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凪~波乱の前の静寂

今回は普段より分量が少ないです。

その理由は今作者が今後どうするかの判断を迫られ、執筆に集中しきれなかったからです。


今後がどうなるかはまだ分かりませんが、今出来上がっている分だけでも投稿して置きたいと思います。


小説を書くのが好きだから、読んでくださる皆様に少しでも感謝の気持ちを示したいから、これからも書き続けていこうと思います。



 世界の成り立ちについて口論する者は古今東西に数多居た。

有る者は世界は【炎】から生まれたと説き、また有る者は巨大な獣の涙から生まれたと説く。

数多の推測の中で最も多くの支持を受けている説は……【かつて世界は四柱の神によって生み出された】とする説だった。

【生】と【死】を司る二柱の女神が生物とその理を生み出し、【増幅】を司る聖獣と【減衰】を司る賢神がそれらの住まう世界を創りあげたというこの説が信憑性を帯びていた理由は、それらの神以上に強い存在が知られていないからだ。


 【断罪クロス十字ヴァニッシュ】と【鮮血ブラッド騎士団マリアン】……対立を深める二つの組織。

両者を分かつ決定的な差は【四神】。生・死・増幅・減衰の内の三神までをジガード率いる組織【断罪クロス十字ヴァニッシュ】が掌中に収めていることだろう。

本来ならばそれだけで【断罪クロス十字ヴァニッシュ】を勝利へと導くであろう絶対的なまでのアドバンテージ。しかしそれぞれの神の契約者の思考は複雑に絡み合い、焦点は定まっていない。


【生】を司る神……【守護神アテナ】をその身に宿す少女ソフィールはレックスへの想いに胸の内を灼かれ、それを律しようと必死に苦しみ続けている。

【死】を司る神……【死天使タナトス】の契約者であるシリウスはジガードへの忠誠とマリスから告げられた疑念の葛藤に挟まれた。


そして……四神最強と謡われる【増幅】を司る神、【金獅子レグルス】と契約を交わしたレックスは何を思い、何を願い、そして何を為すのか?

それは今、誰も知る術を持たない。



『起きろ』


 突然頭の中に響き渡る言葉にレックスの意識が戻る。

周囲の風景はいつの間にか先程の地下室の風景に変わっている。

そこでレックスはふと違和感に気づいた。金獅子レグルスとの契約の際に潰れたはずの右目の視界が元に戻っているのだ。


「右目が……治ってる?」


 呆然と呟きながら右目に触れる。視界だけでなく眼球も元通りになっていることに驚いていると再び威厳に満ちた声が頭の中に響く。


『忘れたのか?我が司る理は【増幅】だぞ?

 その力を持ってすれば潰れた眼球を整復させるなど容易い。貴様の治癒力を増幅させればいいだけの話だからな』

金獅子レグルス?一体何処に……」


 周囲を見渡しても自分以外の存在は確認できない。声の主を探して右往左往するレックスに金獅子レグルスの呆れたような声が届く。


『愚か者が……貴様は我と契約したのだぞ?

 契約した神はその者の存在の内へと入り込み一体化することさえ知らんのか?』

「だから頭の中に直接声が……」


 そう言いながらレックスは自分の左胸に触れ、意識を己の内へと集中させる。

心臓の鼓動とは別の強い『唸り』と、数刻前までは感じられなかった膨大な魔力が体内にあるのが分かった。


「やった……やったのか!俺が……金獅子レグルスを、神を手に入れたのか!」


 レックスは歓喜に震える。カイルを失ったあの日から渇望し続けた力を、神を手に入れたことに対しての純粋な希望に打ち震えた。


『喚くな愚か者。その程度の魔力の増幅など四神の真の力とは比べ物にならん。

 この程度で満たされるようでは貴様の底の浅さが測れるというものだぞ』


 辛辣な神の言葉にレックスは眉を潜め口を開く。


「おい……確かに俺は学が深い方じゃ無いけどなぁ。契約者に対して愚か者はどうなんだよ?

 もうちょっと違う言い方があるだろ?」


 主とか、主人とか…という考えは口に出さずとも金獅子レグルスに伝わった。

それを受けて尚、神は嘲笑うように言った。


『戯けが……貴様のような狼藉者、愚か者で充分だ』


 実体が無くとも確実に見下されていることを察知し、レックスは胸の中で一つの言葉を思い浮かべた。






(こいつ……最悪だ!!!)

