13話 買い物と敵情視察?【中】
普段よりもちょっとだけ早い更新になりました。
今回は通貨でのやり取りがでてくるので、覚え書きってことで再び通貨の円換算をポチっと置いておきます!
【通貨】
銀貨=一枚で千円 銅貨=一枚で百円 鉄貨=一枚で十円
「うっわ、すごい…!」
店内は思ったよりも広く見えた。
通りから見たときは一軒家と変わらない大きさに見えたんだけど、奥行きを広くとっているらしい。
壁に並ぶ商品棚は多く、置かれている商品も想像以上に豊富だった。
扱っているものも道具屋というだけあって沢山あるし、分かりやすいようにそれぞれの種類に応じて大まかに分けられている。
商品を見ている内に手前にあるのは手頃な価格の生活用品、奥に行くほど高い商品を置いているのに気づいた。
多分、防犯…というか盗まれたりする危険を減らすための工夫なんだろう。
調合で作った薬は高いって言ってたし。
「気づいているかもしれないが、錬金術関連の商品は奥のカウンターから見える範囲に固まっている。早速だが行くぞ?リック店主に顔を覚えて貰わねばならないしな」
楽しそうに私の手を引くフォリア先輩に、商品を手に取る暇もなくカウンターへ連れて行かれる。
年季の入った床板の上を歩きながら掃除が行き届いていることに感心していると、あっという間にカウンターの前にたどり着いていた。
「リック店主、朗報だ。彼女が今、噂の錬金術師の卵であるライム嬢だ」
フォリア先輩のよく通る声がカウンターの奥にある扉に向かって投げかけられた。
どうやら、扉の奥は居住スペースになっているらしい。
少し感心しながら周りを見渡してみると商品棚に沢山の見慣れた薬や錬金術で作られたアイテムが並んでいる。
回復薬が多く、次の冒険や遠征に向いた商品、能力を上げる効果のある装飾品もあった。
まぁ、装飾品はかなり頑丈な魔力板ケースに入ってる時点で高いってわかってるけどね。
魔力板っていうのは魔力を特殊な板に一定量流すことで出来る透明な板のこと。
勿論高い。すっごく高い。
でも効果はかなり優秀で高いものなどを入れて飾るにはもってこい!
中が見えるから、宝石やら魔道具なんか飾る店も多いんだよね。
自分の魔力を認証させておけばケースを盗まれても開けられることはないし。
ちなみに硝子っていうのもあるけど、あれは脆いからあまり普及してない。
「おぉ…噂には聞いていましたが見事な双色の髪ですね」
アイテムに集中していた私の意識を引き剥がしたのは落ち着いた四十代と思われる男性の声だった。
慌てて声のした方へ体を向けるとそこにいたのは濃いこげ茶色の髪を後ろに流した優しそうな顔の男の人だった。
歳は声と同じくらいの四十代に見える。
「失礼。私はリック・チョークス。リック店主とかリックさんと呼ばれることが多いですが呼びやすい呼び方で呼んでくださいね」
宜しく、とカウンターの奥から差し出された手を握ると少しだけお爺ちゃんやお母さんの手を思い出した。
お爺ちゃんは騎士だったけど槍、お母さんは主に剣だったけどほぼ全ての武器を使っていた。
手にできるマメは、最近できたものじゃなくて馴染んでいる感じがする。
「あの…もしかして、リックさんはお店やる前に冒険者か何かしてましたか?槍とか使って」
「!ほぅ、手を握っただけでわかるのですね。騎士科の生徒でも入学前の生徒ならわからない子も多いのですが…身内に誰か槍を使用していた人が?」
「実は騎士だったおじーちゃんが槍を使ってて…お母さ…―――母も一通りの武器を扱えたので、手を握った時の感じで何となくなんですけど」
話していくうちに何だか自信がなくなってくる。
感心したように私を見るリックさんの視線に耐えられなくなったんだよね…こんなの、多分経験さえあれば誰にでもわかるだろうし。
「リック店主。こちらが今年錬金科に入学するライム・シトラール嬢だ。店主らが切望していた良識ある錬金術師の卵だからな…色々と融通してやって欲しい。腕の方はまだわからないが、入学を許可されたのだからある程度のことはできるようになる」
