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7話 森に入る前に

 森に入る前の準備です。

新キャラが出てきましたが、彼は下手すると存在感がうすらってるので注意が必要。

あと、よく名前を間違います。なぜだ。





 無事、入学試験に合格した私はその足で見習い騎士 エルとの待ち合わせ場所へ向かった。




 待ち合わせ場所は『緑の酒瓶』という酒場らしい。

最初は検問所で、って話だったんだけど朝迎えに来てくれたエルが先輩達の配慮で午後から休みになったから昼食を食べてからにしようってことになった。

そこで、御者として私を首都モルダスに連れてきてくれたタイナーさんの紹介してくれた店がエルのオススメだったこともあって酒場で待ち合わせってことになったんだよね。



「でも、都会の人は酒場で待ち合わせるんだなぁ。日記に書いておかなきゃ」



 田舎では大体、目標の家や田んぼ、指定場所になんとなくの時間で行くんだけど大体ちょうどいい具合に集まれる。

鐘がないからもっぱら「朝飯のあと」とか「畑を耕し終わったら」「おやつの時間くらい」っていう感覚的時間。ほら、田舎って大体皆がみんな、すること同じだから似たような時間に終わるっていうのも大きいんだけどさ。


 学園から『緑の酒瓶』は、昨日通った検問所を抜けて広がる大通りにある。

大通りには武器屋や道具屋があるだけじゃなくて、生活雑貨を扱う雑貨店、錬金術の材料や武具の素材を扱う素材屋など多くの店がひしめき合っている。


 毎朝早朝に朝市が開かれ、月に一度だけ夜市が開かれるらしい。

大通りに出て美味しそうな香りに釣られそうになっていると少し遠いところから名前を呼ばれる。

振り返ってみると検問所のある方から走ってくるエルの姿。

昨日会った時と同じ騎士の格好だったけど、見慣れない人もいる。



「ライム!随分早かったんだな」



「面接免除されたから早かったんだ。エルの言うとおり何だかんだで受かっちゃった。ほら!」



エルに腕輪を見せると、青い目を輝かせた。

触ってもいいかと聞かれて肯けば恐る恐るといった風に腕輪に触れる。



「うぉお!すっげぇ、俺、生まれて初めて錬金術師認定証に触ったぜ」



「そんなに珍しいんだ、コレ」



「俺らみたいな下っ端だと錬金術師には殆どお目にかかれないんだよ。運のいい奴だと、見回りや遠征の時に魔物に襲われてる錬金術師を助けて目をかけてもらえたりすることもあるみたいだけど、殆どが貴族だからなー」




嫌そうに顔を顰めたエルをみて思い当たる節がいくつかあった。


 基本的な貴族は、守られて当然、優遇されて当たり前だと考える人が多い。

そりゃ普段からそう言う生活してるからなんだろうけど、何もしてない人間が初対面の相手に跪かれて尊敬されるなんて夢物語もいいところだ。

跪くのは恩義を感じるようなことをしてもらったか、お金や地位目的の商人や下心がある人間くらい。



「貴族って基本的に勘違いしてるのが多いよね。私、絶対自分の店持ったら自分の認めた貴族や商人以外とは取引しないつもりだもん。昔、おばーちゃんに身の程知らずな要求して生涯出入り禁止喰らった強欲貴族や商人が何人もいたし」



思い出しただけで胸糞悪……こほん。気分悪くなるんだよね。

うっかり遠い目をした私の耳にエルのものではない声が聞こえてきた。



「……貴族じゃない錬金術師ってのは本当だったんだ」


「おっ前まだ疑ってたのかよ!ライムは正真正銘の庶民だっての。それに、あのオランジェ様の孫なんだぞ?」


「ごめんってば。誰だって、錬金術師って聞いたら貴族を思い浮かべるのが普通だよっ」



エルよりも頭半分位背の低い少年は慌てて弁解するように口を開いた。



「イオ。お前な、なんでこの俺が貴族なんかの護衛を好き好んでするんだよ。知ってるだろ」


「知ってたから錬金術師と組めるかもしれないって聞いた時驚いたんだけど」


「ちょ、ちょっと待って!え、錬金術師ってそんなに庶民率低いの?」



二人の会話に割ってはいるのは悪いと思ったんだけど聞き流しちゃいけない言葉が聞こえてきた。これが事実だとしたら私、今後の身の振り方を考えなきゃいけないんだけど!