『聞こえているぞ貴様……』


 筒抜けだった。






断罪クロス十字ヴァニッシュ】本部・クリフの私室にて



 クリフは最早恒例となっていたフランツとエレンの稽古を終えた後、自室で自らが収集し編成した資料に目を通していた。

そこに書かれているのはジガードに関するあらゆる情報。聖戦によって殆んどの情報が失われてはいたものの可能な限りを尽くして手に入れた貴重な資料だった。

ジガードの出身、大まかな経歴、聖戦の際に挙げた戦果に戦後の組織編成に至るまで、知り得た限りの全てを何度も見返す。既に数百回繰り返されたその行動を、それでもクリフは無駄とは思わず繰り返す。



(必ず有るはずだ……あの日記を書いた『本物のジガード』と総帥であるジガードを分かつ何かが……)


 しかしそう簡単に収穫は得られない。シリウスより短いとは言え長年ジガードに仕えてきたクリフだ。ボロが出ていればそもそも秘密裏に行動する事などない。

総帥がジガードの別人だという証拠は無い、有るのは疑念と日記を読んだ際に感じた違和感だけ。だが百戦錬磨の戦士の勘はある種の確信を持っていた。


(何かが違う……表面を装うだけじゃ隠せない何かが……)


 資料を閉じて厳重に仕舞うと、今度は別の一刷の手帳を開いて目を通す。

年代物だと感じられる少し傷んだそれこそが本物の『ジガード戦記』。製本されたものではなく手帳にただ書かれた日記だ。

最初にクリフがそれを手にしたのは偶然だった。

任務で訪れた聖戦の折に使用された廃屋……回収し損ねた魔術の痕跡は無いかと念入りに点検していたクリフの目に一つの古びた手帳が写ったのだ。

暗がりの中、埃と汚れに塗れたそれは隊員達の目を掻い潜ったらしい。

使命感と知的好奇心に後押しされて頁を捲れば、聖戦の戦況や部隊編成、次に攻撃を仕掛ける作戦などが事細かに書かれていた。

食い入るように読み進めていくと一体誰がこんなものを書いたのかと疑問に思い、手帳の隅から隅まで探した結果……表紙の端の部分に小さく名前が書かれていた。


【ジガード】と。


 組織に報告しようと思った瞬間、クリフは気付いた。

これが【総帥】の手で書かれた物だというなら何故廃屋に打ち捨てられていたのか―――と。

詳細な情報が書き記されていたこの手帳は間違い無く【聖戦の情報】其の物。


魔術を―――聖戦の情報を表の世界から消し去ることを主張している本人が、このような愚行を犯すだろうか?


 そしてクリフはこの手帳を元にジガードのことを調べ始めた。

組織に報告はしなかった。今回の件は総帥の失態であろうと彼の能力は間違い無く優秀だったからだ。

無用な波風を招くぐらいならば自分の胸の内に留めておけば良いだけのこと―――飽く迄これは己の知的欲求の為だけ。最初はそのつもりだった。


しかしアーサーが離反し、彼が【鮮血ブラッド騎士団マリアン】を建ち上げた事によって疑念を覚えた。

アーサーはジガードとシリウス以上に長い付き合いだった―――それも聖戦の始まる前から。

そんな相手を裏切るだろうか?

しかもアーサーはジガードに対して明確な殺意を……復讐を訴えていた。

そこまで強烈な殺意を抱き続けながら組織に所属していたというのだろうか?


違う―――アーサーの組織での働きは非常に献身的なものだった。

隙を伺うために己を偽って行動していたのではない。ついこの間まで本当に信頼していたのだ。


そしてクリフは一つの推論を建てた。

『アーサーにも見分けが付かない何者かがジガードにすり替わってる』と。




(しかし……この違和感の正体は何なんだ?)


 クリフは手帳を読み返しながら頭を捻る。情報の真偽についてではない……まるで針が何処に刺さっているのか解らないような、そんな不快な感覚を覚えてならないのだ。

数日前までは覚えなかった感覚に困惑しながら特に違和感が強い…と思われる箇所を念入りに読み返してみる。


(4月6日―――先の戦闘で多くの負傷者が出た。治癒魔法を使用できる魔導士は少なく人員の回復には時間が掛かる。

 毎度の事ながらアーサー率いる『鮮血ブラッド騎士団マリアン』の屈強さには驚嘆する。

 故国を想うが故か、元から強靭な耐久力を誇っていた戦士達は疲れ知らずと言わんばかりに戦場を駆け巡る。

 アトランティスとウォールズは友好関係だったが、もし彼らとの仲が険悪だったらと考えると肝が冷えるものだ。

 その力強さは金獅子レグルスに『何故他の兵士共は同じ装備でこうも動きが違うのか』と言わしめるほどだ。

 魔術に重きを置いていたアトランティス出身の兵士と軍事大国と名高きウォールズの兵では比べようが――――――――――――――――!?)





