256話 ルフ・セヒール職業専用取り扱い道具店
何とか終了。
シルバーアクセサリーについてあれこれ調べていたら終わらない終わらない……。
楽しいけれど時間がかかる……。
一番街の職人通りは、奥まった細い路地に入るとあっという間に雰囲気が変わる。
周囲から聞こえてくる金属音や加工時に出る甲高い音、打撃音に弟子を叱る師匠らしき声、威勢のいい職人同士のやり取りに、徐々に熱くなる客と職人の価格交渉。
賑やかというより活気に満ちた空気は少し熱気を帯びていて思わず辺りを見回したくなるけれど、グッと我慢だ。
歩幅や靴の違いが混じった沢山の足音と、様々な服装のお客や駆け出しの職人たちが行きかう路地を進みながら、私達は必死にラクサの背を追いかけた。
「職人街って結構混むんだね。ケルトスの市場みたい」
「ライム、はぐれないようにして頂戴。貴女、普通にスリに狙われるでしょう」
「き、気を付ける」
大丈夫だよ、と言えないのが情けないと思う。
人が沢山いる所を歩くとリアンかベルに絶対一度は腕を引かれるし、二人が鋭い視線を誰かに向けていることが結構あるから。
あ、時々舌打ちが聞こえることもあったっけ。
(自分なりに警戒はしてるんだけど……パッと見ただけじゃ怪しい人かどうかが分からないのが辛い)
うう、と少し凹みつつ足を動かして少し通りに出た。
ココは一番街や二番街の商店通りとは違って、馬車が通るスペースはないものの、歩くには十分な広さで店舗は勿論、露店もずらりと並んでいる。
「へぇ。いつも行く食料市場みたいだけど、食べ物はあまりないんだね」
「ここは食い物より金属・木工・魔道具やそれらに関わる道具が多いんス。他国の人間もいるし、細工品も多いから割と狙い目ってとこッスねぇ。この奥には歓楽通りがあって、そこは昼夜問わず街道芸師達が金稼ぎに」
今歩いている通りは、人は多いものの通行人と体が触れ合わず、混んでいる場所でも人一人分は余裕のある通りだ。
息苦しさや圧迫感のようなものが消えてほっとしているとラクサが指を差しながら案内をしてくれたんだけど、言葉の中に聞きなれない単語があって首を傾げる。
「街道芸師ってなに? 初めて聞いた」
「え。ライム知らないんスか?! 小さい田舎町とかにも割と来るッスよ!?」
「山に一人で住んでたようなものだし、見たことないかなぁ。コッチに来ても基本錬金術の素材があるようなところと工房で調合って感じだったし」
「……マジか。あー、んー、簡単に言うと人が楽しめるように歌や踊り、あとは楽器を演奏したりやなんかをして旅をする人間ッスね。ギルドもあって、独自のランキング制度があるんで割と面白いッスよ。貴族や王族なんかも高ランクの街道芸師を呼んだりするとか。評判が悪いのには気を付ける必要があるンで、冒険者や騎士もある程度チェックしてるんじゃないっスかねぇ」
「商人もランキングには目を通しているぞ。身に着けたものが売れたり、庶民の流行を作り出すのは街道芸師が多いからな。貴族などはそう言った流行を作り出す人間はある程度決まっているようだが」
「貴族の社交界でも時折話題に上がりますわよ。女性であれば、装飾・ドレス・靴。男性であれば、武器・防具・装飾といった具合ですわ」
「え、ランキングってそんなに色んな種類があるの? 全体じゃなくて?」
「全体のランキングは売上くらいだな。職業別のランキングは所属三十人以上の職業なら必ずトップ五まで張り出されるようになっている。売上上位者やトップに入った職人の作品は必ず一つギルドに掲示されるから、そこから更に人気が上がることもある」
職人ギルドと呼ばれるそのギルドは、商人ギルドとは違って『全ての職業』の人間が登録できるらしい。共存士ギルドもこの職人ギルドの部門の一つなんだって。
「へぇ、ってことは職人ギルドは学校で、共存士ギルドは学科ってこと?」
