214話 交流のまえに、増えた
光の速さで書き上げました(爆
実は、一度消えてます………orz
きえないうちに、あっぷするんだ……ぐすっ
お替りのお茶は果実茶にした。
お気に入りの果実茶だということもあってベルはご機嫌。
エルやイオは初めて飲んだ、と言っていたけど気に入ってくれたみたいで、早速二杯目にとりかかってる。
テーブルにあった大きなパイは一切れだけ残して完食。
あとから合流するって聞いてるからね。
「僕らは今回の年間行事の変更は、騎士科と錬金科の軋轢が原因だと聞いている。錬金科の中からも『工房制度』についての疑問が上がっているので、僕らに実力を示して欲しいという意図もあるらしいな。今回の行事は、実力を示すには丁度いい。騎士科に関しては……恐らく貴族騎士に協力する人間は限られているだろう。そういった思考の持ち主、という認定になるだろう。が、これに乗るのは『ココ』が足りてない人間だろう」
トンっと額を指先で叩くリアンの口には嘲笑。
私には分からないことが多いけど、貴族がどうの、とか派閥?がどうのとかっていうのがほんと理解できないんだよね。
ベルもあんまり教えてくれないし、調べようと思っても皆「知らない方がいい」って言ってくるから諦めたけど。
「国に目をつけられている貴族騎士に手を貸すなんて、泥船に財産一式詰め込むようなものだ。まぁ、沈んだ後は僕らが回収しても構わないんだが……ケチの付いた財産に興味はない。僕らは関わらない方向で行く。助けを求められても、助ける気はない。メリットもないしな」
「分かりやすくていいな! 俺らも自分の仲間を危険にさらしてまで他の奴を助けようとは思わないし、こっちはそれで構わないぜ。ディルはどうだ? よく知らねーけど、恩を売るとかそういうのも必要だったりするんだろ?」
「次期当主である俺が役に立たない下っ端を助ける必要が?」
「清々しいなぁ。あ、ベルはどうなんだ?」
「私も自分の実力が分からずに死んでいくような相手に興味はないわ。貴族のパワーバランスなら当主がどうにかするし、そもそもハーティー家と敵対する家の子息が消えてくれるのはメリットしかないから、静観するわよ。無能な貴族って減らしたいと思ってるのよね個人的に。やりにくいったらないわ」
ぽかーんと口を開けている私を置き去りにしてみんなワイワイ盛り上がっていて、助けを求めるようにサフルへ視線を向けると困った顔でそっとルヴを太ももの上に乗せてきた。
甘えてくるルヴの頭を撫でつつ高難易度の難しい会話を聞き流す。
(でも、そっか。危ない所に行くなら色々調べて、準備整えなきゃ不味いよね。多分私が一番弱いって分かるだろうし)
どうしたもんかな、と考えて警戒も苦手だってことを思い出す。
「ねぇねぇ。ルヴって警戒とかできるかな?」
「え? ああ、出来るんじゃないか? ファウングも吠えて危険を知らせることはできるし、そういう役割を与えてやると喜ぶんだ」
「そっか。じゃあ、採取中の警戒はルヴにも頼もうかなぁ……ほら、敵が来ても私気付かないからさ。流石に吠えてくれれば気付くだろうし」
「待て。その必要はない。ライムの傍には俺がいるようにする。警戒も護衛も俺で充分だ。最終的に魔術と召喚獣を放てばいいだけだしな」
「ディルさん、リンカの森での大型召喚獣の使用は国で禁止されてます」
イオの指摘にディルは舌打ち。
この位の中型ならどうだ? とか聞いてるけど、イオはモンスターの名前を聞いて引きつった声で即却下。
そんな二人を眺めつつ、気になっていたことを聞いてみる。
「そういえば、パーティーを組む時の注意事項とかあるの? 色々聞いたって言ってたけど」
あ、と思い出したように全員がベルを見た。
ベルが話を聞きだしてくれたことはちゃんと手紙に書いたからね。
