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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
神界攻略編
7/260

第6階 竜王と謳われた男

この世界で最も尊く清い場所に

アカナ・エカルラートの

凍り付いた時は安置されてある

ハツミリムが座する場所の事である

ミリカンテアと神界の狭間の世界


私はアカナの一件を終えて

和泉の国に戻っていた

和泉の国にはアカナの下に

優秀な重鎮が2人いた


アルジェント・ゼィルヴェルと

シアン・アジュールだ

2人に私は全権を託した

アカナ・エカルラートの言葉として


私は和泉の国の事は任せようと思う

無論和泉の国に手を出す者に容赦はしない


私は成長して元気一杯な

1番上の姉で容姿と

背丈がとっても幼いマスカリア

双子でとーっても強いマテハとマユナ

1番甘えん坊さんなイムを連れ添って

ミリカンテアのとある場所に

向かっていた


「知っている?人間の幼子のランクは

神様が決めた中でスライムより低位の

最下位なんだって」

私は割と道中暇だった


「それって1番弱いって事?...

いやそうかもしれない」

マユナはあまり受け入れられない御様子


「当たりだね

だから成長するんだけどね」

私は得意げだった


「ふむふむー成る程ですねー

でも私達姉妹はそのルールから

離れているようですけどね」

1番お姉さんのマスカリアは

いつもニコニコしている


「着きましたよ?ハツミ達!」

和装を着ていていつも

よく似合っているのはマテハ


「ありがとうマテハ」


眼前にそびえる

少し年季の入った城

改装しないと崩れ落ちそう

所々つたが絡みついている


「ここが竜王の1人

ドゲートさんの城だね?」

その強さ伝説のドラゴンの如しと

謳われる三人の竜王の1人だ


「うわ〜ボロい」

ハッと口を抑えている

イムは取り分け白くて細い


「たのもー!!!」

私は呆気に取られた4人を

尻目に元気よく門を開けた


「誰だ?お前ら!!....あ!」

出てきたのは屈強そうな

細身で上半身裸の男だった


「ちょっとまてーーーーー!!!!」

彼は城の中にダッシュしていった


「おいお前らーーーーー

マテハさんが来たぞ〜!!!!」

大声で場内で叫んでいた


「一体何をしたの?」


「特に何もしていないつもり」

マテハは細々と答えた


「看板をかけて勝負か...?

今はお断りしているんだけど」

先程の男より明らからに小柄で

色白のとんでもない力を秘めた

男が出てきた


間違いない


「貴方がドゲートさんでしょうか?」


その男はコクっと頷いた


「お久しぶりです」

マテハが軽く会釈をした


「マテハ一行か

先刻は実にアルテン共々

お世話になった

そしてこの物凄い強そうな

女子(おなご)は誰かな?」


私はドゲートさんと思われる男と目があった

そして私はなんだかドゲートさんの

柔和な笑顔に癒されていた


「私は亡きアカナ・エカルラートの

妹のアオナ・エカルラートです」


「初めまして、ドゲートだ

私には分かる、会えて光栄だ

小さな勇者様」

ドゲートさんはかしずいた、私に


「えぇ、お見通しなのかしら?」


「私は力量を測る事に関しては

一流だよ、私の生命線だからね

でも私にもどうしようもない闘志がある

元気よく、たのもーと入って

来てくれた所だ..試合をしよう!」


私は頷いた

「もし私に勝たせて頂いたら

私に協力して頂けませんか?」


ドゲートさんはニコッと笑った

「私が勝ったら私に協力するという事も

添えてくれるならその要件を飲もう」


私達は城の裏へ移動した


私は念の為に空間魔法を展開した

私がどれ程の本気を出すか未知数だったから


ただし私が連れてきた

4人には気付かれる

恐れがあったために

かなり高度な次元に設定はしたけれど


私は構えた


ドゲートさんの陣営の応援は凄まじい

このドゲートという男の人徳


ドゲートさんも構えた

流石に様になっている


私とは違う


何でも有りの参った一本勝負


「準備はいいかな?」

ドゲートさんの柔らかく優しい声が響く


「えぇ何処からでも」


私がそう答えると

ドゲートさんの目付きが変わった

そしてドゲートさんは私に向かって

ダッシュしてきた


その直後ドゲートさんはバランスを崩して

左斜め前に足をドンっとついた


私の殴打が右背中より入ったのだった


「光が最早止まっている...」

マテハの呟きが静まり返った

この場に小さく響く


ドゲートさんの陣営の唾を飲み込む音が

やけに響く


光より速い攻撃を与えたけれど

ドゲートさんはそれにきっちり合わせてきた


「面白いわね、部分的に無敵なんて

とても素敵なカラクリね」


「今の殴打の場所は死角なんでね」

ドゲートさんは底の見えない

強さに感嘆していた

今まで出会った誰よりも強いと


それから私とドゲートさんは

数十にも及ぶ打ち合いをこなした


流石にドゲートさんは武の極み

竜王と謳われるだけの達人である

部分無敵を私の攻撃に寸分違わず

打ち出してきた


だからこそ、私は力を開放した


「次で貴方は倒れる

その時どうするか決めて欲しい」


私の言葉に


彼は


ドゲートさんは


「もう既に答えは決めてあるよ」


私は思った

試合に勝って勝負に負けたと



試合後


私はマテハとマユナから

質問責めを受けていた


無敵破りに関してだ


「えぇとだから

無敵はその世界の壁の先に相当するから

それ以上の力を加えればいい」

私は2人に細々と説明していた


「ドゲートさんは最強の盾!

最強の守護神として

無敵発動後は誰も手出しが出来ない!」

マユナの可愛い顔がとても近い


ニコニコしているマスカリアが見える

「みんな〜出来たよー

食べようぜぇ!」

マスカリアの決めポーズが

可愛過ぎて何ともいえない


ドゲートさんが新しい仲間の

私に祝賀会をしてくれるとの事だ

ドゲートさんに前座をして頂き

場を作ってもらった


「それではこの場をお借りして...

私は亡き和泉国の女王

アカナ・エカルラートの意思を

受け継いだアオナ・エカルラートです

此度ドゲートさんには

協力者となって頂きました

私は更に協力者を募っていくつもりです」


強かったー

最強ー

ドゲート様の次にーという

声が飛び交った


挨拶も済んで私は食事と飲み物を

楽しんでいた


私の空のコップに葡萄ジュースを

注ぐドゲートさん


「協力者なら他の竜王にも

会いに行くといい

明朝持って行ける様に

手紙を二通したためて置く」


「ありがとうございます!」


「それからマテハに聞いたが

全天にも会いに行く様だが

よろしく伝えておいてくれ

少しは丁重に扱って貰えるだろう」

最強の一族、星一族の主

超位種族にして頂点捕食者

父に挑んでオリハルコンの剣での

剣技を受けて倒れた唯一の男

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