1段登る
「ここの問題がわかる人、手をあげて」
(はい!!)
(はーい)
先生が問題がわかる人に手をあげさせている。
「みんな頑張るねぇ」
つぶやくように言った。
「俺は寝るぞ」
つい、声が大きくなってしまった。
「寝る前にこれわかるか?櫻田」
先生は、黒板の問題を指差した。
「えっ?はい、こ、これは…」
「わからないなら、寝るな!!」
(はっはっはっは)
(ははは)
「はい」
と言って座った。
「このくっそ!笑いやがって」
つぶやくように言えた。
学校の帰り。
「じゃあな」
「おう」
友達に話掛けられた。
「なあ3組の篠原って可愛くね?」
「わかんねぇ」
「ほとんど面識ねぇし」
「まぁお前にゃ智美がいるもんな?」
「うっせぇよ!!」
「次言ったらこうだからな!」
と言って中指を立てた。
「じゃあ習い事あるから」
「おう」
「じゃあな、悠太」
櫻田悠太は習い事のボクシングのジムへ向かった。
「こんにちは!!」
「おう、悠太じゃねぇか」
「はい、久しぶりです」
「じゃあ練習始めるか」
「はい」
まず縄跳びを始めた。
「もっとリズム早く!」
「はい!!」
(ハァハァ)
「休んだら次はランニングだ」
「はい!!」
(ハァハァ)
ランニングを始めた。
「はい、ペース墜ちてるぞ!!」
「はい」
(ぜぇぜぇ)
「シャドウだ、始めろ!!」
「はい」
(ハァハァ)
ジムに戻った。
「疲れた…」
「久しぶりだもんな」
「はい」
(ハァハァ)
サンドバッグ打ちやミット打ちがおわり。
「よしスパーやるか、悠太」
「阪上!」
「はい」
「受けてやってくれ」
「わかりました」
「スパー開始!!」
(ゴーン)
ゴングがなって、スパーが始まった。
「シュシュッシュッ」
(バン)
「シュッシュッシュッ!!」
(バンバンバン)
(バタン)
阪上が悠太のパンチで、気絶した。
「水持ってこい!!」
「はい」
(ザバー)
「ふっ?」
阪上が起きた。
悠太は時計をみた。
「やっべー」
「じゃあ失礼します」
「じゃあな」
悠太は、7時に智美と駅前で約束をしていた。
「やべえー、もう7時50分だ」
駅前では、
「まだかな?」
「もう50分なのに…」
「待たせてごめん」
「いいよ、来たから許す」
「ありがとう智美」
「今日誕生日だよね」
「うん」
「はい、これ」
「気に入るかわからないけど」
箱に入ったくまのぬいぐるみをあげた。
「ありがとーすごく可愛い♪」
「気に入った?」
「うん」
智美は、とても笑顔だった。
家に戻った。
「はぁ、喜んでくれてよかった」
次の日の朝
(トゥルルルトゥルルル)
「悠太!電話よ」
「誰から?」
「真司くんからよ」
電話に出た。
「よう!悠太、あのさダブルデートしねぇ?」
「ダブルデートになんねぇだろ」
「俺はいとしの恭子ちゃんといくからよ」
「篠原と付き合ってんの?!」
「ま、まあな」
「マジ?よかったじゃん」
「でも俺智美に聞かなきゃ」
「何時にどこで何をする」
「今が7時だから10時に駅前カラオケと映画で」
「了解でーす」
(ガチャン)
智美にメールをうった。
[智美寝てたらごめん、今日空いてたらメールください。]と送った。
すぐに返信がきた。
[今日?空いてるよ♪どうしたの?]
