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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
大魔法神聖王国エテメンアンキ編
162/263

第161階 味方と会う

「ラズベリー様ですか?


静かで人が全く周囲にいない為、少し遠くてもよく聞こえた。

そして私は事前に電子的なお誘いの手紙を送っていた。


「大丈夫ですよ、ラズベリー=サンです

キキョウ=ムーン様


彼女は黒髪黒眼。スタイルは...良いわね!

あと人気は無いけど人がいない訳ではない御様子で。


「会いたかったです!後ろにいるキキョウさんのお兄さん♪


時空の隙間から現れるクンシラン。



「やれやれ、見抜かれているとは


クンシランとその他大勢二十数人程がぞろぞろと出て来る。


「お、お兄様!


「悪いね、可愛い妹に悪い虫が付かないか気になってね


「とっても素敵な相手でしょう!


そう言って私は刀を構えた。


「キキョウはボクの背後に!皆んなは適当に相手して...!!!


ーー魔力混乱付与・大地

私は地面に魔力混乱を付与し、結果魔力と足の筋力を結び付けられている神経伝達が乱れて千鳥足になった彼等。クンシランを含めて私以外が尻餅をついて驚いた表情をしていた。


その間に私はキキョウの手を引いて逃げ出していた。早く本題に入りたいからだった。


「ラズベリー様...やっとゆっくりお話し出来ますね!


息を整えながらキキョウが笑う


「えぇ、そうね。けれどラズでいいわ!


「ラズ...様!ですね!


様って呼ぶの躊躇しているみたい。


「まぁラズって気軽に呼んで欲しいけど


私なりの気遣いって訳。

そしてキキョウは私が創った人でもある。

だから集然を使える。


「そういえばラズ...私は周囲とは違った魔法が使える様ですが、何か知っていますか。

急な事でびっくりされるかとは思いますが...


今回は私の容姿の要素が明らかに混じっていなかった。前回同じ事をした時は4人とも私に似ていた。これで集然の使用に容姿の構成は無いと判断出来る。


「ラズはとても賢そうなので分かるかもって思っちゃいました!


無邪気に笑い、そんな風に言葉にされたら

ちょっと気恥ずかしいわ


「ちょっと見せて


背筋を伸ばしキキョウは構えた

そして無言で火が灯る


「詠唱するのが一番効率が良いと母上から教わりましたけど、けれど無詠唱でほぼ思った通りに何でも出来てしまうので周囲との違いを感じています


その通りだわ。


「不能魔法に匹敵する才能だとべた褒めされて兄にも溺愛されています!


それは良し。


「けれど母上から他言無用だと言われています


まぁ、そうなるわ。


「そんな事だろうと思って


私は金の太陽のピンバッジを取り出した。


「それは!!!


彼女が驚くのも無理ないか、サン族に伝わる同族の証。

サン族の王スコヴィルが言うには

・最も親しい友

・最も愛する家族

・最も愛する仲間

この3つの条件に当てはまればサン族の強力な庇護下におけるという代物。

軍事、教育、政治。ありとあらゆる国家の恩恵を受けられる影響力の強いもの。


「あげとくわ!


「こ、困りますから!


慌て蓋めいていただいてもやる事は一つ

私はキキョウの両手に押し込んだ。


「ふえっ!?


「とにかく私は貴方の姉みたいなものだから!いつでも頼って良いわよ!


返されても受け取る気などさらさら無い。


「あ、ありがとうございます!!!


とてもキラキラした瞳に明るい表情。

あー眩しい!


ーー完全守護・A

私は証に高度な人体魔法セキュリティを施す、これが目的。魔法障壁、物理耐性、緊急回避を組み合わせて魔法防犯とした。ムーン族は王族の影。だから何が起こるか分からないし!

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