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主要人物紹介(断罪の十字)

小説のチェックをお願いしている知人から『人物像』が解りづらいとの指摘を受けたので、作者が普段イメージしている登場人物達の外見のデータなどを纏めてみました。


自分がイメージしていた外見と違う、という方が居られましたら……どうかご容赦ください。

名前:レックス

身長182cm、体格は標準よりやや筋肉質。

年齢は不詳(本人も興味がなくて数えてなかった。外見は10代後半から20代前半)。

髪の色は少し濁った感じの銀。髪型は前髪を上げ、全体的にも軽く逆立てている。目の色は蒼。

主な服装は革製の頑丈な上着と動きやすさを重視したズボン、ベルトに小さな鎖の装飾品。


所属……断罪の十字(階級:セイバー


主な使用武器……大剣、投げナイフ

主な使用防具……上着の内に着込むタイプ革製の軽鎧

        左腕を肘まで覆う金属製の篭手ガントレット(後に改良を加えて手の甲の部分に吸収ドレイン宝珠オーブが付いた)


魔術……①衝羽(鎌鼬のような衝撃波を飛ばす)

    ②飛脚(高速移動術、風の属性の性質も合わさり速度は最速レベル)

    ③蒼爪(風を纏った大剣による連続切り)

    ④他にも風の性質を利用した索敵、防御壁など汎用性は高い。


物語の主人公。

性格は熱血漢……という程規律を重んじていない(盗賊業で食事にありついていたため)が、その分親しい相手には親身になり、自分以上に仲間が大事な性分。

普段は飄々(ひょうひょう)とした態度で自由気ままを装っているが、自分の信念など譲れない物に関しては誰よりも頑固に食い下がる。

頭の回転は速く、視野も広い方だが感情的になりやすい性格が災いすることも多々有る。


元々は表の世界でシスターのレベッカや孤児の子供達と(多少の荒事は毎日のようにあったが)平和に暮らしていたが、住んでいた街が魔物の襲撃に遭って壊滅状態になる。

その事件の際肉体と共に精神に重傷を負い暴走、魔物だけでなく襲われていたレベッカまで自らの手にかけてしまう。


自身の罪に悲嘆し、絶望に暮れていたところをソフィールに救われ、彼女の力になりたいと思い断罪の十字に加入することを決め、異例の試験を経てセイバーの階級を得る。

本来ならばセイバーに値する実力を手に入れるのに数年は必要だが、シリウスやラッセルといった組織のエース格に徹底的にしごかれた成果もあり一ヶ月程で見習い期間を修了した。


正式にセイバーの称号を得た後にはカイルやニーナと共に多くの任務に赴き、その実力を存分に発揮していた。

その過程で頑なに周囲を拒絶していたフランツのわだかまりを解き、最初は険悪だったニーナとも心を通わせるようになる。

また任務の合間を縫ってソフィールの元を度々訪れており、彼女にとっての心の支えともなっていた。


しかし本部襲撃の際、自分達を凌駕する絶対者……『神』の力を有する者達との戦いで敗北。

目の前で戦友のカイルを殺されたことがレックスの心に大きな亀裂を穿つことになる。

その後レックスは何かに取り憑かれたかのように力への執着を見せ、『神』との契約に挑む儀式を黙々と熟すようになる。


戦闘員としては元々荒事に慣れていた上に敵に対して好戦的な性格のため、戦闘力は非常に高い。

レックス以外には殆ど扱えない程に重く分厚い、獣の牙を模した大剣による重い斬撃と速度と汎用性に優れる風の魔術を駆使して闘う。

特にレベッカを失う原因にもなった(直接殺したのはレックス自身だが)鮮血の騎士団に対しては味方からも恐れられるほどに攻撃的な一面を見せる。


極限状態になると人間では考えられない膂力りょりょくと瞬発力、再生能力を発揮する。

この時の戦闘力は飛躍的に向上しており格上の実力者であるシリウスやアーサーさえ退ける程だが、その姿はとても禍々しく、不吉にさえ感じられるものがある。


レベッカ達と暮らす以前の記憶が無い(本人は不都合がないから構わないと思っている)。






名前:ソフィール

身長162cm、体格は細め。年齢は17歳。

髪の色は淡い薄紫。髪型はセミロング。目の色は薄い緑色。

主な服装はドレス(まつりごとに用いられるような雰囲気の上品なもの)。


所属……断罪の十字(階級:巫女)


