街とスキル
とりあえず、三話始まります。
登録して光に包まれてそして、光が消えたら、神殿に降り立った。
俺はそこから出て広場にやって来た。
「ここは・・・」
確か菊奈が言ってた街『ルメ』
ルメは最初の街である。勿論、他の街はあるのだが新しい街に行くのにはボスという巨大モンスターを倒さないといけない。
だからしばらくの間、ここはプレイヤーの基点になっているだろう。
そして、さっき居った神殿は街に一つは、かならずある。
何故あるのかと言われると戦闘などで死んだ時、最後に行った街の神殿に戻される。
そして、初めてログインした時にはこの神殿から出発点となる。だから、サービス開始である今日は、神殿にはたくさんの人が居る。でも・・・
「こうなるとめんどくさいな。」
と、軽く溜め息を付いた。
菊菜との待ち合わせはここなんだが、この人混みから探すのは難しい。
どうやって見つけるか、悩んでいたらいきなり、目の前に画面が出てきた。そこには電話のマークとその下に『キナ』という名前が出てきた。
これは、確か電話機能だったはず
電話機能はメニューから出せる機能の一つで相手と通信することができる。
一応メニューは指を使ってクルッと一回転させると円い画面として出てくる。
菊菜が言ってたことで思い出したが、電話機能を使用するのには相手のアドレスか、フレンド登録する必要がある。
後者は無いとして一体誰だと思ったが、よく考えたら菊菜以外思い付かない
あいつには前に連絡先を教えたし、ゲームの知り合いは今あいつ以外いない。
となると、キナはきくな、の「く」を失くしただけだな、なんとなくで決めただろうな。まぁ、そのまま使ってる俺は言えることではないけど・・・
うん・・・そうとわかったら出るか、俺は画面を触り、通話状態にさせる。
「もしもし翔奏、今どこ居るの?」
頭の中にキナの声が響いてきた。それに対して俺は画面に向かって喋った。
「俺は今神殿の前辺りにいるよ」
「そうなの、じゃあそこに行くよ。一応私の外見はリアルとほぼ同じで、髪は白だからすぐわかると思う。」
「ああ、わかっ・・切れたのか。」
現実でも途中でよく要件だけ言って切るよな・・・VRでもいつもの調子なんだな・・。とりあえず、待っている間、暇だしメニューで自分の能力など見てみるか
メニューを開いてステータスを見てみた
名前:カナタ 称号:なし 所持金:30000G
ステータス表 PP:0
HP400/400 MP350/350
STR:50(35) INT:0(0)
AGI:65(65) DEX:22(20)
VIT:20(10) MIN:5(5)
『装備』
武器:青銅の剣 STR:+15
頭:なし
上着:なし
体:冒険者のシャツ VIT:+4
手袋:冒険者の手袋 VIT:+1 DEX:+2
ズボン:冒険者のズボン VIT:+3
靴:冒険者の靴 VIT:+2
アクセサリー:なし
『アイテムバック』
HPポーション×5
HPを少量回復する
効果:10/sec 時間:10秒
スキル書×1
スキルを覚えられる書物
スキルをひとつ覚えられる。
『スキル』
【スラッシュ】 AS 消費MP:30 SP:0
STR:50 DEX:20 AGI:0 INT:0
【武器流し】 BS 消費MP:20 SP:0
VIT:30 INT:20 AGI:0
【ステップ】 SS 消費MP5 SP:0
AGI:40
【剣強化】 SS
STR:基礎+10 耐久力消費一割減
【素早さ強化】 SS
AGI:基礎+10
アイテムバックにはポーションとスキル書か
回復用のポーションも入ってるのはうれしい。
スキルの書のほうは覚えたいスキルは、今は無いから後で何か考えておこう
そして所持金は3万か、円に換算したら現実の俺より金持ちだぜ・・・・・・
うん、これは多いのか少ないのかは分からないからあんまり無駄遣いしないことにしょうか。
防具はほぼ服だけど防御力上がるのだな。ちょっと良かった
そしてオリジナルスキルも見てみようとしたらちょうど菊奈、いやキナでいいか・・
前方で、キナがウロウロしていた。
容姿はさっき言ってた通り髪は白のロングで紫色のロープみたいの着ていた。まぁ、魔法使いみたいなイメージだな。
それは置いといて、俺はメニューを閉じて呼び掛ける。
「おーいキナ!」
呼びかけたら、気づいたらしくこっちにやって来た。
「あ、いった。やっと会えたよ。何していたの?」
「うん、ちょっと登録で時間喰っただよ」
「そうなんだ、私はβの時のアバターを使っているからすぐ終わったけどね」
こんな感じで会話を続けようとしたがキナは、ちょっと待って、と言いメニューを操作していた。
そしてまた、新たな画面が出てきた。今度はフレンド登録の用だった。
「そうそう、フレンド登録しよう。どうせ、一人では倒せない敵が居ったら手伝って、と言うでしょう。」
確かに情けないけど、そういう場面は来るだろうな。でも仕方ないよう、一回無理だったら諦める人だからさ~
だか、まぁいいか。
それで俺はキナをフレンド登録した。
「ありがとう、うんじゃあ、まずどこいく?」
と、キナが聞いてきたので考えた。
