vs炎天剣士 その7
炎天剣士、ラストです
ヘビーカスタム・ウォーターボール。
即興で、しかも急ぎでカスタムしたため残存魔力を全部威力に回して使い切った。
シンは事実上、これで戦線離脱。
しかし水属性2重付与の致命の一撃にグレンの閃きの剣戟と大ダメージ技を3連続で受けた以上、決まっただろう。
そう思った。
「キ・サ・マァァァ!」
「待ってたよ!『チャージシュート!』」
ずっと攻撃せずに弓を構えたままだったルリがここで動いた。シンの真後ろから輝く矢を放つ。
「ガアァァァァ!」
今度こそ炎天剣士は倒れた。
「カカカカカカ!まさか我が分身を倒せる者が現れるとはのぅ。これは褒美だ!持っていくが良い!」
出されたのは長剣と杖だった。
「あ〜、私だけ無しか」
長剣はグレンに。
杖はシンに渡った。
ここである疑問がよぎった。
「魔法使いって全属性の武器集められるんじゃないか?シンなんて特に4属性持ってるんだし」
「ホエールに行ったことある?」
「いいえ、ずっとオウルの周りしか行ってかなかったです」
「行ってみる価値ありそうだな」
どうやらまたホエールにある海神の社に行くことになりそうだ。
ちなみに、グレンが手に入れた火の長剣は真ん中に一直線の穴が空いていて、そのまま攻撃したり分離して双剣…というか二刀流にして攻撃することができるようだった。