275話 最優秀者への特典
留学のお話をチラチラっと。
国名はチラチラ出てきた国ばかり。ただ、細かいことは考えていないのでこれから考えます(苦笑
行き当たりばったりで書くものではないな、って少々悔やんでいるのは内緒。
※2023、3、28 留学中の商品販売について少々書き直しと変更を加えています。
改めて読むとちょっとふつごうだらけだったので(苦笑
ワート先生の研究室には、色々な物が増えていた。
机には重なった手紙や丸めた羊皮紙が沢山あるし、本も積み上げられている。
複数のインク瓶、たくさんのペン。空になったカップやお酒の空き瓶が転がっていたんだけど、真っ先に目に飛び込んできたのは新しい二つの机だ。
片っぽは整理整頓がきっちりされているけれど、もう一つは何処か雑然としている。
「悪いな。とりあえず二学年に上がった時に研究室がもう少し広い場所になるんだが、それまでは此処で作業をしてる。作業机の周りにイスを置いて座ってくれ。あーっとカップは……全部使ってたか。今洗って―――」
「先生、それなら私が出しますよ。えっと、人数分……紅茶はどうしよう」
どこに蛇口とかがあるんだろうか、なんてきょろきょろしているとポンっと肩が叩かれた。
振り向くとベルが苦笑しつつポーチを指さす。
「紅茶は私が淹れるわ。カップとポット、トレーを出して頂戴。リアンとライムは空き瓶やなんかをどかして、部屋を綺麗に整理して。教授たちも少し片づけをしてくださいな。私、こんな場所でお茶をするのは嫌ですもの」
ベルの言葉を受けてワート先生と助手先生二人が顔を見合わせ気まずそうに明後日の方を向く。一応ヤバイって自覚はあったみたい。
窓から差し込む光が室内に舞う埃をキラキラ照らし出していて、私もここでご飯は嫌だなと素直に感じた。
「……流石に片づけないとまずいよなぁ。どれ、机周辺くらいは片付けるか。大事な書類やら書きかけの物もあるから、悪いが明らかにゴミだと思うものを集めてくれ。ベル、ポットと蛇口はこっちだ。湯を沸かすならこれを」
のそのそ歩き始めたかと思えば、先生は一直線で自分の机へ。
もう一つの散らかった机は、紹介してもらっていない助手先生の机らしい。
呆れた顔と声色で注意しているのはウィンクル助手先生だ。
この二人、タイプが真逆の錬金服なんだよね。
ウィンクル助手先生は典型的な錬金術師らしいローブを羽織っているけれど、もう一人の方はマントをつけていてどちらかといえば騎士タイプの服だ。
少し横目で助手先生たちの動きを見ていたんだけど、それだと片付けが一向に終わらないので本腰を入れて片付け始めることに。
要らない袋を貰って、そこに片っ端からごみらしきものを入れていく。
「あ。先生、このお皿洗って使っていいですか。お茶菓子乗せるのに使いたいんですけど」
ごちゃっとした空き瓶や紙袋なんかの下から発掘した大皿を両手で持って先生の方へ向ける。これ、埃をかぶっていたけれど豪華で上品な装飾がされているし、たぶん高い。
けどお菓子を置くためのお皿は必要だし、洗えば汚れは落ちるから問題なし。
他に、人数分の小皿を探していると声が後ろから降って来た。
「何かお探しですか」
「うわ!? び、びっくりした。えっと、ウィンクル助手先生……?」
「ウィンクル助手で構いませんよ。まだ教員ではありませんから。必要なものがあるようでしたら、探すのを手伝います」
ニコリともしないで淡々と話す彼の表情が少し強張っていることに気づいた。
なんだかリアンにちょっと似てるなーなんて、勝手に親近感が芽生える。
「大きいお皿にお菓子を乗せるとしても、とりわけ用の小皿が欲しいなって。あと、ウィンクル助手さん達はご飯食べましたか? まだ食べてないなら、パンに野菜やお肉を挟んだものとかオニギリ―――えっと、コメを炊いて握ったものとかもありますけど」
「食事は、まだですが……」
何か言いたげな言葉は聞かなかったことにして、小皿捜索を再開。
片付けをしながらワート先生ともう一人の助手さんにパンとオニギリどっちがいいか聞けば、両方とのこと。
