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『世界』と『異世界』  作者: 黒服先輩
第一章 隊長の帰還
3/28

元異界調査団0番隊隊長


 空を見上げると、そこはまるで星の海。周囲に積もる雪の絨毯と星の照明が、小さな町の夜を幻想的に包み込む。


 村にある教会。赤い屋根は雪が積もり隠れているが、その大きさからこの町では一番といっても良い程の存在感を放つ。

 その教会に、積もった雪に足跡を付けながら歩み寄る二人の姿があった。達也とシアだ。二人はもう町の誰もが眠っていると思われている時間、既に日が変わる時刻に、堂々と教会の正面から中に入る。

 教会の床はタイルになっていて、カツンッと音が鳴り、壁は白い大理石になっている。


「……シア、止まれ」


 達也が突如として進行する足を止める。教会の奥から感じる不快な雰囲気に気づいたのだろう。


「ここから先は少し危険だ。自分を護る準備はしておけよ」

「はい 」

「別に待ってても良いんだぞ…?」

「達也さんは心配性ですよ」


 どこかしら緊張感の足りない会話を繰り広げる二人。そんなこんなではを進めて行くと、そこはとても広い広間であった。

 その広間には大きな祭壇があるが、不思議なことに祭壇は大きく横にズレ、かなり深くまで続く階段が現れている。


「町の人らは気づかんもんかね。今の俺達みたいにコッソリ入れば簡単にバレるぞ」

「多分入らないようにって言われているんだと思います。それと多分町のみんなあの人のことを信じているんだと……」

「まあ、そうなんだろうけど……」


 二人は頭に町に来て直ぐ見た聖女を思い浮かべながら、地下へと続く階段を下る。一段一段を降りて行くたびに、闇へと自分から近づいて行くような感覚が二人を襲う。

 それでも躊躇無く階段を降り続けると、一つの部屋に出る。陽が当たらず、壁に取り付けられた蝋燭から発せられた弱々しい光だけが頼りとなる。

 部屋自体広いというほどではないが、学校の体育館の半分よりも少し小さい位の大きさだろう。

 そんな部屋の中心、そこには、血のように赤黒い色で描かれた大きな魔法陣があった。


「なるほど、それで何かを召喚するために、奇跡なんていうインチキをしてたって訳かい、聖女様……いや、『異端教』六司教、エルシア=ロドーフ」


 達也の声と視線の矛先には、正座のような体勢で床に座る聖女の姿があった。聖女は達也の声を聞き終わると、横に置いてある杖を手に取って立ち上がる。


「私のことを知ってるなんて、あなた、何者かしら?」

「なぁに、今はただのしがない旅人さ。そしてアンタも、今は『異端教』を追放された一人の異端者の筈だが?」


 達也のその一言に、エルシアは身体をピクリと震わせる。しかし表情を変えるなどといったことは無く、ただ単に達也を見つめながら話し続ける。


「そう。何故貴方がそれを知っているか知らないけれど、確かに私は『異端教』を追放された。けれども、信仰心を捨てた訳じゃないのよ」

「とすると、その召喚陣はアンタの信仰する神のお告げとでもいうのか?」

「いいえ、これは私自身の意思によるもの。でも必ず喜んで下さる」

「何処にそんな根拠があんだよ?」

「喜ばない根拠なんてのも無いのよ」


 エルシアから感じるそれは、確信と自身に満ちている心。自らが信仰する神への絶対的信仰である。


「貴方なら知っているんでしょう?『異端教』とは異教とは違う。特殊な魔素を身体に取り込むことで他の魔物や生物とは明らかに別格な力を手入れた存在、『異端』。そしてそれは神がその生物に与えた新たな価値。そう信じ続け、その意思に従う…それが私達『異端教』」

