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プロローグ

 女神の創世神話を描いたステンドグラスの窓から差し込む陽光は、決して強くはないのに、じりじりと身を焦がすようだ。まだら模様の大理石の床に両手をつき、荒い息を洩らす。力を込めて拳を握り締めると、爪が肌に食い込んで血がにじんだ。

 やはり駄目なのか。自分では。女の身ではない、王家の者たる資格すら有さない自分では。

 ――いや。必ず果たしてみせる。

 自分で自分を抱き締め、心を奮い立たせると、彼はこの静かな神殿中に反響する声を張り上げた。

「――戦巫女いくさみこ!」

 まるで祈りとはかけ離れた、大音声を。

「俺の呼びかけに応えろ、戦巫女!」

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