「知らなかったのか?俺、てっきり知ってると思ったんだけど」


「錬金術師は大体八割が貴族で召喚士は全員が貴族です。召喚士に限っては、才能があると分かった時点で貴族から養子にしたいって話しが舞い込むみたいだから元が庶民であっても全員が貴族なんだよ」



知らなかった、と絶句する私を気の毒に思ったのかイオと呼ばれた私より少し背の高い彼は笑みを浮かべた。




「自己紹介が遅くなったけど、僕はイオ。イオラ・リーク。見てわかると思うけど、エルとは同期。僕とエルはパーティを組んでるんだ。それで、その、君も加わってくれたら嬉しい。無理にとは言わないし強制もできないけど…」



「パーティ組むのは私としても助かるからいいけど、護衛料高いと払えないよ?お金無いし」


「いいの?!あ、料金のことならエルから聞いてる。僕らは見習いだし、その上こっちからお願いしたことだから高い護衛料は貰えないよ。本当に、錬金術師と知り合いってだけで全然違うんだ」



ああ、よかった!大げさすぎるくらいに喜ぶイオを見て首をかしげている間に、目的の場所へたどり着く。


 周囲に並んでいたお店の倍はある大きな建物の中からは賑やかな声が聞こえてくる。

大きな扉は開け放たれていて、そこから中の様子が少しだけ覗ける。

冒険者と思われる男の人や女の人、亜人と呼ばれる人たち等たくさんの人が笑顔で何かしらの食べ物を口に運んでいた。




「人がいっぱいいる…住んでた麓の村の人たちと同じくらいはいるよ!すごい!」



「……ライム、お前一体どんな所で生活してたんだよ」



「と、とりあえず中に入ろうよ。僕もお腹すいたし」




イオの言うことも尤もなので私は意を決して『緑の酒瓶』に足を踏み入れた。


 店の中に足を踏み入れると、だれかの視線が私の髪へ向かう。

そして驚きだとか好奇心、疑心などと一緒に静けさが訪れてさっきまでの賑やかさが嘘みたいに静まり返った。




「ん?ああ…君がライム嬢だね。私はホップ。この『緑の酒瓶』を経営してる。まぁ、マスターとでもよんでくれればいいさ。兄貴から話は聞いているよ、ここに座ってくれ。お前らは適当に」


「マスター、ひでぇ!俺ら常連だろ!?」


「エル坊とイオ坊か。そういうセリフはもっと偉くなって、うちの店を潤すようになってから吐くんだな。ライム嬢はどんな用事できたんだ?」


「僕たちと対応が違いすぎませんか」




 苦笑しつつ長い前髪で瞳を隠したイオが周囲の騒音にかき消されそうな声で訴えるとマスターはからかう様にニヤリと笑う。

彼の明るい青い瞳が私を見て、懐かしそうに目を細められた。



「古い知人の娘だからな。生まれたばかりの頃に一度だけ見たが、えらい別嬪さんに育ったなぁ。何か困ったことがあったら俺か兄貴に相談してこい。出来るだけ力になる」


「実はこんな人がたくさんいる場所にきたのは初めてなので、すごく助かります!あんまりお金はないですけど、贔屓にさせてもらいます」


「はっはっは。駆け出しの頃に金がねぇのは何よりだ。下手に初めから資金があると実力に見合わない無茶をやらかしかねんからな。ライム嬢は何にする?うちは安くて美味いもんを提供するのがモットーだ。好きなのを選んでくれ。今日は俺のおごりだ」



 そこの護衛の小僧達も今回は特別に奢ってやる、そう豪快に笑うマスターの好感度はうなぎのぼりだ。

いい人だよ、ほんと!お金ないのを理解して快く考慮してくれるなんて素晴らしい!

感動してプルプル震えだした体とうっかり出そうになる涙を堪え、私は椅子へ座る。

それに倣ったようにエルとイオが左右の椅子へ座り、メニューを見ながらマスターとやり取りをしていた。




「じゃあ、俺は肉料理!ライムも肉でいいよな?」



「安くて美味しくてお腹に溜まるならなんでもいいよ!ああ、なんか、座った途端にお腹すいてきた」



「試験って結構疲れるから…僕は魚がいいな。肉は昨日、先輩達と食べたから」



「はいよ。んじゃあ、お前ら飯ができるまでライム嬢に冒険者の基本でも教えてやってくれ。あいにく、今日も大繁盛なんでな。代わりにサービスで軽く摘めるものも出してやる」



「よっしゃ!まかしとけよ、マスター」




食事を作る為に奥へ引っ込んだガッチリした背中をぼんやり眺めているとエルがゴソゴソと懐から何かを取り出してテーブルの上へ載せた。




「これがギルドで発行されるギルドカードな。んで、こっちは学院から支給される安全布あんぜんふっていうアイテム。気軽に買える値段じゃないけど、冒険したり採取したりする時は万が一に備えて一人一つは持ってるのが基本だな」