どこからかバラバラになっていた小皿を回収していたらしいウィンクル助手にも、改めて聞いたけど、少し躊躇して「どちらも頂ければ」と返事が。
返事を返しつつ、お皿を洗っているとお湯を沸かしている最中のベルが口を開く。
時々片付いていない場所を指摘して近くにいる人に指示を出す。私は小皿を貰ってすぐに窓を開けて換気。
カーテンも埃っぽい感じだから、一つにまとめた所でベルの声。
「ねぇ、ライム。お茶菓子は何を出すのかしら。紅茶が決まらないの」
それらしく困ったような顔をしてるけど、声が弾んでいるのは明らかで。
ベルらしいなぁと思いながら工房で食べようと思っていたものを出すことにする。
同じものばっかりだと飽きるんだよね、お茶菓子。
「実はおばーちゃんに教わったケーキを錬金術で作ってみたんだ。私とサフルで先に味見して、美味しかったからアレンジしてまだ食べてないけど、きっとおいしいと思う。ホイップクリームも持ってきているから、これつけて食べてね。ケーキは香りが強いから、お茶はすっきりしてるタイプがいいかも」
「そういう事なら、これにするわ。こっちのは片付けて頂戴」
はーい、と返事をして使わない茶葉入りの瓶をポーチへ。
黙々と片づけをしていたリアンがワート先生に「フォークは何処ですか」と聞いて探させているのが妙におかしかった。
先生も机の整理を放り投げてフォークを探し始めている。
途中で私はお茶菓子の準備、ベルはお茶とテーブルセッティング。
リアンは先生に言われて書類の分類、助手の二人は自分の机を片付ける人と、研究所全体を片付ける人に分かれてたようだ。
「せんせー、重要書類あるって言ってた気がするんだけど」
「まぁ、そうなんだがな。リアンの書類処理能力を放っておくのは惜しくてな。前に一度机がひどいことになった時にかなり助かったんだよ。口も堅いし、多少見られたところで大したことにはならんさ、で、メシの方は何を挟んでるんだ?」
フォークあったぞ、と嬉しそうにフォークを持ってきた先生にこっそり聞かれて笑う。
お肉と魚どっちがいいか聞くと先生は迷って魚、と答えた。
「おーい、ウィンクルとスタード。お前ら、肉と魚どっちがいい?」
「私は肉で」「俺は魚」
意外にもウィンクル助手さんはお肉、もう一人の助手さんが魚っていうより、印象が逆だったからかなり驚く。
慌てて表情を取り繕って、頷き、お皿を追加で三枚テーブルに置く。
これは偶然見つけたものなので、一応使用許可を得て紅茶を入れ終わる前にお皿に盛りつけ。
先にパンとお握りを中皿に乗せ、大皿には人数分にカットしたメレシュケーキを置いた。ホイップクリームは別皿なので好きな量をとるようにと伝え、ベルの言葉で椅子に座る。
一番最初に座らされた私の前に置かれたのは美しいティーカップ。
「これ、ストレートティーに向いた茶葉なの。濃い琥珀色でスッキリした味わいだから香りの強い茶菓子と合わせると後味もいいのよ。あなた達、お茶の準備ができたわ」
お座りになって、という言葉とともに作業を終わらせた先生たちが席に着く。
リアンに注意されて素直に手を洗ってたのが妙に子供っぽくて笑う。
ベルが座った人の前に紅茶入りのカップを置いていき、最後に私の横の席へ座った。
全員が紅茶に口をつけてほっと息を吐いたのを聞きながら、私は空いている小皿にメレシュケーキを乗せ、同時にホイップクリームの説明をする。
「先生たちはまだご飯食べてないってことだったので、簡単なごはんを追加してます。で、こっちのケーキはメレシュケーキっていうケーキです。ふわふわでおいしいんですけど、ちょっとアレンジして好きな香りの茶葉を足してみました。レシピは知ってたので実験を兼ねて調合でパパーっと」
「この香りはハーベルティーを使ったのか―――…うまいな。フォークを跳ね返すような弾力のわりに、口に入れる弾力をそのままに解けるように溶けていくのには驚いた」
「そうね、こういう軽い口当たりなのに食べやすいケーキははじめてですわ。ハーベルティーの豊潤な香りが広がって、ホイップクリームの滑らかさと控えめな甘さはとてもいいですわね。くちどけもですけれど、これなら毎日でも食べられますわ」