魔術……非情に魔力が高く数多くの属性の強力な魔術を扱える。

    組織の魔術師達が殆ど剣術や体術と組み合わせて術を使うので生粋の魔導士は少ない。


物語のヒロイン。

特殊な事情の環境で育ったため普段は物静かで、親しい相手や心を許した相手にだけ歳相応の明るい面を見せる。

本来は誰にでも明るく心優しい少女だったのだが……過去の一件によって心に暗い影を負っている(それを隠すように必要以上に明るく振舞うことも有る)。

また、ソフィール以外に『巫女』は務まらないが本人はその使命にかなりの重責を感じている。


監視の目をくぐり抜けて後宮から抜け出すほどに身のこなしは軽いが、体が特別強いというわけでなく、訓練も受けていないため実戦に向く向かない以前の問題。

数多くの魔術を扱える素養はあるが、強大な魔術には発動まで時間がかかるため自衛能力に欠点が有る。


だがその内に秘める魔力は強大で、魔力だけならば組織最強の戦士であるシリウスにも匹敵する。


胸の奥に不安を隠し明るさを取り繕っていたことをレックスに見抜かれ、『巫女ではなく一人の人間』として接して励ましてくれたレックスに一目惚れとも言えるほどに強い恋愛感情を抱き、積極的なアプローチを繰り返していた。

だがアーサー率いる鮮血の騎士団が行動を本格化させたことから自身の使命が近付いていることを悟り、そのことがまた彼女を苦しめる原因となっている。


実の姉を目の前で殺されたため、アーサーに尋常でない恐怖を抱いている。

その事実はレックスも知らないが、アーサーが原因で彼女が苦しんでいることは分かっているため、レックスが鮮血の騎士団を憎む要因の一つになっている。






名前:ジガード

身長182cm、体格は標準よりやや細め。

年齢は不詳(最低でも100歳以上であることは判明している)。

髪の色は白に近い銀色。髪型はやや短め、目の色は深い蒼。

主な服装は純白のローブとゆったりとした白いズボン。


所属……断罪の十字(階級:総帥)


魔術……不明(誰も闘うところを見たことがない)。


レックス達の所属する組織、断罪の十字の総帥。

普段は本部の中枢部に有る私室(部屋というよりは森の中に近い不思議な空間)の玉座に腰掛け、滅多にその場を離れない謎多き人物。

『聖戦』を闘い抜き、人類を勝利に導いた英雄として知られているが、彼の口からその多くを語られることは少ないため、聖戦の詳細を知る者は本人のみである。


魔術の強大さと、それによって伴う危険を危惧したため組織を創設。

魔術に関する資料と物資(魔道具オーパーツなど)の回収及び保管を主な使命として、表の世界の治安維持に務めている。

ジガードの元には当初同じく聖戦を共に闘い抜いた戦友達が居たが、長い長い時間の中で次々と犠牲となり今ではジガードが最後の一人になっている。


数多くの団員達を一挙に纏め上げ、従える器量と何よりも世界の平安を願う真摯な意向から絶大な支持を得ている。

しかしその行動には余りにも謎が多く、クリフ等の一部からは不審に思う声も出ている。


レックスと何らかの関係があるようだが……






名前:シリウス

身長185cm、体格は長身の割に細め。

年齢は神との契約以降歳を取っていないため不詳(外見は20代前半程に見える)。

髪の色は深い黒。髪型は男にしては珍しくロング。目の色はやや濁った赤。

主な服装は専用に造られた黒い軽鎧と黒い外蓑マント


所属……断罪の十字(階級:聖騎士ロイヤルガード


主な使用武器……騎士剣による二刀流

主な使用防具……専用の軽鎧(従来の鎧よりも遥かに強度に優れる)


魔術……①鎖刀(一種の魔力付加エンチャント、騎士剣を変質させ伸縮自在にして鞭のようにしなる刀身を形成する)

    ②腐蝕(刀身に闇のような魔力を纏わせて斬り付けた物体を腐蝕させることが出来る)

    ③影縫い(四大神の一角である死天使タナトスの能力の一つ。影を自在に操り攻撃する)


