283話 執炎猿
残酷表現・火災の表現があります。苦手な方は、自衛をお願いいたします。
具体的には、読み飛ばす、深く考えない、読み流す、記憶を飛ばす、◇◇◆の下だけ読む、そもそも読まないなど。あとは、嫌な予感に従うのも良いです。
平気な方には「軽い軽い!」って感じだとは思うのですが、念のため。
やきいもたべたい。
ガクガクと上下に揺れる地面と景色。
声を出したら舌を噛む自信があったので、ひたすら黙って体を硬くする。
今現在暗闇を疾走中だ。
この二人、かなり足が速い。
その二人が懸命に逃げてるってどういう事だろう、と思っている目の前に大きな湖。
速度は変わらず、むしろ加速していくのでギョッとしていると浮遊感。
「え」
「息を止めろ」
頭上から降ってきた指示に従って慌てて口と鼻を手でぎゅっと摘まむ。
息を止めるってことが、水に飛び込むぞって意味だと思ったからね。
浮遊感の後は全身を襲う衝撃と冷たさ。
どぷんっと頭の先まで水に沈んで、そしてすぐに浮上した。
ザパッと顔を出して、水面の揺らぎが収まるのを待ってから大きく息を吸う。
冷たい水しぶきがかかり、指先や足の先からジワジワ体温が逃げていく。
「流石、もうすぐ冬。水がすごく冷たい」
「風邪引くんじゃねェぞ。手間が増える」
「体は丈夫だから平気。で、クギはなんで逃げてたの?」
真っ暗な湖にプカプカ浮かぶ私達はかなり間抜けだった。
吹き付ける風も冷たいし、そもそも何がいるかわからない湖に飛び込むなんてと思うのもある。
でも、クギのあの逃げ方はかなり切羽詰まっていたから理由があったんだろう。
「集落が燃えた原因は【執炎猿】だったからだ」
今が炎拡季じゃなくて良かった、と話すクギに私は首を傾げた。
知らない単語が大量にある。
私が何一つ理解していないことに気付いたらしいクギが、そういえばと納得。
「カルミス帝国の人間じゃなかったんだったか、お前は。こっちじゃ有名な話だ。特定の禁忌を犯すと魔物になるってのはな」
「……人間が魔物になるの?」
「人間だって動物だからな。魔物にもなるだろ」
そりゃそうか、と頷く。
カチカチと歯がかみ合わなくなってきた。それは、クギも同じらしい。
白い息を吐きながら、いつ水の中から上がるんだろうかと様子を窺う。
「二人とも、もう少し待て。気配が近づいて来てる―――…ああ、あそこにいンな。もう少し待つか……あの辺りに、ちらちらと橙がみえてんだろ。あれが【執炎猿】だ」
「執炎猿って、人、なんですよね? なんで猿?」
目を凝らしてみると、確かに何かが動いているような違和感はある。
ただ、真っ暗闇の中だからこそ目立つ火の色はとても目立つ。
と言っても、燃え方が奇妙だ。
火事のような激しい燃え方ではなく、炭に近いんだと気づいた。
冷たく乾いた風が吹くとパッと火花のようなものが飛ぶけれど、水分を多く含んだ草や木が多いからか引火はしていないようだ。
「あー……猿をな、食うとああなる」
「…………うん?」
「燃えた集落は、比較的貧しいところだった。俺らは時々要らねぇものを適当に捨ててたんだが、そういうのを売って生計を立ててる人間も多かった。あとは、冒険者やなんかがとまるのに使う位だな。この国には乾砂季っつー……砂嵐が吹き荒れる時期があるんだが、ここは湖があって水源がばっちりあるだろ。だから、砂嵐はここまでこねぇ。その時期に一年分を稼ぐんだ」
寒さを紛らわせるために立ち泳ぎをしながら、クギの話に耳を傾ける。
シシクはジッと黙って周囲の警戒中。
あまり長い間浸かっていると風邪を引きそうだな、と考えている間も初めて聞く名の魔物はうろついているようだ。