幸せ、と言いながらリアンとベルがお替わりはあるかと聞いてくるのでもう一つアレンジしたものがあるといえばそれも食べたいと言われた。
「できれば工房で食べたいわ」
「同感だ」
「ちょ、まった! 先生にも食べさせて。っつか、これ錬金術で調合したってどういう事? いや、それもだけどコレ美味くない?! お前らの工房の食事事情どうなってんだよ……これ毎食とかいわないよな?」
「毎食ですわ。私をライムと同じ班にしてくれたあの箱には感謝しかありませんもの」
「ライムは他にもいろいろ作ってくれますから、他の工房より食糧事情はかなり優れているかと。下手すると貴族よりいいものを食べていますから。それより、食事が終わってデザートに手を付けてからで構いませんが、工房生を分けた理由を教えてください。どういった話が?」
ペロッとケーキを食べ終わったリアンとベルはお皿に残っていた残りのケーキを素早く移動していて、先生がガックリしてた。
なんだかな、と思いつつジャムシロップを混ぜたケーキを切り分けておく。今度は食事が終わったらしい先生たちも手を伸ばしていて彼らも気に入ったことが分かった。
「しかし、これを調合で作るってヤバイな」
どうなってるんだ、と新しいケーキを食べて呟いたのは、まだ名前を聞いていない助手さんだ。誰だろう、と思いながら眺めているとウィンクル助手さんが気づいたらしくジロリと隣を睨んで「いい加減、自己紹介をしたらどうだ」と苦言。
「悪い、自己紹介もせずにこんな美味いもん食わせてもらってよ。俺はスタード・マミラ・カーナ。教員免許をとる為に助手をしてる。スタードでいいぜ。助手って言っても、授業見学や授業準備、あとは必要な素材の採取が主だった仕事だからな。俺はフィールドワークが得意で、ウィンクルは授業が得意だから苦手を補いつつ、試験に向けてワート教授に面倒を見てもらうことになってる。そういう意味ではお前らと一緒だな」
よろしく、と言いながら残っていたケーキをぺろりと食べる姿はエルを思い出した。
どっちかっていうと騎士科にいそうなタイプだと思うんだよね。
全員がケーキを食べ終わったところで、先生が紅茶を飲みながら口を開いた。
視線は小皿に向いている。
「少し気になったんだが、このハーベルティーはいつごろ販売するんだ?」
「安定した品質で作れるようになったらウォード商会で買い取って専属販売を、と考えていたのですが留学があるとのことですし、しばらく見送ります。充分稼げていますしね」
「なるほどなぁ。腹も膨れたし、本題に入るか。工房別に分けたのは今後の方針に深く関わることを話すからだ。主に、留学先と期間の決定。対象国は三つだ」
真剣な顔でピッと三本指を立てた先生は一つめ、と指を折りながら留学先の国について話し始める。
「一つ目は青の大国と呼ばれるスピネル王国だ。学問・芸術の街と呼ばれることが多いな。ここは学者や研究者が多く、魔道具やなんかも発達しているし、国が海に面していることから珍しい素材が手に入るだろう。多職種との連携を学びたいならお勧めだ。芸術の街というだけあって、そういう方面の意識も高いから商品づくりにも役立つかもしれんな」
青の大国っていえば、工房生になったばかりのころにリアンが青の大国の名産品を食べさせてくれたっけ。あとは、本。本は青の大国から出版されていることが多い。だから、レシピを増やすなら本がたくさん読めそうな青の大国がいいかもしれない。
「二つ目は、カルミス帝国だ。ここは軍事大国でもあり、実力主義で冒険者や荒くれものも多い。ただ、友好国でもあり、協力体制がかなり整っていて破格の待遇だな。この国では回復手段を作り出せる『薬師』や『錬金術師』はかなり大切にされる。加えて、ダンジョンが多いからダンジョンでしか採れない素材も多いな。奴隷やなんかも比較的手に入れやすいから、消耗品として購入もできる」
あれ、今先生えげつないこと言わなかった?