レックス達の所属する組織の総帥ジガードに絶対の忠誠を誓う剣士。

断罪の十字に所属する魔術師達の中で頂点に君臨する聖騎士ロイヤルガードの一人にして組織最強の戦士。

性格は冷静で寡黙だが内に秘める感情は強く、ジガードに対しての忠誠心は他の追随を許さない程。

また戦闘ではレックス以上に好戦的な面も見せることもある(情報収集のために部下をオトリに使うなどの残酷な行為も必要と判断すれば顔色を変えずに行う)。


ジガード以外ではソフィールとラッセルの二人しかシリウスと個人的に繋がりを持つ仲は居なかったが、レックスとは幾度か(口調は厳格だが)会話を交えているだけでなく、時折気になるような様子も見える。

何か重なる処があるのだろうか……


契約した神は死天使タナトス。この世の最大原則である『二対四極』の内の『死』を司る神。

容姿は全身を巨大な十字架に磔にされ、翼をもがれた女神。その表情は仮面によって覆われていて誰にも伺うことは出来ない。

神をも殺すことの出来る終焉の闇『奈落タルタロス』や処刑された神々の力を使用可能な『黒歴史ブラックヒストリア』等、強大な力を行使する。

時折神とは思えない言動でシリウスをからかうのは……


戦闘員としては文句なしに最強レベル(暴走したレックスに一度遅れを取ったことがあるが、本来ならば瞬殺出来る程の差がある)。

実力、経験、実績、センス、判断力の全てが抜きん出ている。個人戦のみならず部隊の指揮も完璧に熟す。

本人の戦闘力が既に常軌を逸しているに加えて、最強の神の一つに数えられる死天使タナトスとの契約によって得た力が上乗せされ、他の追随を許さない戦闘力を有している。






名前:ラッセル

身長190cm、体格は筋肉質。年齢は25歳。

髪の色は紫。髪型は前髪上げ。目の色は薄いオレンジ。

主な服装は革のジャケットとズボン。


所属……断罪の十字(階級:セイバー


主な使用武器……斧槍ハルバート

主な使用防具……全身を隈無く保護する革製の鎧


魔術……①重力操作(物体に掛かる重力を操作することが出来る。攻撃にも防御にも幅広く使える強力な魔術)

    ②絶対重圧グランドプレッシャー(効果範囲に一瞬で通常の数十倍の重力を掛け、対象を圧殺、破壊する)

    ③凶槍ガングニル(自身に掛かる重力を一時的に水平方向に変えて加速して貫く一点集中突貫技)

    ④絶対圧砕グランドヴァニッシャー(限界まで重圧を高めて生み出される超高圧の黒い球。周囲のあらゆるものを吸引し、粉々に打ち砕く最大術だが……)


組織の戦闘員の要となるセイバー隊員のエース。

シリウスやソフィールと交友のある数少ない人物の一人でもある。

性格は温厚にして良識人。部下からの信頼も厚く、所謂『兄貴肌』。唯一の欠点は酒に目がないこと。

レックスが組織に素早く馴染めるようになったのは彼の働きが非常に大きい。


戦闘員としての実力はかなりのもので聖騎士ロイヤルガードに最も近い男と評されるほど。

その強大な力と、対峙した敵が大地に呪われるかのごとく埋没して死んでいく姿から『土縛じばく』のあざなで恐れられている。


しかし、数年前はラッセル自身が聖騎士ロイヤルガードの一員でありシリウスの好敵手と認められていたことを考えると……全盛期に比べて弱体化している。

当時何があったのかを知る者は極一部であり、大勢は彼に何があったのかを知らない。

また、ソフィールが規則を破って後宮から抜け出すようになったのはラッセルが聖騎士ロイヤルガードから降格した時期と重なるため何か関連があると思われる。


アーサーに対して誰よりも強い憎しみを抱いている。





名前:ニーナ

身長166cm、体格は標準、年齢は18歳。

髪の色は水色。髪型はショートカット。目の色は赤。

主な服装は半袖のジャケットとショートパンツ。


所属……断罪の十字(階級:戦斧アクス


主な使用武器……投げナイフ(刃先に神経毒を塗ってある)

主な使用防具……上着の内に着込む胸当てと手甲入りのグローブ


魔術……①凰炎フレイバード(大型鳥類を模した強力な炎を自在に操る上級術。炎の魔術の使い手としては組織でも有数)