「んなことは知ってるよ。言っとくけど俺は神を信じない訳じゃない。何かを信じ付き従う、それを否定はしないさ。ただ…お前ら『異端教』はそのやり方が解せない。人工的に『異端』となった魔物を作り出し、それを自らの兵器として扱う。目的のためなら手段は選ばず、邪魔な存在は容易く殺す。ただのヤバイ組織じゃねぇか」


 この言葉には心にくるものがあったのか、エルシアは心に強大な怒りを覚える。それは顔にも出ていて、誰でも彼女の感情が読み取れた。


「そうですか………どうやら貴方には、制裁を下す必要がありますね。これはまだ使わないでいようと思っていたんですが、まあいいでしょう」


 エルシアはそう言うと、魔法陣の中心に立ち、そしてその中心に杖の先をカツンッと音を立てて床を突く。

 部屋に音が響き渡ると、魔法陣から異様なまでの邪気が放たれる。常人なら気分を害して吐いてしまう程に強烈な邪気は次々と形になっていき、そして人型へとなっていく。


「これは町の者達が私に対して向けた欲望や願望を媒体に使った強力な悪魔!その危険度はA以上にも上る!」


 次の瞬間、周囲の邪気が消えた。否、集まりきったのだ。あの人型の中に。


「いでよ、『異端』のデーモン!!」

 ギャアァァァァァ!!!


 召喚されたデーモンは耳を引き裂くほど強烈に吠える。

 人型の魔物デーモンは、肉体はどちらかと中肉中背位であろうが、その四メートルはある石炭のように黒い色の身体は非常に特徴的である。


「達也さん……あのデーモン……」

「ああ普通の召喚なら普通のデーモンが召喚されたところなんだが、多量の負の感情を身体に取り込むことで『異端』化しやがった」


 通常デーモンとは、体格こそ変わらないが色に明確な違いがあり、普通は灰色である。更には知能や筋力なども『異端』と化したことで格段に上がり、明らかな高性能となっている。


「さあデーモン!あの愚かな者達に制裁を与えなさい!」


 エルシアの声と共にデーモンはその目で達也とシアを睨み付けると、元々猫背の姿勢を更に低くし、風の抵抗をできるだけ受けないような体勢になる。

 それは一見してクラウチングスタートと似た体勢ではあるが、二人がそれを確認した時にはもうデーモンはその場には居ない。

 気づけばデーモンは既に自分の間合いの距離まで近づいていて、達也ではなくシアの方をめがけて殴りかかる。


「危なっ」


 デーモンの拳がシアに当たろうとしたその時、拳の射線に達也が割り込む。そしてシアを自分の力強い腕で抱きしめて守りの姿勢を見せるが、無念にも拳により壁まで殴り飛ばされる。

 壁にぶつかると同時に、そこから砂埃が無数に舞う。まるで煙幕だ。


「アハハハハハ!!素晴らしぃぃぃ!!これぞ『異端』の力、これぞ神の力!まだ完全な状態でないにも関わらずこの速度と火力!やはり素晴らしい!!」


 顔に狂気が満ちた笑みを浮かべ耳に痛い声で叫ぶエルシア。怒りなど遠に通り越し、この世に無い新たな感情を生み出したようになっている。


「………うるせぇなあ……」


 エルシアの声がピタリと止む。そして再び二人の方向を見ると、頭から血を何滴か滴らせて立ち上がる達也の姿があった。身体は真っ直ぐにはなっておらず、左手を左膝に付いているが、それでもその目には闘志が宿っていた。


「たくっ、痛えなあ……死んだらどうすんだよ」


 達也はそう言いながら姿勢を真っ直ぐに戻し、頭から垂れる血に手をやりながらそう言った。

 達也の背後を見ると、傷一つ無いシアの姿もある。


(あの男……小娘をしっかりと守りつつ、自分へのダメージも減らしている。あんな咄嗟な行動で……?)