そんなことを思ったけど、大人しくうなずいておく。
リアンはスピネル王国、ベルはカルミス帝国に行きたいって言いそう。
「三つ目は、黄色の国と呼ばれる統黄国だ。ここは、俺も行ったことがないが、工房制度を始める際に協力を申し出てくれた。島国で独特の文化を持っていて、国民は穏やか。我が国の国民とは相性がいいようだな。オランジェ様が晩年よく通っていたことも分かっている」
三つの候補である国はどれも魅力的だ。
どうしようか、と悩む前に『最優秀者』の特典の話になった。
「で、お前たちは『最優秀者』として学院長に表彰されただろう。その時に『特典』があると聞いたはずだ。それは、この留学に大きく関係していて、特典内容は『留学優遇措置』と国から金貨十枚の特別支給。学院からは『留学中の工房運営代行』が挙げられているな。定期的に留学先に商品を受け取りに行くから、販売して欲しいものを渡すことになるだろうな」
「それは、また……ちなみに、代行というのは誰が担当されるのですか」
リアンの言葉には苛立ちとも侮蔑ともとれる、何とも複雑な嫌悪の感情がこもっていた。自分たちの工房であれこれされるのはちょっとな、と思ったのは私も同じだったんだけど、意外に早く解決した。
「これに関しては担当の教員と助手が手続きをすることになっている。方法はいくつか考えているが、まぁ、それも二年に上がったら詳しく話すつもりだ。俺らにとっても、販売代行はある程度必要なんだ。なんせ、今まで『工房制度』がなかったわけだから、どういう人間が購入するのか、というのを調査しておきたい。今後の為にもなるし、学院だけでなく国にとっても貴重な情報になる。だから、まぁ期間を設けて、お前らの工房前で販売をして、今後冒険者ギルドやら学院を通して商品を売ることになるかもしれん。勿論、場所代なんかの手数料は学院が持つ。んでもって、販売して欲しい商品はまとめて事前納品が望ましい。学院の特定倉庫と繋がったコンテナを配置することも考えたが、まぁ、その辺りはもう少し色々整備してからだな」
周知期間として店前で売る間は、商品値引きには応じず、工房には足を踏み入れないことを魔力契約でしっかり書類に残すという。それでも、一応警備用結界を張っておけって言われたけどね。
「できれば植えている野菜の収穫とか水やりをして欲しかったなーなんて」
「業務外だ、といいたいが、工房前で販売する期間くらいはついでにやってやる。ただ、そのあとは自分たちで見つけてくれ。トラブルは未然に防げるならそれに越したことがない」
はい、と全員で頷いた所で『希望留学先』と書かれた羊皮紙を受け取った。
受け取った書類には『留学期間は最大で六か月』と書かれている。
ただ、移動期間として一ヶ月設けられているので、丸々三か月過ごせるんだろう。
「ワート先生、留学優遇措置ってなんですか? 好きな時に出発できるとか?」
「青の大国に行く場合は海路を選択できるし、その港町迄の送迎が付く。高速馬車を使っての移動だな。赤の大国に行く場合も同じで、高速馬車を使っての移動ができる――……あと、通訳がつけられる」
「………通訳?」
「通訳だ。これは任意だな。その国の出身者であれば連れていくことができるんだ。外部の人間でもな。と言っても、その国特有の言語が読めるかどうかの試験はするが」
言語の壁、というのは盲点だった。
基本的に私たちは『共通語』を使っている。勿論、各国特有の言葉があるのは知っているけど、日常ではほとんど使わない。