「まず、人数だけど6~12人でパーティーを組むそうよ。錬金科・騎士科・召喚科の三科だれと組んでもいいけど学年は一年生だけ。先輩を呼ぶことはできないし、外部の人間も雇えない。奴隷は1人まで。共存士ギルドに所属していて、登録済みの魔物やモンスターは3体までいいと聞いているわ。ただし、種族によっては持ち込み禁止」
ルヴは問題ないと確認してくれていたので一安心だ。
サフルも一緒に行けるみたいだし、色々揃えなきゃ。
「学院の召喚科・錬金科向けに『採取・夜営の講義』が設けられるみたいね。召喚科は、新しい召喚獣の契約もしくは契約可能なモンスター・魔物の体の一部を持ち帰ることが評価基準になるから、割と頑張るんじゃないかしら。第一区間に入る場合は、チームワークや全体を把握して動く事と連携の大切さなどを学ぶことが重要視されていて、パーティーが破綻しなければ合格」
破綻っていうと、と訊けば喧嘩別れや軽犯罪などが起きた場合を言うみたい。
ベルは「盗んだ、とか脅したとかそういうことを指すわ、念の為話しておくけど」と当り前のことを言うように小さく息を吐いた。
「第二区間に行く人間には実力証明が求められているわ。貴族騎士との軋轢がどうの、って理由で工房生は全員この第二区間に入ることが決まっているみたい―――……ここで素材を採取して、アイテムを作り提出できれば合格。アイテムの品質は評価に追加加点されるそうよ」
「ワート先生は錬金科の先生だし、他の科のことってあんまり聞いてない、よね」
「そうね。ただ、最終的に『死んだら』評価できないってことは確かよ。私達に何度も『調べて、装備を固め、対策アイテムは出し惜しみするな』って言っていたわ。それと、支度金が第二区間に行くパーティーには必ず支給されるの。金額は金貨3枚。決して多くないことは、ライムでも、もう分かるわよね?」
入学前なら高いと言っていた金額だけど、最大12人の命を守るための道具を金貨3枚で揃える難しさを考えると乾いた笑しか出なかった。
無理なんじゃない、コレ、と思わず聞けばリアンは考え込んでいる。
「僕らならそれほど難しくはないな。素材はどうにかなるしこちらで加工できないものは、職人に依頼すればいい。その依頼料として支度金を使うんだ。まぁ……あくまで僕らは、という話であって、他の工房ではこの方法を実践するのは厳しいだろう。その金額は『錬金科』から支給されるんだよな? 他の科からは出るのか?」
「そういえば、それは聞いていなかったわね。貴方たちは何か知っているかしら?」
「騎士科は、第二区間に行く三人一組ごとに金貨2枚が支給されます。12人――つまり、四組全て騎士科で組んだ場合は金貨8枚になりますが……回復アイテムの値段を考えるとギリギリですね。装備に回すお金はないでしょうから、身銭を切るしかありません。道中、討伐部位などを切り取って冒険者ギルドで換金しても足りるかどうか」
「召喚科は錬金科と同じく金貨3枚だが、一人金貨三枚だ。購入するなら奴隷か魔力回復薬だろうな」
ここで、気付いた。
リアンが言いたいのは、そういう事なんだって。
「僕らがパーティーを組んだ場合の支給金は合計で金貨8枚だ。他の組も似たような金額になるだろうが、その場合は回復アイテムと威力のある魔除けの香が買える。が、それに気づくかどうかだな。個別に購入した場合、揉めるだろう」
「召喚科の場合『自分に』支給されたものとしてすぐに使い切る筈だ。協力するという概念がそもそもない。俺はライムに預ける予定だったが」
「もしかして担当の教員が、出発前に荷物の検査をするって言っていた理由って」
「ここで『初めの』連携が出来ているかの見極めだ。演習が終わった後にアイテムの使い道も聞かれるだろうな。資金に関することもそうだが、野営についても全て会話をして決める事ばかりだ。恐らくだが、国と学院による騎士科のふるい分けだろう……貴族籍を持たない騎士は冒険者登録をしているものも多く『基本』については知っているし、パーティーを新しく組んだ際に決めなくてはいけないことについてもある程度把握している。そうだろう?」