「執炎猿になるには、まず『強い執着』もしくは『恨み辛み』があることが必須だ。次に、身内の死を体験している事、飢餓状態にあること。この三つが大前提」
「でも、それなら奴隷の人とか全員燃えちゃいそうだよね」
「まぁな。ただ、ここからが『自然』には出来ねぇ。猿系のモンスターを十三匹殺しその血液を壺で保存し二年以上放置。次に、大人の雄猿を生け捕りにし、雌猿を目の前で……あー……まぁ、そういう感じで、正気なやつはやらねぇな。頭がイカれてるやつでも、ここまでしてってのは、聞かない。気に入らなけりゃ、適正武器やなんかで殺した方が早いからな」
「でも、その話の奴が『あれ』なんだよね?」
「おう。アイツは、目の前のやつを焼き尽くすまで動き回る。ただ、追いかけられてる段階で殆ど炭になってたから、燃焼終了まであと少しってとこだ」
「……ちなみにだけど、魔石って」
「呪いがバッチリだな」
「だよね。うーん、ディルが使いそうだし、回収……いや、でもな」
真剣に悩む私にシシクがハッと小さく笑った。
そして「やめとけ」と短く一言。
魔石については、清めないと持ち歩けないんだって。
「清めるって聖水?」
「聖水や聖灰が一番いい。なけりャ、塩だな。塩がなけりャ……あー、水につけとくんだったか。リッカが言ってたな」
「あ、聖水あるから貰ってもいい? そしたら持って帰れる?」
「持って帰るって、売るのか?」
「ううん。お土産にする」
たぶん、というかディルが使うだろう。
はじめて護衛を頼んだ時も、見つけたやばそうなものとか欲しがってたし、集落でもやばそうなの貰ってたし。
いらないって言われたら、冒険者ギルドだなーなんて考えて取り分のことを思い出す。
「あ。勿論販売することになったらお金半分渡すけど」
安心して、といえば二人とも呆れ切った顔で私を見ていた。
どういうことだろうと首を傾げるとクギに頬を摘ままれる。
結構いたい。
「アホだろ、本当に。あのな、俺らは犯罪者! 街に入ったらとっつかまって、んで、犯罪奴隷として処理されんだよ」
「え。あ、そっか。検問所があるもんね」
首都モルダスにあった大きな門で、犯罪者かどうかのチェックを受けことを思い出した。
ああいう感じなら確かに近づく方が危ないかもしれない。
だから、シシクは砕くって言ったのか。
「いや、検問所はねェ。かわりに、ダンジョンに入る際のチェックで引っかかる。カルミス帝国は、そういうところだ。俺らは恐らく二級犯罪奴隷で、『殺し』をしてるコンフは一級犯罪奴隷だろうな。俺らは獲物をある程度狙ってたが……まぁ商人から訴えは出てるだろ」
シシク曰く、狙っていたのは『評判の悪い』商人ばかりらしい。
どうしようもなく評判関係なく狙った場合は傷つけず、必要最低限の食糧だけを奪うこともあったから、恨まれてはいるだろうとカラカラ笑っていた。
「そっか。犯罪者奴隷って、普通の奴隷じゃなくってかなり厳しい所で働かなきゃいけないんだっけ」
「いや、働くっつーか使い捨ての駒だぞ。命令でギチギチに締め上げられるから言葉も話せねぇ。淡々と指示された命令をこなすだけで、メシも、二日にいっぺんとか仲間の死肉を食うとかそういうレベル。餓死するまで働くのが当たり前だな。三級なら危険度の高い場所に調査として送られる程度だが、一級は間違いなく死ぬ」
「ちなみに、他国―――…友好国であるトライグルのお前さんを成り行きとはいえ『誘拐』した時点で、俺らはつかまりャ一級犯罪奴隷だぜ。青の大国なら、ギリ二級ってとこだがな。カルミス帝国の国王は緑の大国贔屓だ。緩和措置がすげェんだわ。お陰で、緑の大国に迷惑かけるような『誘拐』『略奪』『詐欺』を働いたら、即重罪だ。他の国だとそうでもねェが」