時々文献とかに使われているけれど、共通語で翻訳されていることが―――そこまで考えて気づいた。
「あ、そっか。錬金術のレシピって古い本に載ってることが多いですもんね」
「そういうことだ。まぁ、どの国に行くかは知らんが古代語がわかる翻訳者を連れていくのをお勧めする。俺としては『腕の立つ』人間がお勧めだ。同行できるのは各国一人までだから注意してくれ」
その辺りも考えるといい、と言われたので頷く。
護衛を雇うことは反対しないが、長期の留学なのでその費用はかなりのものになる。
良く考えろ、と言われて私たちは工房に返された。
学院から工房へ帰る道中、私もベルも、リアンも皆、黙って足を動かすことになる。
一組の工房生が分かれて他国に行くことはできない。
話し合って意見をすり合わせなくちゃいけないので、意見は割れるかもしれないなーなんて思いながらほんの少し、ほんと、ちょっぴりだけ憂鬱な気分になった。
(リアンとベルは大丈夫かなぁ……あ。サフルとルヴたちって連れてけるんだっけ? 後で確認の手紙を書かなくっちゃ)
ここまで読んで下さってありがとうございます!
突然食べたくなった食べ物が作中に出てくるのはよくあることです。
個人的に、シフォンケーキは紅茶のシフォンケーキ(アールグレイ使用だととても嬉しい)か抹茶のシフォンケーキ、カボチャのシフォンケーキが好きです。おいしいよ、カボチャパウダー入りのシフォン。
皆さんのお気に入りのシフォンケーキは何でしょうか。
=新アイテム=
【メレシュケーキ】現代でいうシフォンケーキ。
メレシュは元々、上質な絹糸(特殊な虫からとれる)を使用し、薄く繊細に編み上げた生地を指す。オランジェがライムに教えるときに『これはシフォン……んー、そうね、こっち風に言うと『メレシュケーキ』ってところかしら』といったことから、ライムはこちらで記憶している。
サフルのお気に入りで、これにアリルのコンポートとホイップを合わせたものが大好物に(※サフルが生まれた日を聞いたライムが誕生日には少し特別なものを、と言って作ったことから)
=素材など=
卵の黄身 60g ①砂糖(不純物のないもの)25g 油素材 30g
水素材 45ml 菓子用小麦粉(純度の高いもの) 70g 卵の白身 160g
②砂糖(不純物のないもの)45g ※アレンジとして好きな素材を加えてもOK
【調合方法】※錬金釜使用
下準備
・小麦粉、砂糖などは粉ふるいでしっかりふるっておく
【調合手順】
1.黄身をボウルに入れてほぐし、①の砂糖を少しずつ白っぽくなるまで混ぜる。
2.白っぽくなったら油素材(癖のないものを使う)をすこしずつ入れてしっかり混ぜたものを卵液とする
3.卵白を調合釜に入れ、泡立てるような動きを意識して混ぜながら魔力を加えていく。しっかりとしたメレンゲを調合釜の中で作る必要がある為、②の砂糖を三回に分けて入れながらしっかりとツノが立つくらいまで泡立てる(※魔力の作用によって通常メレンゲを作るより早く泡立てることができる)
4.卵液に、ふるった小麦粉をさっくりと混ぜて、少量ずつ、メレンゲをつぶさないよう調合釜へ
5.火力を最大にして、魔力を大量に注ぎながら加熱。魔力とともに火力を上げることで一気に焼き上げ、フワフワな食感に。
注意として、加熱段階に入った段階で混ぜるのをやめ、ひたすら魔力を注ぐこと。
6.完成したらふんわりとしたメレシュケーキが完成