「―――…シトラール、というとオランジェ様の血縁の方ですかな?」
「一応、オランジェは祖母にあたりますけど、本当におばーちゃんみたいな一流の魔女…じゃなかった錬金術師になれる保証はないですよ?そりゃ、割引とか値引きとか物々交換とか嬉しいですけど!すっごく!」
「今から自信満々に保証して貰えるような方々は余程の才能があるか、自惚れていらっしゃるかのどちらかですよ。貴女のような方に出会えた私はとても運がいい。失礼、挨拶が遅れましたね。『リック・ハーツの道具屋』へようこそお越し下さいました――― もし時間を頂けるようでしたら、お話させていただきたいのですが」
「リック店主、この後は『武器屋』『防具屋』『雑貨屋』にライム嬢を連れて行こうと思っているんだが」
「なるほど。じゃあ手短に済ませないといけませんね―――…ハーツ!ちょっと店番を頼んでもいいかい?大事なお客様が見えたんだ」
リックさんが一度カウンターの奥にある扉を開け、奥にいるハーツという人を呼び寄せる。
聞こえてきた声は優しそうなリックさんと同じ年くらいの女性の声だったから多分奥さんだとおもう。
返事を聞いたリックさんは柔和な笑みを浮かべながらカウンターの横にある扉を開いた。
立派で大きなタペストリーがかけられていたから全く気づかなくて驚いているとリックさんが悪戯が成功したみたいな嬉しそうな顔で教えてくれた。
「実は、ここが商談室になっているんです。防音になっていて大事な話をするときにだけ使うから知らないお客様も多くいらっしゃいます」
「へぇ~。おばーちゃんは嫌なお客さんだと家の前で追っ払ってたから、商談室なんて初めて見ました!隠し部屋みたいでカッコイイですねっ!自分の店持ったら絶対こういうの作りますっ」
「うんうん。そういう反応をしてくれるのはとても嬉しいよ。僕はこの部屋作るのにかなり資金を使っちゃって怒られてしまったけれど、今はとても役に立っているんだ」
そう言いながらタペストリーをめくり扉をくぐると色んな意味で恐ろしい部屋が私を待ち構えていた。
「………り、リックさん…私、ここでいいです。入口で本当に十分です!」
「?入口だと話しにくいだろう。どうしたんだ、ライム嬢」
心底不思議そうに首をかしげるフォリア先輩には多分、この感覚は一生わからないんじゃないかと思う。
絨毯として使われている布は布地だけでも軽く半年分の生活費は飛んでいくし、テーブルや椅子なんて高級感丸出しの立派な代物だ。
飾ってある壷は多分『魔法具』で魔力によって生けられた花を長持ちさせる効果があるみたいだし、飾ってある絵画の値段はわからないけど額縁だけでかなりの値段がするとみて間違いない。
戦々恐々と室内を見わたす私にリックさんが困ったように頬を掻いた。
「ライムさん、多分貴女はこの先こういった部屋に出入りする機会が毎日ありますよ。学園内は貴族や財力のある商家の者、有名な騎士、召喚師、錬金術師を排出している名家の子息なども多く通っているので私の店なんかよりももっと高級で希少なものを惜しげもなく飾っているのですから…今のうちに慣れて置くといいですよ」
「くっ…!うちなんかおばーちゃんが全部作ってたから手作り感満載だったのに…」
「―――…お言葉ですが、オランジェ様のお手製となるとこの部屋にあるモノの何十倍もの価値がありますよ」
ますます困ったような表情を浮かべてリックさんが息を吐いた。
結局、高そうな椅子に腰掛けてあまり飲むことのない高そうなお茶を飲むことになったんだけどね。
お茶は勿論だけど、奥さんの手作りだというクッキーもとても美味しく頂いた。
三枚目のクッキーを食べていると、高そうな魔力認証型の箱からリックさんが何かを取り出して私の前に置く。
「この部屋にお通ししたのはコレを渡すためです」
「…これは?カードみたいですけど」