「回復薬とかはライムさんの方が詳しいと思うからいらないよね。ギルドカードは、倒した魔物やランク、レベルも表示されるし自分の強さがわかる目安になるからあると便利だよ。まぁ、錬金術師や召喚士はあんまり戦闘を重視してないからあってもなくても大丈夫だけど、別の国に行った時にギルドカードがあれば何かと便利だから持っておくといいかも」



テーブルの上にあるのはギルドカード、安全布、しわくちゃになる一歩手前の羊皮紙とインクとペン。


 羊皮紙とペンが冒険に必要なのかとも首をかしげているとイオが苦笑して「これは説明するときに必要なものを整理しようと思って」と教えてくれた。

なるほど、と頷いて礼を言えば彼は少し照れくさそうに口元を緩めたあとボソッとつぶやいた。




「本当にライムさんは貴族じゃないんだ」


「イオ…お前なぁ、まだそんなことを言ってんのかよ」


「ごめん。いや、本当に信じられなくて…あと、必要なものは武器と防具くらいかな?」


「あと、採取したものを入れる袋も忘れんなよ。あれも結構するんだよな…」



採取したものを入れる袋と聞いてポーチの中に入れた古びた革袋のことを思い出した。


 おばーちゃんから小さい頃に貰ったんだよね。

薬草を入れる用と鉱石を入れるもの、獣などから剥ぎ取った素材を入れる用と予備を二つ入れてきた。

採取には必ず持って歩いてたし必要だと思ったんだ。

距離や採るものの量などによって袋からバスケットや荷台を持って行ったりするけど、基本的には袋で事足りる。





「採取用の布袋ならあるけど…それでいいんだよね?武器と防具はないから買わなきゃいけないけど」



「十分じゃね?リンカの森じゃたいしたものも採れないだろうし。森の奥に行けばリンカの森でしか採れないものがあるらしいんだけど、俺たちのレベルじゃまだ無理なんだよな。森の奥に入るにはさ、許可が必要でさー…最低でも紺色になんないと許可が降りないんだよ」




聞きなれない色に首を傾げるとすかさずイオが解説してくれた。


 黒の中で一番高い地位らしい。ベテランとかいわれる人たちが多いランクでなんだとか。

イマイチ、色については理解できてないけど、見習いよりは確実に強いだろう。




「ま!いずれ俺が森の奥まで案内してやるからさ、安心して錬金術師の腕を磨いておいてくれよな。遠出で手に入れた珍しい素材があれば渡すし、先輩たちにも色々情報貰えるようにしとくから」



「私はすごく助かるけど、いいの?結構面倒じゃない?」



「いいもなにも、半ば自分の為でもあるからなぁ。言ったろ?腕のいい錬金術師がパーティにいたり親しくしてるってだけで上の顔覚えがいいって」



「それに、僕らみたいな庶民が騎士になるのは結構大変なんだ。紺になる前に、いろんな事情でやめたり死んだりするから、回復薬が作れる錬金術師がいるのといないのとじゃ生存率がかなり違う。そもそも錬金術師って貴族が多いから僕たちみたいななんのコネもない下っ端とパーティ組んでくれることなんて奇跡に近いし」




