!
「てめぇ......。はっ、やめだやめだ」
関わった人がゲームを辞めるのは意外とクるなぁ。
「いいか!今度は負けねぇ!待ってやがれ」
え?
「お、おぅ」
「ふんっ、あばよ!」
えっとこれは.....?辞めさせないで済んだ?
なんかリベンジ宣言はくらったけと。
まぁいいや。
初の撃退戦だった。