「その表現は分かりやすいッスね。そんな感じッス。勿論、細工師ギルドもあるんで細工師科って感じになるッス」
この職人街の職人は何度かランキングに入ったことがある人ばかりだという。
職業と言っても色々といて、職人の道具を専門に扱う人たちもいる。彼らは特殊な技術を身に着けているということもあり、特定の顧客がいるのだとか。
「職人街である程度腕を見込まれてオレっちは紹介して貰えたんスよ。勿論、その評価の中には『アトリエ・ノートル』と付き合いがあることも関係してるんでオレっちと一緒に顔合わせを兼ねて買い物に」
「なるほどな。こういう繋がりは大事だから、僕らとしても助かる」
「だね。錬金術師って意外と色んな道具を使うし……いいものを作るってなると、使いやすいやつじゃないと手間取ったりして最終的に品質落ちたりするもん。錬金術に関わらずだと思うけど、仕事するには自分に合った道具って大事なんだなーってこっちに来て嫌って程分かった」
以前、どんなに調合しても成功しなかった最大の理由が使っていた道具にあった事を思い出して、苦い笑みが広がる。全部成功してたら素材が無駄にならなくて済んだのにな。
あれが無駄だったとは思わないけど、もう少し考えればよかったとしみじみ思う。
四人で話しながら進んでいくと簡素で他の店より一回り小さいこじんまりとした工房の前でラクサが足を止めた。
完全にドアが閉まっていて『本日休業』の看板がぶら下がっているのにも関わらず、ラクサはノックをしてガチャリと扉を開けた。
「ラ、ラクサ! 今日、お休みだって書いてあるのに」
「大丈夫ッスよ。ライム達を連れてくるときは勝手に入っていいって言われてるんで―――……失礼しまーす。ラクサ・ピッパリーです。『アトリエ・ノートル』の三人を連れて買い物に来たんスけど」
カランカランと響く鐘の音に気を取られつつ、店内へ足を踏み入れると色々な道具が店内には溢れていた。
商品テーブルや棚に並べられてはいるけれど、空いている所に置きました! って感じが凄い。気持ちはよく分かる、と思いながら店内を見回して気付いたんだけど、埃が部屋の隅にたまっている。
(掃除する時間がないのかな)
商品棚は綺麗だけれど、所々掃除が甘いと思ってしまうのは自分達の工房がいつもピカピカだからだろう。工房の掃除は私たちは勿論するけれど、サフルがいつもしてくれるので汚れている状態を見たことがない。
(色んな仕事を自分で見つけてしてくれるんだよね。有難い提案ばっかりだし、何かサフルに買って行こうかなぁ)
何が好きだろう、と思いながら店内を見ていると共存獣用のアクセサリーもあった。
ルヴ達に似合いそうなデザインだったから後で買う時間がありそうなら買って帰ろうと考えていると、店の奥から物音。
「ラクサ……ああ、あの最近よく来ていた細工師の子か。ノートルの三人って、本当に……おお! 本当に連れて来てくれたのか! 付き合いがあることは知っていたけど、こうやって自分の店で会えるとは思わなかった」
「こちら、ルフ・セヒールさんッス。この『ルフ・セヒール職業専用取り扱い道具店』の店主さんで、色々な道具を作っているんスけど、細工や装飾品も作れるんスよ」
「いやぁ、将来有望なラクサ君にそう言われるとね。改めて、僕はルフ・セヒール。職業専門技術者の資格を持っているよ。サブ資格は装飾と金属加工、木工だね。ルフと呼んでほしい」
職業専門技術者は、三つのサブ資格と呼ばれるものを習得しないといけないらしくその中で選んだものを教えてくれた。
お陰でどうして装飾品があったのかが分かってスッキリ。
そこまで話して、ルフさんが私たちを見て革手袋をはめたまま右手を差し出した。
「どうぞこれからよろしく頼むよ。君たちと縁が繋げてよかった」
差し出された手を最初に握ったのはリアンだった。
にっこりと外面用笑顔を浮かべて、自己紹介後に流れるようにベルと私を紹介する。
