土の社の依頼
一方グレンとシンの地底の黒鉄班。
「土の弱点は風なので、風の杖装備で。魔法も基本は風だけでいいです・・・・よ」
「分かりました。もし他の魔法が必要な時はまた指示をください」
グレンがシンに対してタメ口をきこうとしてなかなかうまく言っていなかった。
しかし狩りは順調。
「サンドマン!抑えるので風魔法を!」
「ホード!動きは遅いから、距離を取りながらやってみて!」
「混成!?とにかく抑えるので、一体ずつ的確に処理を!」
「ツチサボテン!貴重な遠距離型です!魂結晶狙いますよ!」
などなど。モンスターの出現には的確な指示が飛ぶ。普通の言葉と丁寧語が混じるのはご愛嬌というものだ。
「そろそろ社に向かうか」
「そうですね、かなりモンスター討伐したので」
以前やったように岩に乗ったりして社へ到着した。
「また来たか人の子よ。狙いはこの地底の黒鉄か?」
「そうだ。どうしたらそれをくれる?」
「そうさの・・・・・・・・実は周辺のサンドマン共が我が宝玉を砕いて持っていってしまったのよ。それを集めて参れ。出来た宝玉と地底の黒鉄を交換としようぞ」
「これは?」
「一定数のモンスター討伐、かな?」
「宝玉は引き合う性質がある。1つでも手に入れば入手する毎にくっつき、また別の欠片を手に入れやすくなるだろう」
地底の黒鉄クエストが始まった。