賑わいのオウル
魂結晶は必ず出る。つまり、他にアイテムが出なかったのは不運な方だったか。
「まぁまた強力なやつが手に入ったってことでさ」
「そっちは?色付きには会ってないの?」
「スライムの色付きは見たことあるけど、スライムじゃあなぁ」
「スライムならオレは欲しいわ」
「そういや配置してたな」
水中に漂ってます。
またゲームでな、と別れ夕食の買い出しをして帰った。
課題をして、簡単に調理した夕食を食べ、食器を片付けたりしてからヘッドギアをつけて寝転がる。
「ダイブ・スタート」
水中に沈むような感覚の直後浮上し、ゲームの世界に降り立つ。
明日から決闘大会のエントリーが始まるということでオウルの街は活気づいていた。
「武器の強化うけたまわるよー」
「今からでも間に合うダンジョンの強化!そのお供にポーションはどうだい!?」
「強化素材〜いかがですか〜?」
ちなみにダンジョンの倉庫は無限にアイテムが入る仕様になっている。対してプレイヤーの持つポーチもインベントリとしての機能はあるものの、同種類は無限、種類数は30までしか入らない。幸い装備品は含まれないので、大抵はポーションと予備武器、あとはモンスター関連の持ち帰り、最近は『エコバッグ』なるアイテムが出て、更にアイテムの所持数を増やせるようになった。
考えてみれば、製錬やアイテムを売ったり作ったりするのもサブ職の領分なんだよな。
そろそろ決めたほうがいいのだろうか?