ベルも握手をして「ええ、宜しくお願い致します」と社交用の笑みを浮かべたのだけれどすぐに表情が変わる。意外そうな顔だ。
「あら? もしかして、戦闘が得意でいらっしゃるのかしら。掌の堅さや厚みからして剣あたりかと思うのですけれど」
頬に手を添え首を傾げる仕草に穏やかな表情のまま手袋を脱ぐと雰囲気にそぐわないごつごつとした手が出てきた。
ルフさんは嬉しそうに目を細めてハハハ、と笑う。
「握手だけでよく分かりましたね、お察しの通り私の武器は剣です。こういう容姿ですからあまり言い当てられることはないのですが、優秀な騎士の家系の方には見抜かれてしまいますね」
こういう容姿、というのはルフさんが中背中肉で筋肉質にも見えない優しそうな60代の男の人だからだろう。
短い白髪にモノクル、革製のエプロンをつけてラフなシャツとズボンで人の良さそうな笑みを絶やさないのだ。戦いとは対極の位置にいる様な雰囲気と見た目なのに、戦闘が得意ってどういうこと? なんて混乱するのは私だけだったみたい。
後で聞いたら、リアンはそっと鑑定をしてそのスキルで実力を把握。ラクサもベルと同じように握手をしたことと歩き方で分かったって言っていた。
「さてと、ラクサ君。今日は何の用だい? 挨拶だけじゃないんだろう」
「それに関しては僕から説明をさせていただいてもいいでしょうか」
「君はウォード商会の……リアン君だったか。構わないよ」
どうぞ、と頷いたのを確認してリアンはカウンターテーブルに首から下げていた首飾りを置いた。私がリアン達に作った【結晶石の首飾り】だ。
手に取ってもいいか、と確認を取って首飾りを観察するルフさんの目つきは鋭い。
緊張感で姿勢を正す私とは反対にリアンはその様子を眺めながら淡々と言葉を紡ぐ。
「学院で今現在、三科合同交流実習という試験が行われています。前期試験、となってはいますが期末試験のようなものですね。これに提出するアイテムを作成する為に此方で細工道具を購入させていただきたいと思っています」
「――…ふむ。それは構わないけれど、私の店じゃなくてもいいのではないかな。こう見えて、私の作った道具たちは高価だ。駆け出しの、まだ試験にも合格していない錬金術師の卵であれば道具屋などで扱う初心者向けのもので充分だと思うよ」
「僕や彼女たちは『一生涯』使える道具が欲しいのです。道具は大切に扱えば扱う程に馴染みますから」
「あ、あの! リアンの言う通り、今は実力不足かもしれません。でも、宝の持ち腐れにならない立派な錬金術師になります。なにより、道具は一生ものだからちゃんとしたものが欲しいんです。この先、装飾品の調合は沢山するだろうし……おばーちゃんの道具を使っているんですけど、自分のが欲しくて」
「私も自分に合うものを購入したいと思い足を運びましたの。それに誰しもが初めは未熟ですわ、失敗や試行錯誤を重ねて上手くなるのだと私たちは知っていますもの」
職人から直接買う、というのは職人が納得しないといけないのだと私たちは知っている。
だって、自分達も作ったアイテムを売る相手を選ぶから。
自分で作ったものだからこそ、納得できる相手に売りたいんだよね。『特別なもの』ほど。
私達が欲しいのは一般的な道具じゃないのだ。
(道具にもランクがあるってリアンが言ってた。一番いいのは魔力認証ができるタイプの道具だっけ。その次が刻印と刻銘入り、次が刻印……一般的なものには刻印はなくて精々イニシャルが彫られる程度。魔力認証ができる道具は壊れにくくてとても使いやすいみたいだし、売ってもらえればいいんだけど)
どうだろうか、と思いながらじっとルフさんを見ていると彼はじっと私達三人を見て、再び手元にある【リアンの首飾り】へ視線を移し、最後に私がスカーフ止めに使っている【ウパラエッグのブローチ】をじっと見つめた。