「首都モルダスに出店している限られた店でのみ使える“認定カード”です。フォリア様にもお渡ししていますが、正式名称は『大商会特別許可認定書』といい、加盟店で買い物をする際、お会計時に三割引~五割引にできる特別なカードです。他にも特典があって店主と話をしたい時に提示していただけるとスムーズな交渉ができるようになっていますね。加盟店の一覧は…まぁ、必要ないでしょう。タペストリーにこのマークが入っていれば加盟店の証なのでお得に買い物ができますよ」
差し出された手のひらに収まる大きさの羊皮紙には天秤と天秤の左皿にコイン、右側に六芒星が書かれたマークがあった。
これなら覚えやすい、と暫くマークを見つめて覚えていると認定証にも同じものが書かれているのに気づいて羊皮紙を返す。
カードを受け取ろうとして、ふとちょっと待てよ?と疑問が浮かんだ。
「あの、なんでそこまでしてくれるんですか?エルとイオ、それにフォリア先輩やギルドや商店街で錬金術師を見てはいますけど…新入生だっていないわけじゃないし、大きなお店なら錬金術師だって客としてきますよね?」
フォリア先輩から紹介されたから、ってだけじゃちょっと納得がいかない。
おばーちゃんの孫だからって期待されてるとしても大きな商会の偉い人が確信もないのに優遇するとは思えないし。
そう思って尋ねるとリックさんだけじゃなくフォリア先輩も驚いていた。
「一応、おばーちゃんの孫だからって理由も考えたんですけど、私が一流の錬金術師になれる保証はないですよね。なのに、大きな商会の許可証を出せるような偉い人が簡単にお得なカード渡すのは変だなって思って」
「なるほど。確かに言われてみるとそうですね。実は、あなたと仲良くなっておくことで有利に進む交渉が多くあります。保証がないといいましたが…もし当てが外れたとしても我々にとっては何の損害にもなりませんからね」
「でも三割引きとか五割引って…」
「高くつくものもありますが、そういった素材を扱えるようになるのは錬金術師としての腕が上がった頃でしょう?ですから高い素材を扱えるようになったということは…我々にとっても利があるということです。勿論、依頼のお願いをすることもあるとは思いますが強制ではありませんし、無理を言うつもりもありません。お得なカードを貰ったとでも思っていてください」
柔らかな笑顔を浮かべながら素早くカードを握らせたリックさんは続いて、別の羊皮紙を私の前に置く。
そこには『武器屋』『防具屋』『雑貨屋』の店名と店主の名前が記されていた。
近日中にお金を使うとすれば『雑貨屋』だろう。
ここで良い物を安く買うことができれば今後の生活が少しは楽になる筈。
「買い物についてだけど…会計の時にこのカードを提示すればちゃんと値引きしてくれるよ。計算間違いや意図的に金額を多く徴収してしまえば即監査が入って罰金、そして信用失墜につながるからこのカードが使える店では安心して買い物をしてください。武器や防具は購入されましたか?」
「エルとイオが贔屓にしているっていう店に連れて行ってもらって武器は買いました。防具は…まぁ、おいおい?かなぁと―――…あの、このリストの『武器屋』と『防具屋』の店主なんですけど名前が一緒に見えるんですけども」
「店舗は別になっているのですが、経営者は同じです。防具も武器も作っているのですが、基本的に店主であるガロス・オロスは武器屋にいまして、防具屋の仮店主は弟子であるアーロス殿になっています」
「先に武器屋へ行くべきだろうな。ライム嬢は武器購入した店の名前は覚えているか?」
「うーん…エルとイオが贔屓にしてて、“おやっさん”って呼ばれている大きな男の人が作ったっていうことくらいしか」
武器を持ち歩くのは街の外に出るときだけだ。
買い物をするには邪魔になるし、物を食べる時には片手がふさがるから食べにくいし…なにより落ち着かない。
ちなみに大事に宿で保管してもらっているからなくなる心配も殆どなし!