色々と激しいな、と思いつつ事情を聴いて寒さから意図的に意識をそらす。
これ、たぶん私以外の二人も一緒でいつもより良く話しているのが証拠だ。
湖に飛び込んでから、どのくらいたったのか、どさっと何かが倒れる音が響いた。
「チッ。粘りやがったな……もう大丈夫だとは思うが、俺が先に上がって首を落とす。お前らはそれを見てから上がれ。んで、石が欲しいなら自分で取れよ」
「はーい! あ、乾燥した薪があるからここで焚火しない? 服を乾かすアイテムはあるけど、寒いしこのままだと全員風邪引くもん」
「……しャーねェか。クギ、お前は近場で乾燥した薪を集めてこい」
「あ、乾燥してない枝でもいいよ。乾かすアイテムあるから、それ使う。魔力を使うあてもないし、できるだけ魔力は使いたいんだよね」
「へーへー。なんだかんだ言って、お前、図太いよな。殺す気も失せるわ」
ムニムニ、と頬を再びつまむクギに抗議している間に、シシクが水から上がる。
ざぱっという音の後、棒状の武器が真っすぐに首のあたりへ振り下ろされ、炭が割れるような軽く硬い音が響いて何だか空しいなぁと思ってしまった。
(こういう死に方はしたくないな……何があったのかは、しらないけど)
ただ、この名前も顔も知らなかった人が、どこかでちゃんと休めればいいとは思った。
誰かを強く恨むのって疲れるだろうからね。
◇◇◆
湖を上がってからは、早かった。
念のためだ、と言って首を粉々にしてくれたシシクにお礼を言って、私は魔石を回収。
その間にクギが薪を拾って、シシクは慣れた様子で火をつけた。
必要なのはどう見ても体を温めるものや、着替えだったから、まずは私はポーチから布を数枚とテントを取り出した。
ポーチから取り出せる大きさだからどうしても少人数用のテントしか出せなかったけど、それでも十分だろう。
小さいと撤去が早いんだよね。
「とりあえず、焚火の明かりが極力漏れないようにする。完全には無理だがな。だから、ある程度の対策は取って警備結界を使って休むが、いいな?」
使わない布でテントを囲むように簡易の壁を作った。そして、それを目印として簡易結界を張る。ある程度隙間が空いているので、少し寒いは寒いけど、食事を作って休むだけなら十分の広さを確保した。
「私もその方がいいと思う。体冷え切ってるし、全員ゆっくり休まないと、この先持たないと思う。どこに行くかも決まってないし」
私はポーチから鍋や食材、まな板なんかを出して、食器を取り出す。それから、万が一の為に買った大きめの着替えを取り出す。
これ、市場とかで安く売られてるのを見つけたのだ。
(手持ちの着替えがない時に、数着持っておけば誰でも着られるかなーって考えてたんだけど、まさかこういう事態になるとは。買っておいてよかった)
ひょいひょいと着替えを取り出した私に二人はとても驚いていたから、買った経緯を話すと納得してくれた。
「流石に濡れたままだとな。助かるぜ。乾くまで少しかかるだろォしな」
やれやれ、と息を吐きながら身に着けていた服を脱ぎ始めた。
乾燥袋があるから、服は速く乾くってことを伝えているので脱いだ服を袋に放り込んでもらう。順番に、ってことにしたのは万が一を考えた結果だ。
手間を省くっていう意味合いも強いんだよね。
(三人分入れると取り出して、すぐに着替えるってのに手間取りそうだしね。最初から誰のか分かっていた方が安心だもん。なにより、どっちかがすぐに戦闘できるようにしておいた方が、安心だし)
結界を張っているから敵に襲われる可能性は低い、とは思う。