聖戦の折、【邪神】を討とうとした神は大勢居た。

当初は神単体で魔物の大群を薙ぎ払えたが、天敵として生み出された【屍喰らい】の存在によって事態は急変。

人間と契約することで初めて神はその存在を打倒することが出来るようになった。



アーサーは聖戦によって【軍神】として名を馳せ、その功績が【伝説】となり【神格化】されたことで人の生まれでありながら【神】となった。

しかしそのアーサー本人の口からこう聞いた……『聖戦最強は私じゃなくジガードだ。何せ彼は――――と契約したのだからな』と。



神にはランクがある。

どれ程力を使いこなせても下級神と契約した者では上級神との契約者には勝てない、とまで言われるほどの絶対の境界が。


ならば………金獅子レグルスと契約したのは一体誰だったのか?

アーサーを持ってして尚最強と言わせたジガード以外に、誰が金獅子レグルスと契約出来たのだろうか?



そして今……レックスはどの神と契約を為すべく向かったのか?





アーサーが感じていた違和感もまた、これだった。

彼はレックスという不確定要素イレギュラーに、より巨大な違和感に目を奪われて見落としていたのだ。

そもそも邪神の最後の生贄として金獅子レグルスを指定した最大の理由は……その契約者にこそあったのに、だ。




金獅子レグルスが契約した人間は――――他ならぬジガードだったというのに。








「クリフ少しいいかしら?」


 呆然と立ち尽くしていたクリフを正気に戻したのは同じ聖騎士ロイヤルガードの一角にして【炎帝】の字名を持つ魔導士・セシリアの声と軽いノックの音だった。

最近ではフランツとエレンの特訓について意見を交えたり、或いはジガードの件について情報交換を設けたりと顔を見せてくれる、クリフが最も信頼できる人物だ。

クリフは扉を開けて彼女を部屋に招き入れ、強い意志を感じさせる声で言った。


「セシリア……ちょうどいい所に来てくれた。

 わしはこれから『預けもの』を取りに行かなければならなくてな、暫く戻れそうにないんじゃ。

 その間あの雛っ子共と組織を頼むぞ」

「ちょっと……いきなり何を言ってるの?

 預けもの位部下達に取りに行かせれば済む話じゃないの?」


 セシリアの言葉に、クリフは肩を竦めながら答えた。


「無理じゃよ。あれはわし以外には引き上げることも出来んからのぅ」





『待て』


 レックスが地下室を出ようとした時、金獅子レグルスが制止の声を上げた。

また小言を言われるかと眉を潜めるレックスに対して、金獅子レグルスが続けた言葉は意外なものだった。


『その剣を回収して行け。

 我が主が最後まで使い続けた業物だ……貴様の手には余る代物だろうが無いよりはマシだろう』

「剣って……まさかこれか?」


 レックスが拾い上げたそれは契約の直前に見つけた朽ちた剣だった。

長い間放置されていたにも関わらず原型を留めている所から相当な名刀だったことは想像がつく。

だが所詮は錆び付いて罅割れたナマクラだ。持っていったところで使用に耐えられるとはとても思えなかった。


「こんなもの無くたって俺にはコイツがあるぜ?」


 そう言ってレックスは自身の背に掛けられている大剣を指差す。

分厚い鉄板だろうと容易に切り裂き、魔物の甲殻に斬り付けても刃零れ一つしない自慢の得物だ。

しかし金獅子レグルスはレックスの大剣に対して不満に満ちた声で抗議する。


『何処で手に入れたか知らんがよくもまぁ人間風情がそんな物を……虫酸が走るわ。

 良いから黙っていろ―――今からその剣を復元させる』


 金獅子レグルスの声が脳裏に響いた途端、周囲から光り輝く粒子が浮かび上がりボロボロの剣へと集約していく。

それがレックスの内に存在する神の能力だと言うことが分かっていながら、驚愕に目を見張る。


『【現象増幅化】……この世界に存在する物質・魔力・生体反応の規模を増幅させる我が力。

 例え一度は朽ち果てようと、生命以外なら何度でも蘇らせることが出来る。その証拠がこれだ』


 光が消えた後に残ったのは錆も罅も一つもない、美しい光沢を放つ刀身を持つ一振りの剣だった。

柄に施されていた装飾までも復元され、非の打ち様のない姿に戻った剣をレックスは魅了されたかのように見つめた。


「これが……金獅子レグルスの力……」

『分かったならその忌々しい大剣をすぐに棄てろ。それは―――』

「別に良いだろ?俺が何を使おうが俺の勝手だ」


 レックスは金獅子レグルスの言葉を遮って復元された剣を革袋の中へと仕舞い込む。

鞘は無かったため手に入るまではそれを腰に履くことが出来なかったからだ。


『貴様我を何と心得る……!