「なるほど。あの二人が贔屓にしている店といえば『ガロス武器店』だろう。顔は合わせているかもしれないが、軽く挨拶して『オロス防具店』にもライムの話を通しておくように頼んで、その後に雑貨屋だな」
「それがいいでしょう。『防具店』の店長はあくまでガロスですから、武器屋で本人に挨拶をしておけば何の問題もありませんし、筋も通せますからね。なにより、錬金術師になられるのでしたら防具よりも『裁縫店』の方がよく利用するでしょう…―――もっとも、錬金服は身につけていらっしゃいますし当分必要はないでしょうが」
「まぁお金もないし、必要になるまで『裁縫店』にはいけないですよ。先に揃えなきゃいけないものは沢山出てくると思うんですけど…何が必要なのかまだわからないから何を買ったらいいのか見当がつかないんですよね」
そうなんだよね。
寮での生活になるとしても、何があって何がないのかがわからないから揃えようがない。
今まで聞いた話だと騎士科と錬金科では内装から違うっぽいもんね。
貴族が多いって話だからなんでもあるのかな?とも貴族だから各自こだわりの品を持ち込むのかな?とも考えて、結局答えが出ないから諦めたけど。
で、次に何が必要になるか考えてあっても絶対に困らないものが思い浮かんだ。
「すいません、古本を扱ってる店ってありますか?この辺りの植物図鑑みたいなのがあれば嬉しいんですけど…学校に資料があるとは言い切れないし、あったとしても貸出の物を採取に持っていくのは禁止されてるかなーって」
「確かに図書館はあるが持ち出しは禁止だったな。書き写す手間も時間も省けて、採取にも持っていけるなら買っておいて損はない」
「古本屋にいかれるならノートや羽ペンを買っておくといいでしょうね。持っていらっしゃるなら余計な口出しをしてしまっているかもしれませんが」
「ノートもペンもないから買わないといけないですよね。インクも買わなきゃだし―――…古本とか本ってどのくらいの値段なんでしょうか?住んでいた所がド田舎っていうか、そのー…辺境だったから本はおばーちゃんが持っていたもの位しか見たことなくて」
「新品の本はモノにもよりますが、錬金術科に卸している本の値段は最低で銀貨六枚、最高で銀貨十五枚ですね。あくまでこれは初めに揃える指定の参考書の値段ですが」
最低でも銀貨六枚って!!
確実に、完全に破産へ向かう金額じゃないですかっ!!
そう食って掛かりそうになるのをこらえるのに物凄く労力を使った。
おばーちゃんも言っていたけど、本というのは基本的に高い。
なにせ紙自体が高いから仕方ないんだけど。
紙は調合で作るんだけど、一定の品質と劣化防止や劣化無効といった長期保存に適した効果を付けるのが決まりになってる。
インクも同じように調合でつくるから高い。
おばーちゃんが普通の紙に書いて、長期保管や防腐処理効果のついた薬品に浸し、特殊なアイテムで一気に乾燥させるって手段を使ってある程度価格が落ちたらしいけど…それでも高いものは高いのだ。
「中古になると出回っている量にもよりますが辞典や図鑑ならば比較的多いので状態によっては銀貨三枚程度で買えるでしょう。一軒だけカードが使える新古書店があり、そこを利用して頂ければ銀貨二枚程度にはなります」
思わず両手を挙げて叫ぶくらいには嬉しかったです。
恥ずかしかったけど。
すっごく恥ずかしかったけど!