可憐な外見とは裏腹に数多くの任務を熟す実力を持った戦闘員の一人。

頭脳明晰で組織の規律に忠実な模範的隊員であるが、それ以上にソフィールに忠誠を誓っている。

性格は勝気にして男勝り、レックスには最初『男女おとこおんな』と言われたが、ガサツな訳ではない(手先は器用)。


非力を補って余りある筋肉のバネと柔軟な身のこなしで接近戦も可能だが、真髄は自身の最大術である凰炎フレイバード

階級に似合わない強い魔力から生み出される炎の不死鳥は生半可な相手には一瞬の抵抗も許さずにその命を焼き尽くす。


『ソフィール親衛隊』(正式には後宮警護近衛隊)の隊長を務める程ソフィールに信頼を置かれている稀有な存在。

その忠誠心は急に現れてソフィールの近辺を彷徨うろついていた(と認識された)レックスを危険と見なして襲撃をかける程強い。

魔術が満足に使えないにも関わらず強大な魔術に対して一歩も引かなかったレックスの姿に、彼が本当にソフィールを大切に思っているのだと認め、以来親しい間柄となる。


遠慮のない口調によって異性から誤解されがちだったニーナにとって、同じ目線で真っ向から対立してきたレックスは初めて見るタイプの異性であったため、徐々に恋心を抱くようになる。

想いは募っていき、やがて自然とレックスを視線で追うようになるが……レックスとソフィールの間に確かな絆を感じ、忠誠心と恋心と嫉妬の狭間で苦しむことになる。


そこに目を付けたエキドナの甘言に耳を傾けてしまい……






名前:フランツ

身長168cm、体格は細め。年齢は18歳。

髪の色は金色。髪型はやや長め。目は薄い青。

主な服装は黒の生地に金の装飾が為されたガウンなど、貴族が好むような上品なものを好む。


所属……断罪の十字(階級:セイバー


主な使用武器……細剣レイピア

主な使用防具……革製の胸当てやグローブ等(強度よりも重量を軽くすることを優先している)


魔術……①雷帝らいてい(自身の二つ名にもなっている強力な肉体強化術。落雷以外にも相手の雷撃を吸収することも可能)

    ②雷蹄らいてい細剣レイピアきっさきと両足に雷の力を収束させて放つ、最速の一点貫通技)


組織でレックスが最初に闘うことになった相手。レックスと関わっていくことで大きく成長を遂げた隊員の一人。

当初は傲慢にして不遜、実力は確かにあったため周囲は黙っていたが内心は快く思われていなかった。

だがレックスに敗北したことで一度全てを失い、プライドを徹底的に傷つけられながらもどん底から這い上がる強さを見せた(最初は最帝さいていなど陰口を叩かれていたが、一度恥辱を味わったことで人間的に大きく成長し、今では上っ面ではなく信頼関係で周囲と結ばれている)。


二つ名にもなっている肉体強化術『雷帝』は身体能力の向上の他に雷撃を自在に扱うことも出来る能力も伴う強力な術。

しかしこの術は落雷の膨大なエネルギーを完全に支配下に納めることが非常に難しく、当初は使用中は意識が無くなるという諸刃の剣だった。

だがレオンとの死闘で雷を支配することを会得し、それ以降は意識を失うことなく自在に戦場を駆ることが可能となった。

元々は自身の才覚に精神が追い付いていなかったが過去の因縁に蹴りをつけた後はメキメキと実力を向上させ、セイバーへと昇格するに至った。


本部が鮮血の騎士団に襲われた際にはレックスと共にアーサーに挑み、激戦を繰り広げた。

即興とは思えない程に息のあった連携攻撃でアーサーに手傷を負わせることに成功したが、アーサーの神としての力の前に倒れ伏す。

その時、自分に一度も勝てなかった筈のカイルが真っ向からアーサーに挑み、自分達を庇って戦死したことで大きな衝撃を受けた。


アーサーとの戦闘の後、レックスは強大な力である神との契約を望んだのに対し、フランツは『人のままで神に挑んだ戦友に追い付くため』と聖騎士ロイヤルガードのクリフに弟子入りを頼み、着実に力を伸ばしている。