リアンの問いかけに騎士科の二人は顔を見合わせて、戸惑いつつ頷いた。
庶民と呼ばれる騎士科の生徒は全員冒険者登録をしているらしい。
理由は分かりやすくって『お金がないから』だ。
錬金素材を集める依頼も多くて『アオ草』『エンリの泉水』『魔力草』『アルミス草』の四種類はほぼすべての人間が知っているという。
知らないのは恐らく貴族騎士だろうとのこと。
ギルドでの依頼は街の中で行う『手伝い』的なものもあるらしく、騎士を目指すものとして、お金を貰う立場として真面目に取り組んでいるらしい。
(騎士になればある程度生活が保障されるのが分かってる上に、騎士って人気職だもんね。そりゃ、悪いことなんてしてられないか)
首都で暮らすようになって知ったのは、住人との関係が仕事や生活に色々影響があるということだ。
どうせ暮らすなら気持ちよく、ニコニコ話ができる様な環境で暮らしたいと思う人は多分少なくないと思う。
「そういや、騎士になる為に強さよりも大切なのは人格だって言われたな。副隊長と隊長は「騎士として必要なものは戦争中なら『強さ』になるだろうが、国民を守る為に一番大事なのは有事の際に国民を避難させられる程の人望だ。恐怖や不安に襲われている時人は誰かに縋りたくなるが、指示を聞くかどうかは別だ。『この人の言う事なら信用してもいい』と思われるような人間になれ」って」
「僕らのいた隊は特に国民との距離が近かったので、話し合いは大事だとよく言われましたね。挨拶、感謝、謝罪の三つは率先してやれと」
へぇ、と感心して聞き入っているとベルがそういえば、と口を開いた。
視線は二人の服装。
見慣れた学園指定の革鎧姿だ。
「そういえば、服装や武器については何か指定はあるのかしら。第一区間であればそれで問題ないと思うけど、噂に聞く第二区間では心もとないんじゃない?」
「装備や武器についてですが第一区間と第二区間で条件も違います。第一区間は学校指定の武器と装備で、第二区間に行く場合は武器は指定のもの若しくは才能があると判断された武器のどちらかは最低でも1つ持って行くこと、装備・防具に関しては自由で適したものを選ぶこととされています。ココも、評価基準の一つなんでしょうね」
「私たちの学科にそういった指定はなかったわね。あるとしても採取した素材を教員にみせること。提出アイテムは工房生はアイテムを三つ提出しなくてはいけないけれど、同じアイテムを出すことは禁じられているくらいかしら」
「錬金科の授業って一度出ただけだからイマイチよく分からないんだけど、戦い方とか教えてもらえるのかな?」
講義については大まかに『錬金術の歴史と歩み』『錬金術総合』『調合理論』『素材学』『動物素材学』『調合学』『植物学』『古代語』『算術』の9教科。
戦闘のある実技は『調合学』だけだったはず。
他は基本的に座学で『素材学』と『植物学』は実際に素材になるものを学園の敷地で採取したり、育てたりするってことは聞いた。
それに冒険者の人達からも『錬金術師』が戦うのは珍しいって言われたのを覚えてる。
特に前線に突っ込んでって斧を振るうベルを見ると大体の人が驚いてたっけ。
リアンが戦うのを見て驚いてた人もいて、私が戦えないと聞いて納得したりホッとしたりしてたんだよね。それに気づいたのは少ししてからだったけど。
厳密にいえば、私みたいに自衛も出来ないって言うのは珍しいとも言われた。
基本的に錬金術師は後衛か護衛対象なんだって。
「貴族なら自衛できるわよ。上流貴族と中流貴族は暗殺対策として必要最低限の護衛術を学ばされるんだけど、女性貴族が教えられる内容は結構重たいし“絶対に避けたい”事態になることが容易に想像できるから、死に物狂いで学ぶの。貴族令嬢って呼ばれる子もご婦人も皆、か弱く見えても殆どが自身の身の安全は最低限守れる―――…少なくとも人間からはね」
貴族も大変なんだね、と言えばベルからは「人によるわ」と返ってきた。
護衛術って言うのは才能の有無や性格を考慮して行われることが多く、ベル自身は苦ではなかったらしい。