へぇ、と半ば惚けつつ相槌をうっていると、待っていたご飯が目の前に置かれた。


 美味しそうな湯気を立てるご飯に私たちは顔を見合わせて、空腹を満たすために口を動かすことを優先する。

奢りだって思うと尚の事美味しく感じられる、エルやイオの言うとおりに味も量も申し分ない昼食を終えてまったり…これまた奢りでレシナ水が出てきた。

レシナっていうのは爽やかな味と香りが特徴の黄色い果物で、手を加えないと物凄く酸っぱい。その果汁を少し絞って水に垂らしたのがレシナ水なんだって。


 料理を食べた後や携帯用として持ち歩くのが流行っているらしい。

初めて飲んだレシナ水はしっかりした味の料理を食べた後だからか、スッキリした飲み口の水はとても美味しく感じた。

お腹も適度に膨れて、満足した私はふと自分の武器について思い出す。



「そういえば錬金術師ってどんな武器使うの?」


「……どんなって……イオ、知ってるか?」


「僕たちは錬金術師に知り合いがいないからわからないけど…マスターは何か知ってますか?」



腹ごしらえも終わったし、いよいよリンカの森へ向かう準備を始めたい。

お昼を少し過ぎたくらいだから武器選びが一刻程度に収まれば十分日暮れまでに帰って来れる。森までは歩いて二刻位みたいだからね。



「ああ。大体は杖だな。珍しいところで剣や鈍器、槍を持つのもいるが…武器はまぁ、自分に合うものが一番いいんじゃないか」


「じゃあ実際に見てみないとな!マスター、ごちそうさま!早速武器屋に行こうぜっ」


「うわっ?!ちょ…早いっ!早いってばっ!ま、マスター!ご馳走様でしたっ、また来ます!」


「マスター、御馳走様でした。エルにはちゃんと言っておきますからっ」



突然店からでて走り出したエルを追いかける為に慌てて席を立った。

店から出る前に冒険者らしき人たちから色々と好意的な声を投げかけられたのが少し嬉しかったのはここだけの話だ。


 目立つ髪色の御陰で、エルやマスターの比較的大きく通る声を聞いていた冒険者も多いだろう。そこで私が貴族ではない錬金術師だってことを知った人もいたと考えられる。

基本的に自由な冒険者は貴族を嫌う傾向にあるから、顧客的にはかなり美味しいと思うんだよね…貴族っていう面倒で嫌~な相手をお客にしなくても食べていけるだけの収入は得られる自信があるからこの方向でやっていく計画です。


 そんなことを考えつつ、イオと一緒にエルを追いかけて数分で武器屋へ到着した。

武器屋は飲食店が立ち並ぶ場所から食品街、雑貨店が立ち並ぶ場所を過ぎた所に武器店はあった。

ざっと見るだけで両方の通路に五軒ずつ武器屋の看板がぶら下がっている。



「食べ物屋さんの次は雑貨屋さんで、次に武器屋さんなんだ」


「うん。食べ物や雑貨屋は冒険者じゃなくてもよく利用するから…それに、武器を作るにもアクセサリーや防具を作るにも大きな音がしたり、冒険者が多くなるから喧嘩だって時々あるんだ。だから、少し距離を置いてるんだよ」


「ま!ここはここで活気があっていいんだけどな~。んで、武器屋と防具屋の奥が装備屋、魔具屋、その奥が錬金術師の工房棟になってるから明日にでも案内してやるよ」



大人の男の人が三人は余裕で寝転べる広い道に立ち並ぶ店。

店と店のあいだを区切るように植えられた素材にならない色とりどりの草花や背の低い木に感心していると、エルがピタッとある店の前で足を止めた。


 その店の外観はこざっぱりしていて、看板以外はなんの手も加えられていない。

近隣の店は少しでもお客さんを呼び込もうと「●●の剣入荷!」とか「大好評の××シリーズ補充しました」という呼び込みや「オーダーメイド受け付けます」「素材買取中」といった店の案内を板に書いている。

雨や汚れに強い紙はこっちでも高価らしく、見慣れた黒い板にチョークで書かれているのをみて嬉しくなった。


実はこの『チョーク』を発明したのはおばーちゃんなのだ。

黒い板は比較的安い黒の塗料を板に塗ればいいだけだし何度も使えるってことで爆発的に国内外に広がったらしい。



(いずれ私もみんなの役に立つような調合ができるようになるのかな)



そんなことを考えながらエルとイオの後を追って素っ気ない外観の店へと足を踏み入れる。

チリンチリンと可愛らしい銅の鈴の音がして、奥にある釜の影響で外よりも暑い部屋へ足を踏み入れた。




いざって時はトランクを振り回すとかしようかなぁ…?財布の具合も心配だし。








+ 解説など +


【認定証】

 トライグル国立レジルラヴィナー学院(レジル学院/レジル学園)に入学すると貰える。

騎士科だと太陽、錬金科だと星、召喚科だと月のモチーフが刻まれ、錬金術師は魔力色に応じた色の魔石(自分の魔力を染み込ませるので色が変わる)、召喚科だと魔力の大きさや量を考慮したランク(S~Dまで)を名前の横に刻まれる。騎士は腕輪にランクが彫られる。




*アイテム*

安全布あんぜんふ

 緊急脱出用アイテム。あらかじめ登録しておいた場所に戻ることができる。

冒険に出るなら必ず持っておきたいアイテムです。

調合としては布系+空間系のアイテム+染料


【採取用の布袋/革袋】

 そのままの用途。アイテムなどを入れて持ち歩いたりもする。

質のいいものは布や革がいいだけではなく、転送機能や腐敗防止などが付けられているとか。

量が多い場合はバスケットや荷台の方が便利。


【チョークと黒板】

 二つで一つの日用雑貨。

店が並ぶ場所ではよく見かける、お馴染みになった定番商品。

濃い黒緑色の塗料を塗った板にチョークという白い粉を固めた大人の人差し指程度の長さの棒で文字や絵を書くことができる。

消すのはボロ布などでOKでくり返し使えるため爆発的ヒットとなった。

これを専門にする錬金術師も出てきたとか



読んでくださってありがとうございました!

続きもがんばりますー!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 『無事、入試試験に合格した私はその足で見習い騎士 エルとの待ち合わせ場所へ向かった。』 入試試験→入学試験 6話の題名も入試試験になっていました。
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