強大な力への恐怖はあれども人間としての可能性を信じて揺らぐことなく進む姿は……知らぬ間に多くの隊員達に希望を与えている。






名前:エレン

身長145cm、体格は小柄。年齢は16歳。

髪の色は黒。髪型はショート(邪魔になる分は編んである)。目の色は黒。

主な服装は全身を覆う騎士風の甲冑(エレン専用の超小型サイズ)


所属……断罪の十字(階級:戦斧アクス


主な使用武器……騎士剣(一般的な長さのため、対比で長く見える)

主な使用防具……騎士風の甲冑(材質も強度も重量も一般のそれと同じ、ただしサイズだけはコンパクト)


魔術……肉体強化(魔力付加エンチャントの一種で筋力や脚力などを増幅させる)


ニーナと良く行動を共にしていた戦斧アクス隊員の一人。小柄な外見と落ち着きのない口調から誤解されやすいが年齢は16歳。

性格は明るく楽観的で、口より先に手が出るタイプ。誰に対しても自分の気持ちを隠さず接するため動物や霊獣に非常に好かれやすい。


悪巫山戯のような格好に見えるが、剣士としての力量は確かなもの。

寧ろ小柄な体格から繰り出される剣は相手からしてみれば下からの猛烈な攻めとなり非常に厄介。

反面魔術師としては非常に残念で、ニーナやアイリスの懸命なフォローによって漸く肉体強化の術を使用可能になった程(魔術が使えない者は短剣ダガーから昇級出来ない)。


任務で救出した霊獣・聖狼ケルビムにロウエンという名前を付けて可愛がっている。

また聖狼ケルビムは標準的な体格の人間ならば二人乗せて走ることもできる大型の体躯を持ち、植物を操る魔術も操れるため、エレンの戦闘力を補う最高の相方にもなっている。


元々はニーナやアイリスを始めとした仲の良い隊員達と一緒に仲良く過ごせれば満足、といった考え方の持ち主だった。

しかし本部襲撃の際、亡骸となった友の前で己の無力さを悔やみ、以後フランツ同様にクリフに師事を仰ぎ実力を身に付けている。






名前:カイル

身長170cm、体格は筋肉質。年齢は18歳。

髪の色は灰色。髪型は短め。目は焦げ茶色。

主な服装は半袖の上着と質素なズボン。


所属……断罪の十字(階級:戦斧アクス/殉職によってセイバーに昇格)


主な使用武器……手斧の二刀流を好む他、自身の魔術によって精製した斧槍ハルバートや戦斧を使うこともある。

主な使用防具……肘までを覆う手甲入りグローブと頑丈な装甲靴で両手両足を守っているだけ。


魔術……①硬質結晶化(地中に存在する鉱石類や周囲の金属製品を分解し、新たな形に再構築出来る魔術)

    ②鋼鎖縛スチールバインド(鎖を精製して対象を捕縛する。ある程度離れた相手も捕縛可能)

    ③百椀巨人ヘカトンケイル(全身を鉱石と地下水を吸った粘土で練り上げた装甲で覆うカイルの最大術。攻防の全てに優れるが持続時間は短い)


