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真っ暗な光  作者: 54
第三章 嘘がつけない君を僕はいつ嫌いになったのだろう
11/21

メトロノーム

これは、今までとは比べ物にならないほどだるいです。覚悟してください。

私は奴隷である

言われたままに行動し

言われたままに行動をやめる

そう

私は奴隷である


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十一時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十ニ時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


部屋から出て行く人々

止まった呪文 止まらない私

私はここで延延とこの不格好な音を出し続けるのに

私はずっと動き続けているのに

私は逃げ出したいのに

私は私なのに

私は自分自身をコントロールできないのに

私はずっとずっと壊れたがっているのに

上にはひとつのアナログ時計しかなく

私は忘れられたまま




やっぱり 次の日はやって来た


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十一時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


うわ言のように気の抜けた 繰り返される呪文のような音

狂人のように手を振る人

十ニ時を過ぎたアナログ時計

誰も止まらない 私も止められない

そして、呪文を繰り返す人々


何もかもが 昨日と同じだった

ただひとつ違うのは

壊れた私がここに居る事

アナログ時計は丈夫で止まらなかったけど

私は

やっと止まる事ができたんだ


止まった

止まった止まったとまったとまったトマッタ

全部止まれ

私の心も体も壊す魔術師たちも

        あの狂人も

止まれ

止まる

っていう事は

死ぬ

っていう事なんだ

でもな

私は死ななかったんだよ

どうしてだか判るか?

よく見てみろ

完全に止まったように見えても

微かに動いているんだ

この指針で呼んでやるよ

お前たちを滅ぼす災厄もな



『はっ、あはははハハハははははハハハハッーーーーーーーー!!!!!!!』

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