返信した。
[電話するね。]
悠太は智美に電話をかけた。
(トゥルルルトゥルルル)
「もしもし?」
「どうしたの?」
「真司が篠原と付き合ってるんだって、それでダブルデートしねぇ?って言われたんだけど、行けるかな?って」
「いいよ♪何時にどこ?」
「えっと、10時に駅前だって」
「はーい」
「じゃあよろしく」
「きるね」
「はーいまたね」
(ガシャン)
駅前に9時45分についた。
「おう」
「早くね真司」
「張り切ってんの?当たり前か」
「当たり前だよ、初デートだよ」
「そっか」
話しているうちに、10時になった。
五分ぐらいして恭子が来た。
「待った?」
「ぜんぜん」
真司と恭子が話しているうちに、智美も来た。
「じゃあ行くか」
悠太が言った
「そうだね」
「まず映画な」
映画館についた。
「なんの映画見るの?」
「あれがいい」
「原島有紀が出てるやつ」
「じゃあそれにしよう」
「そうだね」
「うん」
映画をみた。
「はー眠いなー」
「いつもなら寝てるもんね悠くん」
「言わなくても良いじゃん♪」
「次はカラオケだ行くぞ!!」
「おー」
カラオケについた。
「なに歌う?」
「じゃあ俺、恭子ちゃん、智美、悠太でいいか?」
「俺からだ」
「聞きあきた♪」
「悠太酷いなー」
真司は、歌い終わった。
「じゃあ次私ね」
「歌うまい」
「かなりのうまさだ」
恭子は、歌い終わった。
「なんかプレッシャーなんだけど」
「大丈夫だよ同じぐらい上手いから」
「ほら、上手いっしょ?」
「うんすごい上手かった」
「よかった♪」
智美も終わった。
「俺はいいよ音痴だから」
「歌ってよ」
「わかりました!」
「歌います」
「う、上手いね」
「上手かったよ」
「よしそろそろかえるか、もう9時だ」
「そうだな」
四人は、駅前で解散し真司と恭子、悠太と智美に分かれた。
真司と恭子のところでは、
「恭子楽しかった?」
「うん楽しかったよ」
「良かった」
悠太と智美のところでは、
「今日は、急に呼んでごめん」
「今日楽しかったから許す」
「ありがとう」
「そうだ、来週末プロ試験があるんだよ」
「プロになってこいよ♪」
「おう」
智美が急に抱きついて来た。
「どうした?」
「心配なんだ…」
「プロで死んじゃったりしたら嫌なの」
「うん」
「絶対に私の前からいなくならないって約束して」
「わかった」
「絶対に居なくならない、約束な」
「そんな泣くなよ」
「うん…」
「お前が泣いたら、泣きそうになるから」
「わかった…泣かない♪」
「よし」
「かえるか」
「うん」
家に戻った。
「疲れた…でも楽しかったし智美も喜んでたからいっか」
寝た。
次の日の朝
「ほら今日学校でしょ」
「やべぇ急がなきゃ遅刻だ」
「いってきます」
悠太は家を出た。
「おはよう悠太」
「どうした機嫌良いじゃん真司」
「まあな」
「どうした?」
「いや実はさ、また誘ってねだってよ」
「良かったじゃん」
学校についた。
「これから一時間目の授業を始めます」
「はい」
「礼」
座った。
悠太は考えた。
「プロになったら危険も増える、もしも悲しませるようなことになったらどうしよう」
「そうだ、そんなの簡単だ勝てばいいんだ」
一時間目が終わった。
「悠太!」
「ん?」
「来週末空いてるか?」
「なんで?」
「第二のデートだよ」
「来週末大丈夫か?」
「ごめん、その日は、無理だ」
「わかったじゃあ二人で行くか」
「ごめんな」
「おう」
学校が終わった。
「急がなきゃ沢山練習しなきゃ」
ジムについた。
「こんにちは!!」
「悠太早速始めるぞ!!」
「はい」
縄跳びを始めた
「今日は、恐ろしいぐらいリズムがいいぞ」
「はい」
(ハァハァ)
ランニングを始めた。
「張り切ってるな!!」
「はい!!」
「スピードあげるぞ」
「はい」
(ぜぇぜぇ)
サンドバッグとミットが終わった。
「スパー始めよう」
「青山!」
「はい」
「スパー受けてやってくれ」
「はい」
「スパー開始するぞ!!」
「ちょっと待ってください。青山は、ウェルター級ですよ」
「大丈夫だよ。始め」
スパーが始まった。
「おりゃ!!」