けど、リアンやベルから『警備結界は絶対じゃない』って言われてるんだよね。
焚火はつけてるけど照らされる範囲はすごく広いって訳じゃないし、結界を張っているとはいっても落ち着かない……らしい。
「次はクギね。あ、シシクはこれ飲んでて。ホットワイン」
「お。いいねぇ。なんか食うもんはあるか?」
「マトマのスープを少し具材を足してスープスパにしようと思うんだけど、どう? 足りないだろうから、ベーコンも炙ろう。デザートは何がいいかなぁ……うーん、さっぱりしてるのがいいよね」
「……なんつーか、頭たちにャ悪いが、お前がいて助かった。飯抜きはきちィしなァ」
つか、これで服が乾くのか、と興味深そうに乾燥袋をつつく姿は子供みたいでなんだか笑ってしまった。反応が時々お店に来る小さい子とおんなじなんだよね。
のんびりしながら、タオルを乗せてじっとこっちを見ているクギに首を傾げる。
「どうしたの?」
「……なんでもねェ。お前、苦労とかしてねぇんだろうなって思っただけだ」
「苦労はしてないかも」
特に大変だった記憶はない。
だからそう答えたんだけど、クギはそれっきり黙ってしまったのでシシクと時々話をする。
基本的には料理をしているから沈黙も気にならなかったんだけどね。
暗闇の中でユラユラと揺らぐ焚火の炎を見ながら、焼けた集落を思い出す。
(少しでも、生きている人がいればいいけど)
無責任な私の想いは言葉にならないまま、ホカホカと湯気を立てるスープと共に飲み下した。じんわりと胃から温まる感覚は、割と好きだ。スープの中で程よい硬さになったパスタをもぐもぐと咀嚼していると、今後の方針についてシシクが話し始める。
「――…この後だが、今日はもう休息をとって休む。向かう先については、どうしたもんかと思ってる。クギ、頭達の痕跡は?」
「なかった、ですね。そもそも生き残りがいなかったので」
「だろうな。執炎猿を遠目にでも見たなら、頭やリッカはあの場所から即離れてらァ。んで、たぶん一番近ェ集落にいるだろ。カルミス帝国の騎士は国道を使うから、国道から離れてる、近い場所っつったら……『赤土の村』だな」
「赤土? 土が赤いってこと?」
「おう。サラッとした赤い土なんだ。お陰でクリ芋くらいしか取れねェ貧困村だな。冒険者が来る時期があるってのは、話したと思うがそん時くらいだな。ある程度にぎわうのは」
しみじみ呟きながら、ぐっとスープパスタを食べきって、お代わりを注ぐシシクに程よく焼けたベーコンとパンを串に刺したものを渡すと喜んで受け取った。
次にクギもお替りをしたので、パンとベーコンを渡す。
私も同じものをとって食べる。
焚火でじっくり炙ったからか、油が程よく落ちて、表面はカリッと香ばしい匂いがしている。パンもいい具合にサクサクだ。
「んー!美味しい。あ、そうだ。クリ芋買えたら買いたいな。あと、赤土も欲しい」
「……土なんてどーすんだよ」
豪快にベーコンにかじりついたクギがじろりと私を睨む。
私もクギも焚火にあたって多少は温かくなっているものの、長い時間、湖の中にいたから体の内側がまだ冷えている。
寝る前に苦手だけどお酒でも少し飲むか、なんて考えつつ答えた。
「錬金術の素材によさそうだから、採取しておきたいんだよね。なんか作れるかも」
「……おまえ、一応誘拐されてる最中だからな?」
「知ってるよ、その辺は任せて!」
しっかりわかってるよ、という意味を込めてグッと親指を立てると「任せるって何をだ?!」ってクギに怒られた。
むぅ、と唇を尖らせつつ食事を終わらせたところで、シシクの服が乾いたから、次にクギの服を袋へ放り込んだ。そのついでに、周囲の様子を探ることになったので火を隠すように木の板を周囲に置く。
