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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
魔界観光編
81/262

第80階 正体不明の来訪者

不死の王である

サタンクロースさんから

バレンタイン?チョコを貰い

ご満悦な私達の元に

美絵画のマリアンヌさんと

モナ・リザさんが魔力を切らす程に

怯えながら部屋に慌ただしく入って来た


「...ミコン様!無礼ですが

即急に....!」


「うむ、伝えてくれ」

とネクさんは一言優しく囁いた


「テダシハノマアの町で私達は

ある2人組を迎え撃ちましたが

全滅...皆辛うじて息がありますが

2人は私達を反逆者とし

王を殺すと明言しました

出て来る様にと言伝を

私とモナ・リザに」

美しさが半減するかの様に

悔しさを滲ませている


「何故!!?戦った?」

ネクさんは"怒"のページを開く


「...申し訳御座いません!!!

何かを探している様で

知らないと答えると

町をひっくり返すと

告げられました

それで玉藻前が怒って...

それを皆で放って置けず」


「...玉藻、いや仕方ない

後は私とグリモワール様に任せろ」

玉藻さん、町の為に立ち向かうなんて


「ネク?私達でしょ?」

私は薄っすら微笑んだ


「水クセェよお前!!!」

ゼムさんが笑う


「参加させて貰おうか?」

マサムネさんも持っている

剣の様な武具に手をかける


「なんか面白そうだな!!」

テュポさんも鼻を鳴らしている


「...あとで色々要求するなよ

特にお前等!」

"ありがとう"のページが

小さく開かれていた


「おうおう!たっぷり

ふんだくってやるぜ!!

ガハハハハハハ!!!」

ゼムさんの頼もしげな笑い声が響く


「はぁ〜...」

ネクさんは溜息1つ落として


「ふふふふふふ

全く無用心ね」


怪しい声が響く

私達は外に出たが

ネクさんの作戦でばっちゃと

サタンクロースさんが

部屋に残った

他にはアビシニアンさんと

シンガちゃんに命君


「おいおい!!!てメェ等

何だよ!!」

ゼムさんが威嚇する様に吠える


「申し遅れましたわ

私は"ドゥオ・フトゥールム"」

黒いローブに身を包み

顔を隠しているけれど

ローブ越しに分かる

グラマラスで妖艶な雰囲気

声質から女性、それにこの

特徴的な威圧感間違いない

...私は知っている

これが本物!


「流石ドゥオね!

私は"トレース・フトゥールム"

街で魔物に襲われたけど

まさか人語を理解するなんて

みくびっていたわ」

黒髪ボブで線が細い

和服を着ている

胸は...貧弱だ

人の事は全くいえないけれど


「それで?王を殺すって?」

私は殺意に満ちていた

ばっちゃに刃を向けようなんて


「あらん、引きつっているわね?

怒ると美に悪いわよ?子猫ちゃん?」

喧嘩売られたととってもいいかしら?

私は自問自答する


「...もう一度問うよ、

ルシフェルを差し出して?」

ルシフェルと口にした

トレースと名乗った少女


「なんだ、それは?」

ネクさんがゼムさんの前に

ぐいっと歩み出る

ややこしくなるのが分かっているからだ


「人違いだ」

ネクさんは感情を

押し込める様に声を漏らした


「ふふふふふふ、人違いですって

この本喋るし可愛いわねトレース?」


心ここにあらず

どうでもいいみたいだった


「可愛い...?...」


ネクさん!気を付けてね!

多分その人誰にでも言うから!


ネクさんが可愛いという会話を

ガン無視してトレースは続けた

「堕天...最初の最終未来で建造されて

この地に堕ちた物よ、ウーヌスが

直ぐ分かるって言っていたけれど...

うーん、此処じゃ無いのかなぁ」

最初の最終未来というかあれしか無い

ばっちゃと見に行った

現状"サタン"の名のあの機械


「やはりこの魔界毎ひっくり返す

しか無いわねぇ...ビンビンするのよ

此処だって私の直感がねぇ」

被っていたローブを

剥ぎ取り恍惚な表情と

妖艶な姿でフォアローゼズを

唖然とさせていた

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