…リックさんもフォリア先輩も生温い視線と笑顔で私を見てたのが忘れられない。
ごほん、と気を取り直してカードを受け取り改めてお礼を言った私は道具屋で『手紙と封筒のお買得セット』と『インク』と『羽ペン』を購入した。
代金は割引してもらって銀貨一枚と銅貨二枚と鉄貨五枚。
必要経費なんだけど、やっぱり高いと思っちゃうんだよね…特にインク。
作れるの知ってるから余計かな?ま。今の私じゃ到底作れない代物なんだけども。
「思ったより長く引き止めてしまいましたね。もし何か入用になったり商売や商品のことで相談があれば気軽に話しかけてください。では、ライムさんもフォリア様もお気を付けて」
「ライムちゃんもフォリアちゃんもまたいらっしゃってね~。そうそう、これ持って行って頂戴な。うまく焼けたからお裾分けよ」
店番をしていた優しそうな女性はハーツ夫人。
リックさんの奥さんで、息子が三人いるとは思えないくらい可愛い雰囲気の女性だった。
可愛らしく包装されたクッキーが入ったハンカチを差し出されて受け取らない人がいたら見てみたい。
「うわぁ!ありがとうございますっ!さっき、食べさせてもらったんですけどすっごく美味しくって…もうちょっと食べたかったなーって思ってたんです。あはは」
「まぁまぁ。やっぱり女の子はいいわね…息子達も夫もこういうお菓子を作っても感想もなにもなくあっという間に食べちゃうんですもの。ライムちゃん、困ったことがあったら私に気軽に相談して頂戴ね?フォリアちゃんも可愛らしいお客さんいっぱい連れてきてくれると嬉しいわ」
うふふ、と楽しそうにおっとり笑うハーツ夫人と苦笑を浮かべているリックさんに改めて挨拶をしてから私たちは店をあとにした。
フォリア先輩によるとハーツ夫人は娘が欲しかったらしく、女の見習い騎士や知人を連れて行くたびに歓迎してくれるらしい。
「ライム嬢はハーツ夫人にとても気に入られたようだな。彼女が手製の菓子を渡すのは特に気に入った人間だけなんだ」
「え?そうなんですか?誰にでもあんな感じで親切なのかと思いましたけど」
フォリア先輩曰く、ハーツ夫人は少し特殊な力の持ち主らしく人の資質を見分けられるんだとか。
彼女が目をかけた人間はリックさんたちにとって有益もしくは好ましい人物なんだって。
で、その証みたいなものが手作りのお菓子。
しかも女の子限定で渡してくれるらしく、フォリア先輩は自分以外に貰った人を初めて見たらしい。
「まぁ、あまり気にしなくてもいいさ。さて、次は『武器屋』へ挨拶に行って『雑貨屋』だな。『新古書店』は『雑貨屋』にいってからにしよう」
「はい!よろしくお願いします」
案内役を進んでしてくれるフォリア先輩に感謝しながら、大きな商店街を進む。
昼時を少し過ぎた時間だからか人通りもある程度落ち着いて、冒険者や騎士の数が減っていた。
チラホラと同じくらいの歳の子が親と一緒に買い物をしているのを見かける。
騎士科に入学が決まった、とか嬉しそうに話しているのが聞こえてきて知らず知らずのうちに口元が緩む。
最初は嫌だったけど、今はちょっと入学するのが楽しみになってきて、自然と足取りも軽くなった。
=備考&解説など=
【大商会特別許可認定書】
認定書となっているが、クレジットカードに似た大きさの特殊なカード。“認定カード”とよく訳される。
様々な認定カードがある中で、一番の割引率とお得感があるのが『大商会特別許可認定書』であり、持っているものは少ない。だが、これを持っているとバックに大商店が何件もついていることの証明になる。
使い方は加盟店で買い物をする際、お会計時に三割引~五割引にしてもらえる。また店主と話をしたい時に提示するとスムーズな交渉ができる。
尚、加盟店はタペストリーに天秤と天秤の左皿にコイン、右側に六芒星が書かれたマークがある店舗に絞られる。
【手紙と封筒のお買得セット】
学園内でよく使用される手紙と封筒のセット。一セット銅貨5枚(五百円)也。
お買得セットだけあって、三十枚入。無地無臭の至って普通なお手紙セット。
【インク】
錬金術で作られる黒い液体。品質や効果によって価格が異なる。消耗品。
高級なものほど優秀な効果がついており、長期保存や使用したアイテムに強力な付加効果をもたらす。
ライムが購入したのは一般的なインクで銀貨一枚(千円)。
割引で銅貨五枚(五百円)に割り引いてもらった。
【羽ペン】
鳥の羽などを用いて作られるペン。インクとペアで使用する。雑貨。
高級なものほど優秀な効果が有り、筆記や執筆の際にとても重宝される。
ライムが購入したのは一般的な羽ペン。通常価格は銀貨一枚(千円)。
割引で銅貨五枚に割り引いてもらっている。
長い解説にまで目を通していただいてありがとうございました!
買い物編は次で終わり、いよいよ新キャラとか出したい気分です~
 