布の間から少し顔をのぞかせてみるけれど、特に何も変化はない。
三人で焚火の傍に戻って、夜の番について話した。
シシクが警備結界を張っていることを考えて「今日はこのまま全員で休息をとる」ことが決定。
その代わり、起床時間は速くするという事で焚火を消し、明日直ぐに出発できるよう目隠し用の布も取り払う。
流石にテントはたたまなかった。
「人が近づけば気配で分かる。だから、安心して寝ろ。ただし、誰かが来たらすぐにたたき起こす」
うん、と頷いて私たちは三人、テントの中に敷いた寝袋へ。
モゾモゾと寝袋へ入るとすぐに睡魔はやってきた。
そのまま、私たちは眠って―――……たたき起こされることもなく朝を迎える。
朝日も昇らないうちに私たちはテントをしまい、野営の痕跡をできるだけ消してその場を離れた。
彼は今日も私を担いで、クギと共に森の中をスイスイと進んでいく。
ほとんど会話もないまま、三時間ほど進んで日の出と共に開けた場所に出た。
『赤土の村』は、かなり変わった村だった。
赤土の上に、縁系のテントがいくつか並んでいる。他にあるのは、まばらに生えた植物と黒い枯れ木たち。
つい先ほど抜けてきた道を振り返る。
(木の数が減って来たなとは思ってたし、実際、半分くらい進んだところで土が変わって、植物もぐっと減ってきたけど……)
そびえたつ赤茶色の岩山に挟まれた風の通り道に作られた『村』は、お世辞にも住みやすいとは言えないような環境にあった。
「途中で口布とフードをかぶれって言ったの、風で砂が舞うから?」
「そうだ。ここに住む人間は基本、外を歩く時に顔を隠す。砂が舞うからな。ただでさえ、風が吹き込む立地だ。風よけに風の通り道に石や岩を積み上げてはいるが、それでも砂は吹き付ける」
「水はさっきの湖まで毎日汲みに行くって言ってたぜ。っつっても、ここも……そろそろ捨てるだろうな。あの燃えた集落に移動すんじゃねぇか」
「え、でもここにずっと住んでたんだよね? そんな簡単に……」
驚く私にクギが顎でテントをしゃくる。
ほれ、と言われてじっと見ていると少しだけ、空気がざわついているように思えた。
「―――……頭達がいると見ていい。いつも、この村は死んだように静かだからな」
移動の為に荷物をまとめてるんだろう、とシシクがぽつりと呟いた。
私達がいる位置から見える、岩山の切れ間から光が差し込み、小さな村を照らし出す。
ここに住む人の事情を聴いたのは、この少し後の事。
ここまで読んで下さってありがとうございました。早めに次を更新できるよう、頑張ります!
=あたらしいもの=
【執炎猿】別称:ディリアレ・グノン。分類:魔物
赤の大国カルミス帝国でしか発生しない、魔物化した猿。
かなり特殊な経緯を経て進化するので、滅多にないが、稀にある。
執炎猿の作り方
前提:強い執着、辛み恨みを抱くこと。身内の死を体験する。飢餓状態にあること。
1.猿系モンスターを十三匹殺し、血を壺の中に入れて二年以上放置。
2.大人の雄猿を生け捕りにし、目の前で雌ざるを撲殺する
3.雌ざるを殺した後、雄猿の首をはねて1の壺に三日漬け込み、それを焼いて食べた後に油を体に塗って、炎の傍で寝る
4.すると、雄猿の怒りや恨み辛みが乗り移って発火。全身が燃焼する
※この状態になると助からない。また、視界に入った猿もしくは人を焼き尽くす。
※燃焼時間は最長で二時間だが、基本的に倒すのは難しい。素早く、賢く、力強い。
※魔石は喉のあたり表面化する
※首が落ちても燃え続ける
出現;赤の大国