「うん、君たちには売っても良さそうだ。君たちが作ったものには心が込められているからね。心のない作品はただ綺麗なだけで、人を惹きつけたり大切な人を護る力を宿さない。一人ずつ掌を見せて貰ってもいいかな。だいたいそれで分かるから」
そう言うと、ベルの手を取って大きさや指の長さなどを計り、少し考えた後同じようにリアンや私の手も調べ始める。
驚きつつ、ワクワクしながら待っていると数分後に三つの箱を持ったルフさんが。
「これがベルさん、こっちはリアン君、これはライムちゃんだね。成長しても問題なく扱えるようなものを選んでいるから安心して使って欲しい。入っているのは、基本的なニッパー、平ヤットコと丸ヤットコはそれぞれ二種類、ピンセットは三セット、S目打にワイヤーカッター、リーマー、指輪のサイズを決めるサイズ棒、ヤスリは比較的よく使うものを入れているけれど『こういうものが欲しい』と思ったら店に来てくれるかな? 他にも道具に関することなら相談に乗るし、軽い修復ならウチに持っておいで。完全に壊れてしまった場合は買ってもらわなくちゃいけないけれど、そうでなければ直せるから」
「使い方はオレっちが教えるんでひとまずは大丈夫っス」
「うん、じゃあ値段だけどこれは結構高いんだ。一セット金貨1枚と銀貨50枚。払えそうかい?」
確かに高いけど、錬金術関係の道具に比べると良心的だ。
財布を取り出してお金を払うと少し驚かれたけれど、すぐに苦笑された。
「流石、錬金術師。ああ、それとこの金額は割引済みのものだよ。大商会特別許可認定証を持っているのは知ってるし、うちも加盟店だからね」
ほら、そこみてと指さされたのはドアの上に掲げられた天秤の左皿にコイン、右に六芒星のマーク入りのタペストリー。
全員がお金を支払った所で、言いにくそうにルフさんが周囲を見回す。
「それで、その……ちょっと相談なんだけどね。ラクサ君が持ってきたセンベイってやつ、良ければ売ってもらえないかな。何味でもいいから。四分の一に割ったものをその場で味見したんだけど、すごく気に入ってて。買いに行きたいんだけどまだ販売はしていないみたいだし、妻があまり甘いものが得意じゃないから茶菓子がどうしても限られてきてね」
「そういう事なら……リアン、いいかな?」
「まぁ、道具も売ってもらったことだし―――……定価になりますがかまいませんか? 今回はそうですね……道具の対価として取引をしたということにして頂けると」
「売ってもらえるなら何でもいいよ。いやぁ、よかった。値段も良心的だし、これならセンベイ入れも買わなくちゃだなぁ。三種類の味があるって聞いて食べ比べもしたかったんだ。どのくらい買わせて貰えるんだい?」
目を輝かせてカウンターから乗り出す勢いのルフさんに苦笑しつつ、三種類一袋ずつ販売。嬉しそうに袋をカウンターの中に仕舞ってソワソワしていたので、早く食べたいんだと思う。
申し訳なく思いつつ、販売されていたルヴとロボス用の装飾品とサフルのお土産としてベルトと腰袋、工具入れを購入。庭仕事をすることを伝えるとハサミなんかも紹介して貰えたのでまとめて購入した。
買い物が終わると会話もそこそこに工房へ帰ることに。
扉が閉まると同時にルフさんが大声で奥さんらしき人物の名前を叫んで男女の歓声が響いたのには思わず吹き出してしまった。
これが切欠で、ラクサから時々職人街に買い物はないっスか、って申し訳なさそうに聞かれることが増えるんだけど、そんなことは知る由もなく無事に購入できた道具入りの箱にホッと胸をなでおろす。
「買えてよかった……」
「だな。すまないが、装飾用のインゴットも見ていきたい。僕らが作ったものよりいいものがあれば値段を見て検討する」
「いいわね。私もこういう場所は嫌いじゃないし少し見て帰りましょう」
「それならオレっち、いろいろ案内するッスよ」
ラクサを加えて四人で商店街を見て回るのは面白くて、お昼は作り置きのものになったけど満腹になっちゃうと集中力がってラクサに言われたので丁度よかった。
