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魔皇の魔法とハツミリア  作者: 道草 遊者
魔界観光編 −魔界の天皇の居城–
122/263

第121階 マテハと桜葉

魔皇の居城"星闇宮"で

穢れなき白巫女の安倍(あべの) 桜葉(さくらは)と出会った私達

私達はそれぞれ魔皇の居城を

彼女に案内されていた


「ただの陰陽道における

舞の一環でしかなかった

泰山府君の祭が

転生法に成り得たのは

そこに負のエネルギーが集まったから、

死のエネルギーとも

生への渇望ともいえるからよね?」


「えぇそうよ、善悪問わずに

人や動植物は死ぬ、それは単に

元々変質する形作られた

物質であるから、

それが人の世界の概念。

生と死がある生物によって

作られた価値観とか

物差しとでもいうわ、

そして魂なんてのはそれに

人がそういう色だって決めた事

人は常に生に向かって生きている

死へ向かう魂があるのは

人類という大きな概念にとって

必要では無いと少ない情報によって

齎される事、死と友達になる前に

大きな世界を知る必要がある

かつてミラースが現実で

死を認識し始めた為に

この世界に訪れた様に」

私はサクラハと多くの言葉を交わし

自身が持っている記憶と

答え合わせを始めた



..........



(ロウ)王アルテン、いや

(ロウ)一族は龍魔法を使えるのね」


「はい、マテハ様

龍魔法は単一属性である

エンシェントルーラエルフの

虹魔法の属性を増やしたものに

なります、単純にいえば」


案内されたビエの部屋で

ハツミに良く似たサクラハさんと私、

マテハは会話をしていた、

まるで美術館で立体ホログラム映像と

会話しているかの様だった


「それでは全ての属性の弱点を突く、

全てに対して効果的に作用しないかを

元に考えられたって事ね?」


「はい、その中でミラースは

単純な火、雷、氷などの

11攻撃属性では単純に効果的に

作用しない相手が存在する事を

認識致します」


「それで、更に研究を進めた?」


「はい、それはそれは

大発見でございます、

超自然的作用の極地を目指し創られた

龍魔法が効果的に作用しない相手に

通用する様な魔法を編みだそうと

研究を重ねました」


「もう、この時点で

魔法学の歴史の範疇を超えている」


「えぇ、神は全能ですから

分かるという事は創造を

生み出しません

神々は必要な時に必要なだけ

使うという効率的なやり方が

全能である為に

分かってしまうのですから

わざわざ、別種の属性を繋げる

必要はないでしょう?

更にいえばミラースが

師より受け継いだ

大魔王の書の外伝には

右手と左手に別種の魔法を

掛け合わせて放つ魔法の事が

記載がされてありましたが

元七大神王である

龍王アルテンさんなら

その常識外れの負荷に耐えられる

という事を考えなさったのです

それで、大切な事が生まれました

強と弱、龍王と自身...

2つの概念を繋ぎ合わせる事で

最強に発展するのではないかと

一般的な魔道士と同等レベルの

身体性能しかないミラースは、

勇者史と魔王史の闇に葬られた

神族の勇者ポロンを殺し

前七大魔王をも殺害した」


「剣皇トォーリ・オラージュ!」


「そうです、マテハさん

転生者の

剣皇トォーリ・オラージュです

彼は教育者を志し

夢半ばでトラックに

轢かれそうになった

少女を庇い死んだ

元男子大学生です。

そして巨鬼達が敬う神であり

狐史上唯一、霊獣の最上位種族

龍神に近付いた稀有な存在である

九尾の巨鬼ユウヅキが気まぐれに

手を差し伸べ、

彼は転生システムに加えられます。

先代剣皇に師事を受け

剣皇の道を歩みました。

そして彼に師事を受け

魔皇の魔法の才は開花致します

ただそれでも、最強には程遠い

彼は、それを補う者達を創ります

それが生まれながらにして

時すら操る最強の種族"星一族"

かの有名な星王"全天"です」


「星王を創った..かの魔皇が...」

私は驚きを隠せる筈も無かった


「星一族については後程別室で、

それでは龍一族に話を戻しましょう

今は人型になっていますが

本来はあの白銀の東洋龍が

かの龍王の正体です

それに元々ククハと呼ばれた

龍神ですからね

ミラースの元に下りましたが

以前は灰色だったそうですが

全天さんとの死闘で

死の淵を彷徨ったククハを

ミラースは生かすつもりは

無かったそうですが

全天の切磋琢磨出来る相手が

欲しいという要望を妙案だと

受け入れアルテンとして

蘇らせたそうです

かの御二方には信頼関係がありました

ミラースは全天を信じきっていました

蘇ったアルテンは竜族を殺した神々を

殺す機会を伺っていた、共に行こうと

これをミラースは受け入れます

そして龍王からステルラという

物凄いエネルギーを秘めた

物質があると進言されて

死者達の世界に向かいます

そこで土のステルラと冥のステルラを

手に入れますがルヴァイの強襲に合い

他のステルラを諦めます

なんとか痛み分けで魔界へ戻る中

死の淵を彷徨っているドゲートさんを

発見します

そして龍王はドゲートを

抱きかかえます

竜族唯一の生き残りである

その状態はミラースでも

手の施しようがありませんでした」


「まさか、ステルラを?」


「そうです、土のステルラが

輝き始め、力の消失と引き換えに

生かす事も出来ると囁きます

ルヴァイ戦で絆が深まった彼等は

ドゲートの死を回避します

ドゲートを仲間になる様に

口説いてくれよと

ミラースと全天は

アルテンに冗談を言いながら」


私は理由も分からずに笑みを溢した


.........


「ルヴァイは魔皇にとっても

かなりの強敵だった訳ね?」


「えぇ、あなたは

軽く追い返した様ですが

魔皇軍を1人で止めてしまうぐらいの

力量があり、何度も苦戦を強いられます、

エルエルの五大里が滅んだのも

それが1つの要因でもあります

ただ、神界に攻め入る直前は

星王1人で相手出来る様に

なるまでなっています

そしてあなたの現在の父である

キレ・ルイデが妻を

神々の脅威に晒さない様に

ミラース討伐に向かいます」


「父は!?父はエルエルを

救えなかったの?」


「キレ・ルイデさんが仰るには

その頃、妻であるあなたの母、

ナティラさんを助ける為に

未来へ飛んでいたとお聞きします

それは神々に協力して貰い

可能となった事です」


「...未来人達と父は戦っていた?...」


「私がお聞きしたところでは

七曜他6名を

追っていたそうですね」


「....父とも因縁という訳ね

フトゥールム」


「最近魔界を脅かそうとした

4つの強大な力は..」


「西の地に集結してるわ」


「そう、あなたも感じるのね

キミリちゃん?」


私はコクっと頷いた

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