 エルシアはその時、ただただそう思うしかなかった。自分でも戦うことは出来ながら、デーモンで十分だという慢心もあった。しかし現状を目の当たりにしてしまえば、その考えは正さなければならない。


「……シア、ちょっと待っていてくれ」

「はい。承知しました」


 達也がシアにそう言い聞かせていると、再びデーモンが殴りかかる。この時達也はシアの方へと目線を移していたため、完全なフリーな状態となっている。

 結果として、デーモンの拳は命中し、再び砂埃が撒き散る。それを見たエルシアも一度は安堵する表情を見せるが、砂埃が晴れて即座にその表情を崩す。


「……おいおい、そんな軽いパンチじゃ足りないぜ」


 達也に向けて放ったデーモンの拳は、達也の目の前に突き刺さる長めのトランクケースのようなカバンに阻まれていた。デーモンのパンチでもビクともしていないようだ。


「いいか?パンチってのはなあ……こうやんだよ」


 その言葉と共に達也はデーモンの顔めがけて飛びかかり、その顔面に右ストレートを打ち付ける。ただ殴るだけでなく、捻りながらのパンチでもあったそれはデーモンの頭にかなりの衝撃を与え、そのまま後ろに倒れ込ませる。

 達也がシュタッと着地すると、床に突き刺さるカバンに手を右手を開いて添える。


「まあ……先に仕掛けたのはそっちだし…文句無えだろ?」


 そこに立つのは、圧倒的なまでの強者。それを確信したエルシアの視線が、カバンの方に移る。そのカバンの真ん中には、あるマークが描かれていた。

 狼の横顔のように見えるそのマーク。それを見た瞬間、エルシアの表情は先程は微塵も無かった焦りの顔へと変貌し、そして口を開く。


「そのマーク……まさか………!?」

「まあ、もう捨てた名前だけどな……」


 その台詞を吐き捨てて、達也はカバンをカチャリと開く。そこにはカバンの長さの意味が分かる物が入っていた。一本の刀である。鞘がしっかりと付いた全体的に黒いその刀を右手で取り出すと、自分の目の前に構え、刀を縦にして左手で鞘、右手で柄を握る。そして鞘をゆっくりと引き抜くと、黒いソレから薄暗い部屋にキラリと輝く刀身があらわになる。

 そしてその刀の切先をエルシアに向けて再び構える。


「元異界調査団…0番隊隊長、寺田 達也……これより殲滅を開始する……!」

「異界調査団……!何故こんな所に……しかし!それがなんだと言うの!?」


 エルシアのその言葉と同時に、先程達也が殴ったデーモンが再び襲いかかる。今度は飛びかかり、そして叩きつけるような殴打を放つ。

 しかしそれが当たろうとした瞬間、達也は自分の位置を一歩下がり余裕の表情を見てかわす。デーモンの殴打はそのまま床に直撃し、その周囲にヒビが入る。


「無駄だ。もう当たりはしない」

「グッ…グガアァァァァ!!!」


 デーモンが吠え、叩きつけた腕で横降り攻撃を放つも、それも達也はしゃがむことで再び紙一重でかわす。殴打、横降り、蹴り、掴み、多種多様にも思えるその攻撃を、達也はことごとくかわしていく。

 それに対してイラつくデーモンだが、背後から炎の玉が打ち出される。それはデーモンをスルーして、達也向けて撃たれた物である。勿論それも避ける達也は、その炎の玉が打ち出された方向に視線をやる。

 するとそこに立っているのはエルシアだった。エルシアは自分の持っていた杖の先を達也に向けている。


「ほお、攻撃出来たんなだな」

「私の……私の願いの邪魔はさせはしない!!」

「悪いけど、その願いとかは叶いやしないよ」


 そう言った達也の後頭部に、デーモンの拳が襲いかかる。すると達也はデーモンの胴体の方向へと倒れこむように避け、そのままクルリと回るようにして右手の刀でデーモンの右腕をぶった斬る。