寧ろ戦闘訓練は退屈なテーブルマナーや社交関連のレッスンよりずっと楽しかったと言って笑っている。
「召喚科については分からないけれど、騎士科に入学する女性貴族については多少知識があるから話しておくわ。まず、入学する前の段階で、一定以上の実力がなければ容赦なく落とされるわ。庶民も貴族も騎士科に女性が合格したってことは単純に『強い』ってことね。一年の時点でも第二地区ならどうにかなるんじゃないかしら。そもそも、守り方も男性騎士とは違うし、連携重視なのよね。役割の分担は明確に分けられているし、人の才能に嫉妬する時間も暇も体力もなく、目標に向かって只管集団で耐え、乗り越えるそうよ。彼女たちが護衛するのは、まず間違いなく女子学生しかいない工房でしょうね―――将来の予行練習になるもの」
私も錬金術の才能がなければ、そちらの道へ進む予定だったから調べたのよ。
そう言って笑うベルに騎士科じゃない私達は感心していたんだけど、エルとイオがそれぞれ頭を抱えている。
「やっぱ駄目だったか」
「わかりきってたけど、実際に聞くと……僕らの出る幕はないだろうね」
「何よ。まさか、騎士科の男どもは女生徒だけの工房が目当てだったっていう話かしら」
ムッとしたように苛立ちのような物を滲ませたベルに、二人は遠くを見ながら乾いた笑みを張り付けていた。
面倒だよな、絶対とか呟いているのが聞こえてきたのでどういうことかと聞けば疲れ切った笑みを隠すことなく、イオが答えた。
「一人、遅れてくると話したのを覚えていますか」
「あ、そういえばそうだね。その人と関係あるの? もしかして」
「はい。そうです……彼、その工房にいる錬金科の女子生徒に恋をしたらしく、ずっとアプローチしてるんです。もう、見ている僕らが呆れを通り越して無になる程度には足しげく通っていて……ポエムはもういい……なんなんですかあれ……う。鳥肌が」
「そういや、顔面も行動も言葉も全部めんどくさくなったな。まぁ、前みたいにウジウジして、一緒にいると気が滅入る人間だった頃よりマシだけど」
「言われてみると上手く焚きつければ想像以上に動くので使いやすくはなった気が。最初から盾として敵の攻撃を受けることにためらいはなかったけど、最近は自分から向かって盾で抑え込むくらいにはなってるし。精神的に疲れるから、少しマイナス程度の評価ですね。以前はマイナスに振りきれてましたけど」
エルとイオが互いに今ここにいない誰かの事を話しているのを聞いてディルが凄く、迷惑そうに顔をしかめた。
そして私たちに一言。
「おい。面倒なやつと組むのは疲れるし、常識的にどうなんだ? 非常識な人間とつるむと後で大変だぞ」
「ねぇ、まさかとは思うけどディル。アンタ、本気で言ってる? 客観的視点で自分の行動と言動振り返って見なさいな」
「そのセリフ、一言一句違わずお前に返すよ」
「に……賑やかになりそうだなぁってことで、会うだけ会ってみようよ! どんな風なのかちょっと気になるし」
ね、と如何にかとりなして、お替りのお茶を用意するという口実で立ち上がり台所へ。
途中、窓から工房の前をうろつく人影が見えて私は足を止める。
見えたのは、多分私たちと同じくらいの年の人。
カップを持ったまま、外に誰かいるよと伝えるとベルが警備結界を解除。
招いたのは私達だからという理由でリアンが代表して扉を開けると、こちらに気付いたらしい騎士科の制服を着たどこかで見た覚えのある青年が近づいてくる。
「申し訳ないが、ここにエルダー・ボアとイオラ・リークの両名はいるだろうか」
「………ええ。いますよ。失礼ですが、アナタが遅刻して来るとおっしゃっていた最後の方でしょうか」
玄関口からにこやかなのにチクチクしたとげを含んだリアンの声。
極力聞こえないふりをしつつ、紅茶を入れてディルに渡す。
注いでほしいと頼めば頷いてくれたのでお茶は任せることにした。