そうそう、ルヴとロボスには首輪につけるタイプのお守りを渡したんだけど、二匹とも気に入ってくれたようで首輪に付けたお守りを見せびらかす様に座って堂々と天を仰いでいた。
どうやら、首輪が良く見えるようにしていたみたいで、全員に見せて褒められたところで満足したらしく私の足元でスリスリ。
サフルにはとても驚かれたけれど有難うございます、と何度もお礼を言われた。
一応あるにはあったんだけど、戦闘用と普段使いのベルトだと勝手が違うからね。
傷んできたら修理してくれるって言っていたからといえば「命より大事に使います」って即答されて言葉に困った。
いや、普通に使ってよ……。
◆◇◆
午後、私達はまずアクセサリーの作り方についてラクサに流れを教えてもらう。
テーブルには普段ラクサが使っている道具や必要な材料が揃っていた。
どの道具も手入れが行き届き、使い込まれている。
さて、と言いながらラクサは素材を私たちに見せるように手に取ったんだけど、どこからどう見ても白い粘土にしか見えない。
「今回は、銀粘土を使うッス。色々考えたんスけど、インゴットから作ると時間がかかるんで……細工も楽だし、しっかり作れば彫金と比べても見劣りしないレベルになるンで」
言いながら、二つの指輪を置いた。
全く同じデザインだけど、嵌っている宝石の色が違う。
「赤の宝石は彫金、青い方は魔石硝子と銀粘土ッス。見分けつかないっしょ?」
「言われてみると確かにどちらも綺麗で見分けがつかないわね。宝石部分もカットのお陰でパッと見だと魔石硝子だとは思えないし」
「銀粘土でここまで作れるのか……そういう作り方があるのは知っていたが、値段はどちらかといえば彫金の方が高い傾向があるからな。こういう風に素人でも作れるのかどうか分からないが」
リアンの反応を受けてラクサは書いたデザイン画を広げる。
指輪・ブローチ・腕輪どれも三種類ずつあるんだけど、順番にトン、トン、トンと指差していく。シンプルで使い勝手が良さそう。
「今、指したのが初心者向けッスね。出来るだけ素人っぽくならないデザインにはしたんスけど……野暮ったさをなくすために細くしたンで細工がしにくいんスよね。シンプルなデザインは余計なものをそぎ落とす、のが基本になるンでどうしても派手さがなくなる」
で、と続けて指差したのは先程の物をベースに考えられたと思われるデザイン画があった。
残りのものは豪華でとても難しそうだから、私としてはこれを作るのがいいと思う。服にも合わせやすそうだしね。
「ってことで、今回はコッチがおススメになるッスよ。残りのはある程度慣れてきた方が上手く綺麗に作れてどっちも後から細工がしやすいんで効果は変わらねぇハズ」
あとはパールと銀粘土の出来がそのまま反映されるから頑張ってくれと言われた。
三人で話し合った結果、ラクサに勧められたデザインにしようと話がまとまり、材料を揃えた段階で改めて声をかけることになった。
銀粘土は自分たちで作ることになったんだよね。
インゴットは作っても買ってもよかったんだけど、銀粘土の作り方も私のレシピ帳に載っていたし素材も十分にあったから。
何より、こっちの調合でもグルナ虫で色変えは出来るっていうのが決め手になった。
彫金は時間のある時にじっくり教えてもらうか自分で勉強してみようと思う。
さて、まずは素材を地下に取りに行かないとね。
ここまで読んで下さって有難うございます!
短編なども書いていくつもりなので、気が向いたら読んで下さると嬉しいです。
また、感想や誤字報告、閲覧して頂けるだけで有難く、評価やブックは大変嬉しくてやる気の継続に繋がっています。
もしかしたら後で見直してサイレント修正(基本的に追記しないので)しているということもありますので、忘れたころに読み返す、、とほんのちょっぴり読みやすくなっている……なんてこともあるかもしれません。ハイ。