ラッセルの部下の一人にして、レックスが組織内で最も親しい仲だった青年。フランツとは好敵手だが、傍から見れば仲の良い友人とも取れる。

温厚で生真面目な性格が災いしたのか面倒ごとによく巻き込まれ、同僚から良くからかわれていた。

同じ時期に組織に加入したフランツに強い対抗意識を持ち、何度模擬戦で負け続けようと挑み続ける芯の強さがある。


振り回しに優れた手斧の二刀流と、殆どの状況下で武器を精製できる魔術の性質も相まって中距離及び接近戦で真価を発揮する。

フランツとの戦績はカイルの全敗だが、それは互いの魔術の属性による相性が最悪なためであり、実力差はそれほど大きくない。


表向きには出さなかったがレックスやフランツ等の非凡な才覚を持つ人間に比べて自身の能力に劣等感を抱いていた。

それでも努力に努力を重ねて徐々に力を伸ばしていき、最終的にはフランツに『完敗』と言わしめるほどの実力を手に入れた。

多くの魔導士が才覚や魔力の絶対量という先天的な強みを持つのに対して、カイルは己が意思を武器に力を付けた成功例と言えるだろう。


同じ戦斧アクス隊員であるアイリスと恋仲だが、お互い照れ臭かったため周囲には内密にしていた(見てればバレバレだったが)。

その愛情は何物にも勝るほどに強かったが『彼女が愛してくれた自分は仲間を見捨てて逃げたりしない筈だ』と決起し、格上の実力を持つアーサーに挑み……


レックスと共に行動することが多く、レックスにとっては最も身近で信頼の置ける友人だった。

それだけに、カイルがアーサーとの戦闘で戦死したことは彼の心に大きな傷痕を遺すことになってしまった。






クリフ・ガーファード

身長210cm、体格は筋肉質。年齢は不詳(外見は40代前半)。

髪の色は橙色。髪型はオールバック。目は焦げ茶色。

主な服装は革製の軽鎧と白い外蓑マント


所属……断罪の十字(階級:聖騎士ロイヤルガード


主な使用武器……無し(素手で充分な破壊力があるため)

主な使用防具……革製の軽鎧(防御面は自身の神の能力に任せているためほぼ飾り)


魔術……①エネルギー吸収(貪食龍ウロボロスを象徴する能力。魔力だけでなく圧力や熱量も吸収する最強クラスの防御能力)

    ②エネルギー変換(吸収によって得られたエネルギーを肉体の強化に応用し、攻撃力を増強する)


シリウス同様に聖騎士ロイヤルガードの称号を持つ、歴戦の猛者。

極限まで鍛えられた肉体から放たれる格闘術と、契約した神『貪食龍ウロボロス』の能力も相まって絶大な戦闘力を誇る。

長い戦闘経験によって裏打ちされた実力と、長い時を生きて得た洞察力や思考力から指揮能力にも優れる組織の要。

聖騎士ロイヤルガードは通常の任務に加えて『総帥』『巫女』『魔具・霊獣』の警護責任を請負っており、クリフは組織が保護した霊獣や回収した魔具の管理を行なっている。


契約した神は貪食龍ウロボロス。容姿は自らの尾を銜えた長大な龍で『エネルギーの循環』を司る神。

その名の示すように非常に大食らいで、クリフへの攻撃は全てのエネルギーを奪われて無力と化す。

唯一の弱点は自然界に存在しない……即ち魔物の体内で生成された毒で、それだけは吸収できない。


表向きはジガードの忠実な部下として振舞っているが、その裏で総帥が本当に『ジガード』なのかを疑っている。

しかしそれを口に出したところで余計な混乱を招くだけでなく、真実から遠ざかると分かっているため、秘密裏にジガードに関する調査を行っている。

現段階では鮮血の騎士団の討伐を最優先とし、もしジガードが何かを企んでいるならば刺し違えてでも息の根を止めようと決意している。






セシリア

身長174cm、体格は標準。年齢は22歳。

髪の色は水色。髪型はロング。目の色は赤。

主な服装は純白の軽鎧と紅い外蓑マント


所属……断罪の十字(階級:聖騎士ロイヤルガード


主な使用武器……無し(強力な炎の魔術を自在に操るため)

主な使用防具……銀製の軽鎧


魔術……強大な炎を自在に操る。特に契約神である炎魔神イグニスファクタスの炎は全てを一瞬で消滅させるほどの火力がある。


断罪の十字が誇る最強の称号・聖騎士ロイヤルガードを冠する女魔導士。ニーナの実の姉でもある。

『炎帝』のあざなを持ち、炎を操る魔導士達の頂点に君臨している。

セシリア達の家系は代々ジガードに仕えてきた魔導士の名家で、彼女は歴代の魔導士の中でも稀代の才覚を持つ天才。


聖騎士ロイヤルガードの威厳を保つため、周囲には威圧的な態度で接するが本来は心優しい女性で、特に妹であるニーナに対する愛情は非常に強い。


契約した神は炎魔神イグニスファクタス。容姿は溶岩で覆われた巨体と炎のように揺らぐ頭部と鋭い眼光を持つ巨人。

五行の一角である『炎』を司る神で、圧倒的な火力で全てを焼き滅ぼす強大な神。


本部襲撃の折に血鬼と対峙し、その様子が余りにもジガードからの情報と食い違っていたために疑念を持つようになる。

クリフがジガードに対して疑念を抱いていることを知る数少ない存在でもある






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