街の中で観光するのもいいが、やはりスキル使ってみたいからエリアに出ようと思ってる。街からエリアから出れるのは北、西、東、南の門から出られる。
行く所によって敵の強さが変わるらしい。弱い所から東、西、南、北の順だ。俺は初心者だからもうすでに決めているが。
「東に行こうか。」
「分かったよ。」
というわけでパーティ組んで東にレッツ・ゴー・・・なんか変だな。
とりあえず俺たち歩きながらどういう戦い方をするのか話していた。
キナはやっはり魔法書で魔法使いらしく、大ダメージを与える魔法を使えるらしい。
一応、俺の戦い方も教えて簡単な作戦を考えてくれた。そして、俺らは街から出
た。
俺の目の前には草原が広がっていた。
「ここはイフ草原だよ。一応モンスターはβの時は5種類居て
どれもレベル1でも倒せるのよ。」
キナは俺にいろいろと説明してくれてた。
俺はそれを聞きながら戦いやすいモンスターを探していた。
そして、5メートル先にまるっこいウサギが居た。いや、ボールだね。ゲームだから突っ込まないけどよ
「よし、あれをやろう」と、指を指す。
キナは俺が指してる方向を見てうなずく。
「ボールラビットね、素早いけどカナタのAGIならついてこれると思うよでも、戦闘の仕方覚えてる?カナタ、結構忘れん坊さんだからさ。」
「おい、さすがに覚えてるぞ。」
本当に失礼だな、高校に入ってから忘れ物は109回しかしてません・・・てほぼ
毎日じゃあないか
「はぁ・・もういいよ」
「じゃあ先手よろしく~」
「分かった【ステップ】」
ゆるく返事して、初めて使うスキル:ステップで一気に近づきボールラビットの後ろから不意打ちで剣を下ろす。
ウサギはその不意打ちで横に転がり、悲鳴を出しながらじたばたしていた。
それを見て心の中でガッツポーズした。
不意打ち、成功だ
ちょっと説明入れるが戦闘になるのはどちらも相手に気づいていて敵が戦闘する意思がある場合か、攻撃を受けた場合だ。
そして、この世界でも後者で戦闘が始まると有利だ。
それは、不意打ちが可能だからだ。
この世界で不意打ちは意識してない時に攻撃を受けたとき判定がでると相手は痛みと驚きで数秒間動けなくなる
さらにプラス、ダメージが1.5倍になる。
これによってだいたいのプレイヤーはこの方法を使うことが多い。
そして、攻撃は基本STRの力だが、AGIで決まる武器速度も微力ながら関係して
くる。
だが、不意打ちが成功しても、うさぎのHPは7割り残っていた。
どうするか・・・一応、キナの方を見たが自分でやってみてと態度で表してい
た。
なにげに上から目線な感じで腹立つな・・
とりあえず、俺は他のスキルも使ってみたいからうさぎが起き上がるの待った。
それから、うさぎがのっそりと立ち上がると、耳をぶるりと震わせて小さい赤い目を俺に怒りを込めって
睨んだように見えてくる。
なんか、リアルだな。そこは・・
その直後、うさぎは俺に向かって体当たりしてきた。
結構勢いがあるが、この攻撃は移動中にキナが教えてくれたから予想はしていた。
俺は冷静に剣を横に傾けて剣で体当たりを受け止める。
〔武器流し〕
俺はそのスキルの名前を思い浮かべたら、視線の左端にあるMPバーが少し消費して、攻撃を受け止めてる剣は青白く光りながらスキル:武器流しが発動した。
なんとかできたがスキルの発動はまず口で言うか、先みたいに名前か、イメージで思い浮かべていくかのどちらかだ。
後は状況や構え方も条件、武器流しの条件は武器が敵の攻撃を受け止めている時に発動する。
一応、スキルは目の端にあるHPバーが動いてないから成功だ。
そして、体当たりをいなされたうさぎは俺には勝てないと思ったのか、そのまま転がって逃げようとしている。
だが、そんなことがさせるはずがなくステップで近づき、アタックスキル:スラッシュを発動
白い軌跡を残しながら放った剣は敵を切り裂きうさぎのHPバーは約3分の1になった。
俺はこのまま押しきろうと思ったがセっかくだからあれを使おう。
俺はそのスキルを思う浮かべながらステップを使い、逃げる敵を追いかけって行く
敵が剣が届くギリギリの範囲になったら、とあるスキルを発動、MPは最大の半分ぐらいを消費
剣は先のスキルよりもっと白く輝き振り抜く。
それは敵に当たるのだが浅かったのかまだ3割り残っていた。でも、まだ攻撃は続いているよ。
そして、剣が通りすぎるとたくさんの銀色をした羽が出現し、それが敵に向かい当たり
それが残りのHPを削り、敵は銀の粒子となって消えた。
これで、戦闘が終わった。俺は剣を背中の鞘に仕舞い、キナの方に振り向く
キナは何故か驚いてた。何となくいい気持ちがしてきた。
俺は驚いているキナに向かって歩きながら声を掛けた。
「どうだった?」
読んでくれてありがとうございます。
勢いで書いてるため次回はいつなのか分かりません。
でも、早く出来るよう頑張ります。
7/17改訂
作品に出てきた敵の紹介
ボールラビットLV.1
ボールみたいな容姿をした兎である
そして、ボールみたいに弾むのは体の中に空気を入れているからだ。
得意技は弾む体を使った体当たり。
能力
STR:20 INT:0
AGI:55 DEX:10
VIT:10 MIN:0
ドロップアイテム:ボールラビットの耳、ボールラビットの体毛