(ズターン)
青山が気絶した。
水を被せた
「はぁ」
青山が起きた。
「これで失礼します!!」
「プロ試験頑張れよ」
「はい!!」
家に戻った。
「おやすみ~」
悠太は寝た。
プロ試験当日の朝
智美にメールした。
[今日プロになって帰ります。]
「今日は、プロ試験でしょ。シャキッとしろ!」
「はい」
「いってきます」
「いってらっしゃい」
プロ試験会場についた。緊張してきた気がした。
「会長おはようございます!!」
「おはよう」
「頑張ってください」
最後に携帯をみた。智美から返信がきていた。
[頑張ってね。プロで帰ってきてね、そしたらプレゼントあるから。]
「頑張って来るよ」
メールを返信した
[プロになって、デビュー戦勝ったら結婚してください。プロになって帰ります。]
「行くぞ!!」
まず筆記試験だった。
筆記試験は終わった。
「会長、筆記は、大丈夫でした。」
「次はスパーだ5試合中3試合で合格だ」
一回戦目楽勝だった。
二回戦目も楽勝だった。
三回戦目はドローだった
四回戦目は楽勝だった。
五回戦目も楽勝だった。
悠太は、負けなしでプロに合格した。
「よっしゃぁー」
「やったな!」
「はい!!」
「三回戦目はドローだったけどいい試合だった」
家に戻った。
メールをみた。返信がきていた。
[いいよ♪プロになったら連絡してね]
メールを返信した。
[プロになったよ。頑張って、デビュー戦勝つから
デビュー戦見にきてね]
「よっしゃ!!」
メールの返信が来た。
[絶対見に行くね♪おやすみ~♪]
返信した。
[絶対勝つから!!おやすみ♪]
「寝るか…おやすみ~」
悠太は寝た。
卒業式前日の朝
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
家を出た。
真司と会った
「おう」
「おう」
「どうした元気ねぇな」
「いや卒業だなぁて思ってな」
「お前留年って噂出てるぞ悠太!」
「えっ?」
「ないない」
「卒業出来るといいね」
「不安あおること言うなよ真司」
学校についた。
学校は通知表を返され、卒業式の準備をして終わった。家に戻った。
「はぁ…着替えるか、ん?」
メールが来た。
[明日卒業式だね。ボクシング頑張れよ]
「どうしたんだろう?」
返信した。
[ちょっと会えない?会えるなら7時にジムにきて。]
悠太はジムについた6時50分にジムを出た。
「あー来た来た」
「話がある」
「何?」
「デビュー戦の日にち決まった」
「えっいつ?」
「今日が17だから来月の20日」
「わかった」
「私からも話があるの」
「何?」
「悠くんに渡してないものがあってね。」
「何何?」
「これ」
智美は、バックからネックレスを出した。
「それって」
「私と同じやつよ」
「ありがとう智美」
「ううん」
「ありがとう」
悠太の目から涙がこぼれた…
「なんでないてんのよ」
「凄い嬉しかったから」
「ありがとうまたね」
「うんまたねー」
悠太は家に戻った。
デビュー戦当日の朝
「よし気合い入れるぞ」
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
試合会場についた。
会長に言われた。
「軽く体暖めとけ」
「はい」
試合の呼び出しがきた。
「次試合です。準備お願いします」
「はい」
リングにあがる。
アナウンスが入る。
「赤コーナー126ポンド櫻田悠太!」
「青コーナー125ポンド冴島祐希!」
「両者揃いました」
(ゴーン)
今ゴングがなりました。
「おっと櫻田左が冴える」
「櫻田左のれんだだ」
「櫻田左にカウンターを合わせようとしたがカウンターを返されたー」
「これはきいた」
「冴島ダウン」
「意識がない」
「続行不可能」
「よって勝者櫻田悠太!」
「か、勝ったー」
控え室に戻った。
「悠くん」
「智美」
「ちょっと待っててね」
外に出た。
「智美、結婚してください」
悠太はポケットから箱を取り出して開けた。
「はい!!」
悠太は指輪を智美にはめた。
「ありがとう」
「ううん結婚してくれてありがとうございます!」