玄関口から聞こえてくる、よく通る声に興味を擽られて玄関へ向かうと後ろから溜め息を吐いたエルとイオも追いかけてくる。
「ああ、そうとも。私があの二人と組んでいる最後の一人さ。さぁ、申し訳ないが、入れては貰えないだろうか。遅れて大変申し訳なく思ってはいるのだが、良い情報も持ってきた―――ああ、ハーティー家のご令嬢。以前は飛んだお目汚し、失礼いたしました」
「……気にしていないわ。リアン、煩いから中に入れて頂戴」
確かに、この元貴族騎士の声は大きい。
諦めたように息を吐いてリアンが体をずらすと、丁度ディルよりも赤みがかった紫色の瞳と目があった。
彼は私の眼と髪を見ておや、と目を瞬かせたのが分かって驚く。
何事か、と後退った私に構うことなく、彼は私の足元に片足をついた。
ギョッと目を向いている間に何故か私の手は彼に握られている。
真っすぐに私へ向けられた瞳には光が溢れ、妙な力強さがあった。
(あ。ホントに立ち直ったんだこの人)
記憶の片隅に薄っすらとあるのは全てを失って項垂れ、打ちひしがれる姿。
生気がなくて、生きようとする気概すらない腑抜けた姿はちょっとだけ『ダレカ』を思い出して嫌いだなって思ったのを思い出す。
「ああ、一目見てお礼を言いたかったのです! 貴女は私の最愛の女性に希望を見出すきっかけをくれた救いの星。この世に唯一無二の色を持つ貴女に深い感謝を。本来であれば花束や宝石といった心ばかりの礼を送りたい所ですが、私は財も地位も持ちません。どうか、言葉しか贈れない哀れな男ではありますが、感謝の心だけは受け取って頂けないでしょうか」
「え? あー……うん。まぁ、よく分かんないけど感謝されてるのは理解した、かな」
本当に意味が分からないし納得も出来ないしこの状況も分からないけど、と言えば彼はパッと嬉しそうに微笑んでそのまま手の甲に唇を押し付けた。
申し訳ないけどじょわっと鳥肌。
まぁ、洗えば綺麗になるし、そもそも手袋越しだから良いんだけど。
「なんて優しい! 流石、彼女のご友人だけあr――――」
ゴンッ とも ガンッ ともつかない鈍い打撃音。
跪いていたその人は、何故か工房の床に額を打ち付けていた。
近くにいたのは無表情で短鞭を握り締めているリアンと殴り掛かった状態で停止するベル。
背後ではエルとイオがワーワー言いながらディルを羽交い絞めにしていた。
ディルの手には、なんだか禍々しい本のような物。
「あー……とりあえず、落ち着いて皆席に着こう。ほんと、話が進まないから」
額を赤くしつつ物珍しそうに周囲を見回す元貴族騎士とケラケラ笑いながら後ろから羽交い絞めにして席へ運ぶエル。その横には頭を押さえて唸るイオ。
ディルは腕を組んで貧乏ゆすりをしながら凄まじい顔で元貴族騎士を睨み、リアンは怖い笑顔のまま。
ベルは殴ってスッキリしたのかいつも通りだ。
(ちょっと不安が残るけど……実力はあるみたいだしいいか。それに、貴族騎士ってどういう人たちなのか興味があったんだよね。聞くいい機会かも)
一瞬、なんか面倒そうだなって思ったのには気付かない振りをして私は自分の席に着いた。
あとで背後からサフルが替えの手袋を差し出してきたのには驚いたけど、ベルやリアン、ディルからすぐに付け替えろと怒られた。
なんかすごく理不尽!
新キャラが増えました。
名前も出ないままw 前回も出てなかったなと思いながら書いてます。
次回はちゃんとでますので!
気づけば変なキャラが増えてるって言う謎の展開。そろそろ女の子だしたい。
でないけど。なかなか。
誤字脱字変換ミスや、ここおかしいんでない?っていう点がありましたら、誤字報告やコメントなどで教えて頂けるとピャッ!!って修正します。ピャッて!
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とてもありがたく思ってます! 少しでも楽しんで頂けるよう執筆をつづけていこうと思いますので生ぬるい目で見守って下さると嬉しいです。