04
「げ、」
「ねーねー 一回喋ってみない??」
「絶対やだ。」
「えーなんでー?」
「近付きたくもない」
「じゃあいいけど…」
女の子に囲まれて笑ってる教育実習の先生
何が楽しいのよ
「あ、でも」
「ん?」
「5時間目体育」
「え、うそ!?」
「ほんと」
最悪
こういう日に限って体育ある
しかもダンス
せっかく楽しいダンスが台無しだよ…
「もーやだ!」
「○○うるさいよ」
「だって…」
「もう 仕方ないんだから」
「来なかったらいいのに」
ほんとやだ
みんなにはこの気持ちわからないんでしょうけど
嫌すぎてお腹痛いわ
「はぁ…」
靴を履き替えて体育館に入る
「やっぱり…」
「なにが?」
思った通り。
「まただ」
「だからなにが」
また囲まれて笑ってる
「あーもう!」
「どうしたの!?」
何なのほんと
すっごい腹立つ。
意味わからない。
「大丈夫??」
「ん?『きゃーーーーーーーー』
暴れてる私を心配してるらしい、ってえ!?
「なんで、」
「どうしたの??」
「いや…」
どうしてあの人が私を心配するの??
超謎なんだけど、
「暴れてたから何かあったのかなーって思って」
「別に何にもないです」
「次は怒ってる!?本当に何かあったの??」
「何にもないです、ほっといてください」
「あ、うん…」
おまけにこの先生追及してきたよ、おい
お前のせいだっつーの