 神の言葉を遮るとは何事だ!!』

「生憎俺は愚か者らしいからな?身の程知らずも仕方ないだろ?愚か者なんだからな」


 罵詈雑言などどこ吹く風、と言わんばかりに受け流して地上へと歩き出すレックスに金獅子レグルスは小さく呟いた。


『愚か者が……知っていればそんな忌まわしい剣など握ることも無いだろうに』






 地上に戻り仲間達と合流したレックスは皆の祝福を受けていた。

失敗がそのまま死を意味する神との契約の成功―――それも最強の神と謳われる金獅子レグルスとの契約にラッセルも歓喜する。


「よくやったなレックス!総帥に報告すれば聖騎士ロイヤルガードへの昇格も有り得るぞ?」

「それは遠慮させて貰うさ。俺は上に立つ器じゃ無いし………どうしたニーナ?」


視界の端で黙って俯いていたニーナの姿を捉え、レックスはどうかしたのかと不思議に思い近づく。

しかしレックスの口が言葉を紡ぐ前に、その体はニーナに強く抱き締められる。ラッセルだけでなく周囲が面食らったように黙る中、ニーナが震える声で喋り出した。


「良かった……無事で、本当に良かった……っ!」


それは安堵の声……しかもただの仲間に対してではなく仲間以上の感情を篭めた言葉だった。

あろうことか仲間達の目の前でレックスに抱き着きながら放たれたその言葉は、その場にいた全ての人間に二人の関係を見せつけるかのような説得力を持っておりそれはつまり―――


「お前等……いつの間にそんな関係になってたんだ?」

「待てラッセル!これはその……っ」


まず火付け役をラッセルが担い、次いで同僚や部下達からも冷かし(或いは嫉妬)の言葉が飛び交うようになる。


「お幸せになぁニーナさん……結局言い出すことも出来なかったけどよぉ畜生!」

「えっ……ありがとう?」

「くっそぉ……ソフィール様とくっつく方に賭けてたのに、血涙の思いで給料三ヶ月分賭けてたのに!」

「お前等何やってんだ!?」


 先程までの歓声とは打って変わって、その場を満たすのは隊員達の砕けた雰囲気とどこか荒っぽい歓迎だった。

それは若干煩わしかったものの、契約のために精神を張り詰めていたレックスにとっては久々に肩の荷が降ろせたような気分だった。




『坊やは契約に成功した……あとは貴方次第よシリウス』

「……分かっている」



「ソフィールが顔を見せないのは……まさか、な」



だがその喧騒の中、ラッセルとシリウスの二名だけは……何処か浮かばない表情だったことにレックスは気付かなかった。








同時刻―――【鮮血ブラッド騎士団マリアン】本部にて


 レックスが金獅子レグルスとの契約に成功したことをエキドナから報告され、アーサーもまたクリフ同様にジガードに対する矛盾に気付いた。

それまでレックスの正体についてばかり思考を巡らせていたアーサーだったが、他ならぬ怨敵・ジガードに対する情報の獲得に歓喜した。


(結局……レックスの正体については未だ謎のまま。だが、今はそんなことは些細なことだ)


 ジガードが己の知る彼とは別人だと決定づける情報――そして今この状況を鑑みれば、アーサーが行うことは一つだけだ。

アーサーは三鬼将を含む部下達を一堂に集め、その旨を伝える。


「今、ジガードの元には最強の僕であるシリウスは居ない。

 エキドナからの報告によれば丁度今、聖騎士ロイヤルガードの一人クリフも奴等の本部を発ったという。

 この機を逃し、我らの悲願達成は叶わないだろう……故に、我らは今一度決起する!

 偽りの王を玉座から退けるため、祖国復興のため、今こそジガードの首を落とす!!!」


力強く右腕を振り上げ宣言するアーサーに、彼の部下達も己の右腕を掲げて喝采する。

その光景を目にしながら三鬼将の面々も各々の意思を口に出す。


「今度こそ……邪魔者を消す」

「残る戦力は聖騎士ロイヤルガード一人にセイバーが少数……その他の有象無象など話になりませんわ」

「断罪の十字が裁かれる日が来るとは、皮肉なものね」


断罪クロス十字ヴァニッシュ】の主力であるセイバー隊員達の内、満足に戦えるまで回復しているのはラッセル、レックス、フランツと他数名のみ。

しかしラッセルとレックス……そして最強の守り手であるシリウスは今、本部から遠く離れた地に居る。

頼みの綱の【聖騎士ロイヤルガード】も……本部で健在なのは【炎帝】セシリアの一名のみ。


対する【鮮血ブラッド騎士団マリアン】の布陣は【剣帝】アーサー、三鬼将ともに健在であり部下達も士気が充実している。

それに加えて……彼らにはもう一人、強力な戦力が残っている。



【悪意】の手によって死の淵から引き上げられた―――――かつての【狂犬】の成れの果てが



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