 デーモンの大きな右腕が宙を舞う。

 痛みによって暴れるデーモンに対して、達也は数歩背後へと下がる。


「おお凄え、デーモンの踊り食いみたいだな」

「グガアァァァァ!?!?」


 再びデーモンは達也に向かい合う。すると、デーモンは今は亡き右腕に力を込め始める。一見意味の無いよう思えるこの行動を放っておくと、切り離された筈の右腕が猛スピードで再生し、あっという間に戻ってしまった。


「無駄よ!そのデーモンは再生能力がある!だからこそ貴方には勝てない!!」

「へぇ。そいつは良いことを聞いた」


 エルシアの言葉に、達也はニヤリと笑う。そして右手で柄を持ちながら横向きにして、左手の腹で柄頭を抑える。


「再生仕切れない位攻撃するのも手なんだが、それだと時間がかかる。だから、とっておきで終わらせてやるよ」


 達也のその言葉と同時に、横向きにした刀にどこからともなく邪気が集まっていく。薄暗い部屋なため分かりづらいが、明るい場所で見れば邪気が黒い羽衣のように見えるだろう。

 そしてデーモンは気づいたのか、再び姿勢を低くし、攻撃のタイミングを伺っている。

 対して達也はデーモンの周囲を回るように歩みだし、デーモンとエルシアが射線上になる場所に立ち止まる。

 口からヨダレを垂らすデーモン、刀を鞘にしまい、同じように姿勢を低くする達也。向かい合う一人と一体、風も吹かず薄暗いこの静かな空間に、奇妙な静寂が訪れる。

 どれ位経っただろう。実際は数秒しか経っていないのに、何分も経ったかのように思える程この静寂は続く。



 ザザッ

 達也が足を少しヅラした瞬間、その瞬間を見計らい、デーモンは達也に殴りかかる。最初よりも遥かに早く、常人ならまだ捉えるのも困難だ。

 その速度を落とさずして、デーモンは全力を使い殴りかかる。しかし、そこには達也の姿など無い。慌ててデーモンは達也の姿を探す。上か、横か、しかし居ない。

 そしてデーモンが背後を振り向くと、そこには異様な光景が広がっていた。其処には達也の姿があり、エルシアの胴体が床には倒れ込んでいる。そして、達也の持つ刀の刀身には、何をされたか分からず表情を一つ足りとも変えていないエルシアの生首が、血も垂らさずに乗っかっていた。


「…………」

「終わりだよぉ。アンタの望みとやらは」


 そう言って達也は刀に付いた血を払うために剣を振る。その際、エルシアの生首は物のようになって転がる。


「これが悪人の最期となると、哀れなものだな。『異端教』を追放された時点で善人になっていりゃあ、こんな結末は無かったのによぉ」


 達也は、まるで可哀想な人を哀れむような目で見下ろす。その目にはどこか、悲しいものがあった。


「グガアァァァァ!!!」


 すると背後から、デーモンの叫びが聞こえる。声の質は変わらない。召喚者が居なくなったにも関わらず、悲しみといった感情は無いようだ。


「おっと忘れてた。でも、もうお前終わってるぞ。コイツよりも前に」


 そう言いながら達也はエルシアの方を指差す。デーモンが言葉の意味を分からずに居ると、視界がズレる。否、視界が真っ二つに割れたのだ。よく見れば身体は縦に真っ二つに斬られている。

 先程のこともあり再生するかに思えたが、いつまで経っても治りはせず、そのまま身体は塵となって消えていった。


「言っただろ?神は信じない訳じゃないって。今のは俺の神様から力を借りたってところさ」


 達也はそう言った後身体を再びエルシアの方へと向ける。そして刀を鞘にしまって手に持つと、口を開いた。


「アンタ最初、俺が何者かって聞いたな?良いぜ、答えてやるよ。俺はな………、周囲を恐れ、臆病に生き、自分にはそんな権利なんて無いのに悪人を殺す………ただの、悪人だよ」


