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幸せ(?)な片思い。

作者: ゆうき

居酒屋で皆で打ち上げをしていた。

「トイレいってくる」

「私も行こう」

大好きな彼が私の後ろをついて来た。トイレの入り口の暖簾をくぐり抜けた。

「チューしようか」

驚きながら振り向くと笑顔の彼が立っていった。

「えっ…」

戸惑いながらも嬉し気持ちに素直に目をつぶっていた。

もっと触れたい、手を彼の肩にまわそうとしたけどキスは終わっていた。

先走った気持ちがキスに表れていたようで

「少し痛いよ」

と笑顔で言いながら彼はトイレに入っていった。

私は小さい声でだって…と言った。

私は何んてことをしてしまったんだ!いつ誰が来てもおかしくない場所でキスをしてしまった!キスも下手くそ!この後どんな顔で席に戻ればいいの!?

重い足を引きずりながら席に戻った。彼は先に戻っていた。普通だった。私も平然を装っていたけど視線は彼の唇を見ていた…。

打ち上げが終わった。

「忘れ物ないか見てきてよ」

彼の指示で最後に店を出た。すると後ろに彼がいた。

「忘れ物なかった?」

と言いながらお尻を触ってきた。

どこまで私をドキドキさせるの!

「なかったよ」

仕返しに平然を装ってやった(笑)

仲間と解散した後、

「もう少し一緒にいてあげたいんだけど明日、早いからこれで帰る。最後にこっちおいで」

私はキスのリベンジをしたかった。

「私、チューがいい…」

「いいよ」

私の気持ちに気付いているのか彼は運転席に座ったまま動かない。100%の気持ちを伝えたらまた失敗する!おしとやかにならなければ!でも好きって気持ちを込めて…。私はゆっくりと上半身をかがめて彼の顔に近付き唇を見て目を閉じキスをした。

「この、唇泥棒(笑)」

満面の笑みだった。

私、好きでいていいんだよね…?彼から早く「好き」って言って欲しいなぁ…。


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