 そうして達也は、部屋の階段の方へと戻っていく。そしてカバンを見つけると、そのカバンに刀を入れて軽々と持ち上げる。


「シア、行くぞ」

「……はい」


 達也が横目でそう言うと、シアは力無く返事をして、達也の方へと駆け寄って行く。


「……あの、達也さんは……悪人なんかじゃありません。達也さんは皆んなのために命をかけて戦った、素晴らしい人だと、私は思います」

「何度も言わすな。お前やアイツらがどれだけ俺のことを信頼してくれても、どれだけ俺に罪は無いって言っても……過去は……その結果が消えはしない」

「……そう……ですか」


 達也のトーンの低い声に、シアはそれ以上何も言えなかった。共に旅をしているシアであっても、達也の過去を払拭することは出来ないのであった。


 教会を出ると、其処には空き家を案内してくれた老人が立って居た。


「こんばんわですお二人。早速ですが、この町から早く出て行くことをオススメします。聖女様が殺されたとなれば、町の者達は真っ先に貴方達を疑うでしょうから」

「言われなくてもそのつもりだ。それに、アンタだってこの町から出てく……いや、元々は住人みたいなものだったか。守り神様よぉ」


 老人が達也の言葉を聞くと、老人は眩い光を放ち始める。そして光が止むと、其処には一匹のオオカミが現れた。白銀のその身体は雪国では保護色となるが、それでも存在感を放っている。


『気づいてあったのか……?』


 オオカミは声のこもった声で達也に話しかける。それなら対し達也は軽い感じて受け答えする。


「エルシアに奇跡にアンタだけ興味が無かったし、ここに来る前にあった吹雪の結界かは守り神が居る事ぐらいは見当がついていた。そしてそれが、あんただってのも」

『何故だ?』

「俺には神様が付いているからな。もっとも、最悪な神様だけどな」

『ふむ、確かに貴様には神が付いているな。しかし、何故そのような者が付いている?』


 オオカミは怪訝そうな顔をして聞く。


「訳ありなんでな、俺たちが旅をしてるのは、これを宿させた奴を探すためでもある」

『ふむ、だいたい見当がついたぞ。その男なら、今は恐らくこのイストリアの地に居るであろう』

「……そうか……助かったよ。んじゃ俺らは行かせてもらうぜ」


 達也とシアの二人は、オオカミに別れを告げると、そのまま町を後にした。


(……あの者……もしもあのまま生きたのだとしたら、長生きは出来ぬか……)


 オオカミは二人の安全を願いながら、純白の雪となって消え去っていった。



ー四日後ー



 町の教会前に、町の者達とは明らかに違う服装の者が二人、そして教会の中に五人居た。全員が同じ服装のことから、制服のような物だということが分かる。

 燃えた灰を被ったような色と、黒のベルトが特徴のトレンチコート。

 しかしその中に二人ほど指揮をとっている者が居る。

 一人はしゃがんで未だ達也に斬られた状態のままにされているエルシアの死体を見ていて、もう一人は他の者から情報を聞いている。


「……おいジャック」


 しゃがんでいる男がもう一人の方を呼ぶ。両者男だ。近寄って来ると、そちらもしゃがみ、エルシアの首の切り傷を凝視する。


「この切り傷、間違いないな」

「ああ、間違いないね。隊長のと一緒だ」

「………なあ、前も言ったよな?」

「ん?」


 なんのことだという顔をするジャックという男。それに対しもう一人は呆れ風に話す。


「一応だが、今は俺が隊長だ。少し紛らわしいから、さん付けで呼べって」

「だって隊長で慣れてんだもんよぉ〜」


 この二人、実際正真正銘の実力者。

 現異界調査団0番隊隊長 須藤 信良

 同じく0番隊副長 ジャック=ナインツ

 両者共に、達也が隊長だった時のメンバーである。

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